Roero Roche d'Ampsej Riserva 2005 Matteo Correggia

ピエモンテ州の赤 > Matteo Correggia

マッテオ・コレッジャ

更新履歴 2010/05/18
販売価格

5,980円(税込)

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ロエロ・ロッケ・ダンプセイ・リゼルヴァ 2005 マッテオ・コレッジア
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》



ロエロ地方‥アルバから10kmほど北上したカナーレ地区にアジェンダを構えるマッテオ・コレッジアの設立は1935年。当初は様々な果実栽培や畜産業を営んでいましたが、ワインの生産を始めたんですね。当時のロエロ地方は、平地部分で栽培されていたアルネイスからなる白ワインの生産が主で、栽培されていたネッビオーロやバルベーラはランゲ地区の生産者に売られていた歴史を持ちます。

しかしマッテオ氏は、カナーレ地区最西端で、南向きの一枚畑を購入後、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹し、品質の高い葡萄を生産し始めました。最初は、ロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレなどに醸造前の葡萄の段階で売り渡していましたが、1987年‥ロベルト・ヴォエルッツィオのすすめで自社醸造、瓶詰めを始めました。

その後は、エリオ・アルターレなどの助言を得ながらロエロの、マッテオ・コレッジアのスタイルを築き上げてきたのです。

しかし、2001年‥畑での作業中に不慮の事故でマッテオが帰らぬ人となりました。それ以降は婦人であるオルネッラを中心に、マッテオの意思を引き継ぎ、そのスタイルを維持しています。また醸造にはラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ氏などの助言を得ているそうです。ちなみに、ヴェロネッリ誌のエノロゴ欄には、ルカ・ロスターニョ、ジャンフランコ・コルデロの名が挙がっています。

ランゲ地方とロエロ地方‥いずれの土壌も豊富な石灰分を保有しますが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなります。ロエロは東に行くほど表面の砂質が多くなる傾向にあるそうです。特に、マッテオ・コレッジアが位置するカナーレ地区の西端は、石灰岩と砂質が豊富で、6層にもなる複雑な地層となり、それはマッテオ・コレッジアのワインに個性として表れます。

フラッグシップは、サント・ステファノ・ロエロと接するカナーレの最西端に位置する僅か3haの畑から作られる‥このロエロ・ロッケ・ダンプセイなんですね。コレッジアの所有する畑の中では、もっとも黄土が強く出ており、その下層には化石が出土する石灰岩質が豊富なことから、ワインにミネラルをもたらし、ロエロ地区の特徴を醸し出しているのです。

このロッケ・ダンピセイは1996年が初ビンテージ。標高300m(昨年は330mと書きました。真南から南西に向く単一畑で、砂質が66%、シルト(黄土?)が30%、軟泥が4%(昨年は、砂質25.1%、黄土40.7%‥粘土4.2%、軟泥30%と書きました)の土壌。haあたり5000本の株密度で仕立てはグイヨ。平均樹齢約25年で、収穫量はロエロ地区の平均の1/3程度のhaあたり40キンタル。手詰みで収穫されたネッビオーロは、28度〜30度‥少し高めに温度管理されたステンレスタンクで6日〜8日、果皮とともに醸し。(昨年は3日〜6日)その間はパンチダウンが施され果皮からの香味を十分に抽出します。

醸しの後、約二週間のアルコール発酵はバリックで。昨年はマロラクティック発酵も‥と記載していますが、今年のテクニカル情報には載ってませんが、たぶんマロラクティック発酵も施されているでしょう。新樽比率100%バリックで18ヶ月(昨年は14〜18ヶ月)熟成された後、ロット差をなくすためのブレンドを兼ねて、ステンレススチールのバットに移され4〜6ヶ月落ち着かせます。その後、瓶詰めされ20ヶ月(昨年は12ヶ月)の瓶熟成期間を経てリリースされます。最新のテクニカル情報はマッテオ・コレッジャの公式サイトからのものですが、ワインに同梱されていた資料には、瓶熟成期間は、24ヶ月と記載してあり、公式サイトの20ヶ月と差があります。また、生産本数は、フルボトルが10845本、マグナムが438本、ダブルマグナムが26本、インペリアルが14本とのこと。

樽熟成期間と瓶熟成期間を足して38ヶ月、熟成後にステンレススチールのバットでの熟成期間を入れると、40ヶ月以上ですね。リゼルヴァを名乗る規定がイマイチ理解できておりません。しかし、ヴェロネッリ誌に2004年が登場するのが2008年度版、2009年度版では更新がなく、2010年度版に2005年が‥となると、まるまる12ヶ月というわけではありませんが、2005年のリリースは例年よりも遅かった≒樽(または瓶)熟成期間が長かった‥と想像できます。

ヴェロネッリ誌2010年度版では、2010年度版から93点以上のみ青★★★となりますので、赤★★★となりますが、2004年同様の92点(D.T/G.B)を獲得しています。

なお、昨年までは、6本木箱に入ってりましたが‥今年から、6本の化粧箱なボックスに入っております。真っ黒なボックスで、パカっと開くタイプ‥真っ赤なリボンで飾られ、まるでプラダのような感じがとてもカッコいいっ!!

