Le Pergole Torte 2006 Montevertine
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レ・ペルゴレ・トルテ 2006 モンテヴェルティーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/フルボディ》
キャンティ・クラッシコエリア‥ラッダ・イン・キャンティ地区にカンティーナを構えるモンテヴェルティーネは、1921年生まれのセルジオ・マネッティ氏が1971年ビンテージからワインを醸造し始めました。
当時のDOC法にあったキャンティに白葡萄をブレンドすることを嫌い、1977年に古木から収穫されたサンジョベーゼ100%でのみ醸造し、当時VDTととしてリリースされたのが、このレ・ペルゴレ・トルテです。その後も、DOC法に捕われないワイン造りを追し、1985年にはキャンティ・クラッシコ協会からも脱退した経緯も‥
そんな革新派であるモンテヴェルティーネではありますが、その酒質は今となってはクラシカルに感じるほど葡萄品種‥サンジョベーゼの個性を素直に表現した作品に仕上がっており、キャンティ・クラッシコよりもキャンティ・クラッシコらしい‥という皮肉な結果になってたるするのも‥面白いですね♪特に、このレ・ペルゴレ・トルテは、モンテヴェルティーネ最上のワインとして著名ですが、毎年変わるアルベルト・マンフレディ氏の作品をモチーフとしたエチケッタも有名。
今なお、当時からの醸造方法を守り続けているるエレガントなサンジョベーゼの極みのひとつ‥と言えるでしょう。なお、醸造を担当するのは重鎮ジュリオ・ガンベッリ氏となります。
基本的に優良年のみの生産‥いや不良年は造らない‥そんな感じですね。近年では、2002年、2005年は生産されませんでした。個人的には、2005年のキャンティ・クラッシコ地区のサンジョベーゼは好みなのですが、そこは考え方なんですね。
レ・ペルゴレ・トルテは、畑の標高は380m〜500mにある、樹齢が約10年、25年、35年、39年の畑から収穫された葡萄で醸されますが、そのほとんどは39年の古木からの葡萄となります。株密度は、畑毎に異なりますが、haあたり3200本、もしくは5000本で、コルドンとグイヨーにて仕立てられています。
収穫後のサンジョベーゼは、セメントタンクにて一日二回のルモンタージュを行いながら、約20日〜25日間のマセラシオン発酵(温度管理はしてません)、その後マロラクティック発酵もセメントタンク内で施されるんですね。合計18ヶ月の内、最初の6ヶ月はアリエ産のバリックで熟成されます。バリックは新樽比率1/3で、一年落ち樽1/3、二年落ち樽1/3となります。その後、スロヴェニア産と、アリエ産の550L〜1800Lの中〜大樽にて12ヶ月の熟成を経た後、セメントタンクにてアッサンブラージュされ酒質を均一にさせ、無濾過にて瓶詰されます。2004年のアルコール度数は13.2度、生産本数は28000本となります。
ガンベロロッソ誌2010年度版こそトレビッキエリは逃しましたが、ヴェロネッリ誌2010年度版は★★★で93点を獲得し、2004年の92点(G.B)を越えました。イタリアソムリエ協会発行のデュエミッラヴィーニ誌2010年度版も最高評価の5グラッポリ、エスプレッソ誌2010年度版は点数は未確認ですが、5ボッティリエの最高評価、ワインアドヴォケイト誌も、2004年の94点を超える96点と高い評価となっています。
さて、レ・ペルゴレ・トルテと言えば、その毎年変わるエチケッタが印象的。このエチケッタを楽しみにされているお客様も少なくありません。
今年のチャンネーは、なかなかエロい。なぜエロいのか?いつも上半身ではありますが、どうやら服は着てない。でも、肩をすぼめた感じ‥素肌にネックレス‥これがなかなかエロうございます。とはいえ、その味わいにメルロのよなエロさは皆無ですけどね♪
サンジョベスタ西野嘉高としましては、モンテヴェルティーネが好きになるまでには長い時間が必要でした‥。でも、今は、とってもモンテヴェルティーネのスタイルが好きだし共感が持てる‥そんな生産者です。