6本お買い求めのお客様には、ボックスごと配送しますね。もちろんその場合は送料もご負担させていただきます♪





独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




2004年と比較すれば、その真っ黒地のラベルの全体的な印象は変わりませんが、細かな相違点があるようです。まずは書体が変更になったのが目につきますね。あと、畑から昇る太陽や、ROCHE D'AMPSEJの文字の赤が、2004年はメタリック調でしたが、この2005年は、朱色のような赤でキャップシールと同色となっています。そして、この2005年には「RISERVA」の文字が‥ちょっと嬉しいですね♪ラベルに表記のアルコール度数は14.5度と、2004年と同じ。

もしや?と思い、ボトル底をライトにカザしましたら、うん、澱が出てますね。瓶熟成期間がリゼルヴァ‥ということかもしれません。濁らせるような澱ではありませんが、底部にチラホラと動く澱となっておりますのでサービスの際はお気を付け下さいね。

コルクは2004年は5cmでしたが、ちょっと長め‥でも5.5cmではなく5.3cmな感じ。お尻にも頭にも年号が刻印されておりますが、D'AMPSEJの文字はなし。リゼルヴァのためのコルクなのかどうかはわかりません。グラスはブルゴーニュ型一択。

グラスに注ぎますと、バッチリ香りが開いていますね。底が透ける透明度を持っており、2004年よりも紫っぽくない、オレンジと小豆色がかった赤色はまさしくネッビオーロらしい色調です。新樽バリックの木質な香りと、ヴァニラの香りが交差。ダンピセイ特有の果実香は、やっぱりチンチナートに似てるから不思議です。樽香やアルコール感が似てるのでしょうが、何とも言えない、あの果実の香り‥わかるかなぁ‥。

アロマちっく‥なんだな。

同じベリーやチェリーでも、どこか中近東かアジアか?オリエンタルな国で収穫されたかのような果実の香りが‥エキゾチック・ジャパン。2004年ほどマロな乳酸系の香りはありませんで、果実の香りに新鮮さも感じます。真っ赤なチェリージャム、赤いブルーベリーのアントシアニン、クレーム・ド・カシス、煮詰めたザクロ。真っ赤に染まったバーブ香が、粉っぽさのない黄色い漢方のフィルター。

たっぷり‥ですね。

何もかもが‥たっぷりです。

口に含みますと、2004年同様、輪郭に透明度のある旨味の層。溶け込んだミネラル、暴力的ではない濃さと厚み。細かい粉末状の渋味が鳴き砂のように詰まり、溢れ出る酸味がチュパチュパさせる。

もっと寝かせたかったのかも‥?

そう、思わせるリゼルヴァ。今から飲めるし、この渋味や酸味の豊富な時期も大好きですが‥角が取れ、まとまる姿はまだまだ先。パルッソのような紅茶のフレーヴァではありませんが、渋味には、やはり紅茶の煮出した感じの苦味へ続く。ローストする前な生豆‥。

旨味がグイグイと酸味や渋味に引っ張られてる感じですね。モダンながらエレガントな趣きは、ダンピセイのスタイル。新樽な樽香や、アルコール感は、モダン以外の何者でもないが、飲めば、重量鉄骨三階建てな、ガッシリとした構成感を、膨大な渋味や酸味から感じ取れます。

アルコールをまとう旨味がグラスの中で湧き出てきますね。二杯目からは、まとまりも感じます。グラス内壁を垂れる脚は、アルコールやエキスを感じさせますが、飲み口は、ドロドロではないんですよ‥エレガントな一面‥いや、エレガントなんです‥ダンピセイは‥。

二杯目からは、酸味の角も一杯目よりは丸く感じますね。いくらリゼルヴァとは言え、イタリアワインは抜栓してから‥空気と触れてから‥を実感します。

ちょっとグラスで放置プレイ。しんなりとまとまって来ますね。旨味もしっとりと‥。新樽香もすれば、アルコール感もあるんですが、これが案外飲み疲れないのがダンピセイなのであります。

香りに魅了されますね。いつまでも…嗅いでいたい。こういうワインは素敵だなぁ。結局2005年も長期戦になりそうなので、今宵はこれまで。

二日目です♪ブルゴーニュ型グラス一択。香りは初日と同じですが、断然まとまりも、開きも感じますね。樽香のヴァニラな感じはも馴染み、杉のような木質な樽香の法が前に来ている段階ですね。

口に含みますと、輪郭がやさしくなってますね♪酸味や渋味も初日よりも馴染んでイガつくことはありません。深さも出て、二日目のまとまりは断然旨いなぁ。

舌に乗る輪郭のポニョがまた良いですね。グミっぽいです。どこか含み香と味に、乾いた柑橘の皮のニュアンス。旨味が出まくってますねぇ。サンジョベーゼのそれにも似た粉っぽさも少々。

三日目です♪グラスは同じ‥。ミネラルと杉のような木質な樽香も同じ。味わいは、二日目よりもさらに馴染んだ感じで、変な酸化は皆無。美味しいねぇ‥。柑橘の風味をまとう‥旨味がジューシーです。初日から‥終始旨いですね。馴染んでくるのは二日目からですが‥。

2004年と遜色ない味わい‥。なぜリゼルヴァを今年は名乗るのか?実際には、マセラシオンの段階から、2005年は、2004年よりも長め。樽熟成期間はさほど変わらないようですが、瓶熟成期間は半年以上ほど長め‥よってリゼルヴァ‥と解釈しておりますが、瓶熟成中に、2005年のポテンシャルの高さに、さらに瓶熟成期間を長くしたのかもしれませんね。

四日目です♪香り、味わいともに三日目と変わらず。旨味があって、ほんと旨い‥。まだ力強さはあるが、そこかしなやかさ‥も、あるのがダンピセイの良い所ですね。

問題なく‥間違いなく旨いですよっ!!


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