レ・ペルゴレ・トルテの2006年‥実は、今から飲めます‥もちろん熟成させても良し!!2006年は、ペルゴレ・トルテにとって、素晴らしいビンテージになった模様‥今飲んでもいいですし‥熟成もさせたい‥ペルゴレ・トルテらしいタイトな感じ‥ああああ、もう一本じっくり飲みたいっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのボルドー型のボトルに描かれた女性なラベルは‥一応、裏ラベルな感じでしょうか‥ちゃんと、ピアン・デル・チャンポロや、モンテヴェルティーネと同じく、ワイン名が書かれた表ラベルが裏側(笑)に存在しますが、輸入元のシール、そんな実は表な裏ラベルに貼られているものです‥。そんな表ラベルに記載のアルコール度数は13度。で、裏ラベルな女性の絵ですが、前述の通り、この2006年は上半身が‥裸かもしれません‥とはいえ、ビーチクが描かれているわけではありませんが、なんだかリップの色合いも、すくめた肩も‥やっぱりちょいとエロいですね。さて、キャップシールは、お馴染みのチンチクリンなミニスカートで、コルクは‥うーむ、毒味であけてボトルのコルクは、まぁまぁ並質の5cm‥お尻と頭にビンテージの刻印が入ります。グラスは、とりあえずヴィノムのボルドーで‥。色がいいですね。中心部は暗いですが、底がようやく見える感じの透明度を持ち、エッジは、まだ紫ピンクで中心に向け、そんなエチケッタな女性のリップ色のようなルビーレッドが深くなります。
ベリー系の香りがよく熟していますね。大納言なこし餡の香り‥久々やん♪完熟ブラックベリー、軽く‥熟したブルーベリーとカシスの風味、香りはまだ全開ではななく、ワンテンポ詰まった感じです。
こし餡な‥豆類の甘味を感じさせる香りと、ベリーやチェリー類の果実の熟した甘味のある香りもありますが、決して派手なものではありません。
落ち着いた大人の女性ですね‥やっぱり。エレガント‥というよりも、大人な色気を感じさせる2006年です。まぁ、そうそう容易く‥‥‥‥‥‥開いてくれないわけですね‥はい、わかります。
鳴かぬなら‥‥‥‥‥‥‥‥鳴かせてみよう‥。
口に含んでみますと‥うーん、旨いっ!!舌に触る部分に刺激はなく、輪郭にはクリスタルなミネラル‥実は大きなボディ‥キメが細か過ぎるがゆえに、平たくすら感じさせる密度‥酸味も溶け込みまくりながらも‥終盤に向け、他の要素を牽引しながらじんわりと‥喉まで広がる酸味が‥
もぉおおおジュクジュクに濡れてるやん♪
二杯目です‥全開ではないだけで‥固さは、ミネラル感が‥そう思わせるだけで‥ぜんぜんすんなりと飲めるストレスのない酒質は‥あっと言う間に‥二杯目なんですね。
うーん、2006年のペルゴレ・トルテは、こし餡なサンジョベーゼの果実香が強いですねぇ。ベリー系の果実味と、やわらかな生地に包まれたダイフクのようにも感じます。
って、二杯目は、それほど開いてない感はありませんね。温度かもしれません。味わいに閉じ感はありませんよ。
うーん、旨い。二杯目も旨い。キリンと光るミネラルもあるんだけれども‥その内側は、しっとり‥してるんですわ。酸味はやっぱり必要にして十分‥不足感など微塵もなく、その質には‥ただただ脱帽です。
2006年のペルゴレ・トルテ‥しっかりと果実の熟度を感じますね。どこかにタイトなペルゴレ・トルテらしさもあり、近寄り難い部分もまだありますが、酸味、渋味の質は、相変わらず素晴らしいもので‥今、すぐに飲んでもそのバランス感覚をお楽しみいただけるはずです。
二日目です♪香りがイイですっ!!これぞレ・ペルゴレ・トルテっ!!サンジョベーゼ!!な香りですね。グラスに注ぎたては、一瞬‥チョークの香りがふわりとしたかと思うと、ガレストロな土壌を彷彿させる硬質な石灰の鎧をまとった、サンジョベーゼの果実香‥タイトに、しゅっとしてます。スクっと、一直線に香りが鼻にN700系ですね。
口に含みますと、初日とは随分と違う印象。香り同様に、舌触りにも硬質な鎧を感じますが、決して固過ぎて飲めないような固さではありません。酸味、渋味のキメ細やかさと、果実味との融合具合な密度は異次元で、サンジョベーゼの極み(の、ひとつ)を感じさせます。
香りの開きは初日同様。でも詰まり感はありません。まだ香りも鎧を着てるのかもしれませんね。他のサンジョベーゼほど、果実香や樽香がバチコンと来るタイプではありません‥「静」なんですよね‥微動だに、そのスタイルを崩そうとしないんです。
味わいには塩気を感じ、甘味はあまり感じないドライなもの。うーん、口に含んで‥舌でかき回してみますが、やさしさと、厳しさ‥その厳しさはイガイガするタイプではなく、溶け込んだミネラルと酸味、渋味なのですが‥その密度が、やっぱりイイ!!
ああああ、グラスの中で、また良くなってきました。クリーミーな感じも出て来ますし、塩気を上回る、チェリー、ラズベリーもでてきます。
うーん、奥深いなぁ‥ペルゴレ・トルテは‥。温度帯と、グラス‥どこか‥この毒味はズレてるのかもしれません。いや、この温度とグラス(ヴィノムのボルドー)での時間経過でも、結合具合を感じ取れる一瞬があるのですが、そう容易く‥簡単に落ちない‥‥‥‥‥女‥‥‥‥‥‥これがペルゴレ・トルテなんだなぁ。
飲み頃の判断を迷わせるのも、このペルゴレ・トルテの特徴か‥。いや、今でも十分に美味しいサンジョベーゼなんですけどね‥もっと美味しいはず‥なポテンシャルをひしひし感じてしまうのです。
二日目は初日とは、また違う趣‥ながら、この二日目の方がペルゴレ・トルテらしさはありますね。長らくサンジョベーゼが好きを公言しつつも、一番‥難解なサンジョベーゼだと感じているのが、このペルゴレ・トルテなんです。一時期のペルカルロ‥どうやっても開かなかった当時と同様‥その、難解なパズルを解くことに喜びを感じてしまうのが、これまたペルゴレ・トルテなんですね。
三日目です♪ちょっと多めの最後の一杯‥グラスに注いだとたんに‥わかるね‥鼻を近づけなくとも‥まとまってるのが‥エッジの色、液体のどよんどよんなウネリ‥眼と指の感じでもうわかる‥。グラスに鼻を近づけますと‥香りはやっぱり開いてはいませんが‥香りの中の酸がまとまってるわ‥うんうん。
口に含みますと‥うーん、めさくさ旨いサンジョベーゼ。ミネラルな鎧を感じつつも‥そのキメの細やかな密度には‥絶句。酸味の質の素晴らしさ‥これまた素晴らしい。ただし、味わいも香りも控えめでタイト‥一貫してシュっとしてる。
ここらへんやねんね。シュっとしてて‥スクっと立ってる‥決してワインから飲み手に近づくことはない。樽香しかり‥果実味しかり‥派手な要素は一切なく、ただただ‥サンジョベーゼであることの素晴らしさがここにある。
最初は、なーんだ‥キャンティ・クラッシコと変わんやん‥と思ってたんですよねぇ。ペルゴレ・トルテって‥確かに、一見しただけでは‥そんな感じ。美味しいサンジョベーゼではあるが、この価格であること‥その偉大さは‥伝わり難い。いつまでも、受け身だと‥無理。こちらから、その良さに気付いてあげよう‥という努力のいるワイン‥
めんどくせーっ!!
うんうん、面倒よね‥そういうの‥。でも、世の女性と付き合うのと同様‥このエチケッタな女性と付き合うのは‥面倒なものなんです。
そして、その全てを理解しようだなんて‥思わないこと‥それが、ペルゴレ・トルテと付き合う上で大事なことかもしれません‥。全て理解した瞬間‥興味が失せるかもしれないのも‥世の女性と付き合うのと同じかもしれません。
さて‥飲み頃‥わかりません。今、飲んでも美味しいですよ‥ストレスなく飲めます。ただし、香りや味わいが全開に感じれるポイントって?さぁ‥‥わかんない。そんなはしたない姿をこのワインが見せるとも思えませんしね。
お料理‥あんまりソースや味付けの強いのは‥シンプルに焼いた肉、またはローストビーフ的なのがいいかもしれません。胡椒は、あまり強過ぎないようにね‥塩‥塩ですね。いい塩と、肉汁‥。
ペルゴレ・トルテ‥やっぱり素晴らしいサンジョベーゼですね。ただし、今回の毒味を通して感じとっていただけるかと思いますが‥こちらから向き合う姿勢がないと‥ただのキャンティ・クラッシコに感じてしまうかもしれません。となると、この価格は高く感じるはずです。実は、奥底に素晴らしいものを秘めています。それが前に出てくること‥それは時間が解決するのか?いや、実は、それが見る‥感じる‥という飲み手の姿勢‥大事です。
レ・ペルゴレ・トルテとしての体は成していますが、ルービックキューブに例えれば、まだ6面が揃っていないと感じます。しかし、それを揃えるのは、ワインではなく飲み手なんですね。
そのパズルは、難解なのか?簡単なのか?
それは解き始めてみなければわかりません。
ぜひ、挑戦して欲しいワインですね。
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