Antos brachetto 2009 Matteo Correggia
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アントス・ブラケット NV (2009) マッテオ・コレッジャ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ブラケット/ミディアム/スクリューキャップ》
実は‥このワイン。土着品種の勉強の一環として、昨年の2008年(VDT)をテイスティングしておりましたが、その生産本数の少なさ‥日本入荷量から、気が付けば輸入元さんが完売していたワインでした。
そんな折、2001年をテイスティングする機会に恵まれましたが‥これが凄かった。ブラケット‥まさか熟成に耐えるどころか、微塵の熟成香すら感じさせない‥若いビンテージ同様の甘味を持ったままの酒質‥。ちょっと驚きました‥。
と‥思ったら、2009年の入荷案内‥。そう、2009年‥これまで何種類かの白ワインをテイスティングしておりますが、いずれも素晴らしい出来栄。ならば‥と早々にサンプルをテイスティングしましたら‥やはり‥
アロマティック。
そう、アロマティックという言葉がぴったりの酒質。2009年も素晴らしい出来栄ですね。辛口となりますが、甘味が強く個性的な香味は病み付き‥保証します。
ピエモンテ州の土着品種であるブラケット。ブラケットという品種名を聞いても、なかなかピンとこない方がほとんどだと思いますが、ピエモンテ産の甘口、またはやや甘口と表記されているスプマンテや、ブラケット・ダックイDOCGを名乗るスティルワインに使用される品種となります。
ちなみに‥ブラケット・ダックイDOCGの地区にロエロは含まれてませんし、ピエモンテDOC規定の中にブラケットもあるのですが、地域はアレッサンドリア、アスティ、クーネオに限られているようです。ブラケット・ダックイの場合、フルーツのタルトや、ババロア・ムースなどに合う‥と記載されていますので、やはり甘味があるんですね。ついつい、微発泡な、ランブルスコ的なワインを彷彿とするかもしれませんが‥このアントスは異次元‥ですよ♪
起源は、アスティ地区やモンフェッラート地区の土着品種であったようですが、ローマ時代からアクイ地区で栽培されており、かのクレオパトラは、ブラケット・ダックイで、ジューリオ・シーザーや、マルカントニオを誘惑した‥なんて逸話を信じるか信じないかは‥あなた次第‥ですが、確かに、ムスク(麝香)的なアロマティックな香りが、そうさせるのかもしれません。
前述のとおり、近年では、甘口や、やや甘口のワインに仕立てられることがほとんどとなりましたが、この品種で辛口のワインを仕立てているのが、このマッテオ・コレッジャです。
1987年が初ビンテージとなる‥このアントス‥僅か0.8haの畑は標高300mで南東向き。砂質が70%、軟泥25%、粘度が5%という土壌には、haあたり4500本のグイヨーで仕立てられたブラケットが栽培されています。平均樹齢は30年‥となかなかの高樹齢なんですね。
この品種(←どの品種でも同じですが‥)収穫が大事。糖度と酸度のバランス‥ブラケットらしい香りをいかに生かすか?というタイミングを見計らって手摘みで収穫されます。26度〜28度に温度管理されたステンレスタンクでの発酵は2日〜4日間の醸しを経て10日〜15日の発酵。全量マロラクティック発酵が施され、約6ヶ月間、ステンレスタンクで熟成させて瓶詰めされます。
ミディアムで辛口となりますが、甘味のある芳香な香りと旨味が持ち味で、アロマティックという表現がぴったりですね。流れ的には、ロゼ的に、白と赤の間の段差を埋める使い方もあり。ワイン単体でも十分満足できる‥。この香味は‥初めて‥で病み付きになるかも?女性にお薦めしたいワインでもあります♪
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボルドー型瓶。おや‥2008年は確か、コルクだったような気がしますが、この2009年からスクリューキャップに変更になっていますね。2001年という熟成を感じさせないアントスを飲んだ後なので、スクリューで綺麗に熟成‥いや耐えうるのか心配にもなりますが、ブショネの心配なしは評価したいところです。
そして、この2009年から年号が表記されていますね。これに関してイタリアワイン法が変更になったのかどうかの情報がなく申し訳ございませんが、ながらく‥VDT(Vino da Tavola)格付けの(スティル)ワインはビンテージが表記できなかったと記憶しております。ただし、逆に‥このアントス2009年には、VDTの表記がなく、Vino Rosso - Rde Table Wineの表記がありますね。これまでは、バックラベルのロット番号に年号が隠されていたのですが‥。
ここで「プロフェッショナルのためのイタリアワイン 改修版」を見てみますと、2009年8月1日以降のEUワイン法の規定では、VDTそのものがないようですね。「地理(産地)表示のないワイン」は「Vino」となっております。が‥イタリアワイン法の絡みもありーの‥。
わからん(←あかんやん)。
聞かなかったことにしてくれ‥。
ラベルデザインは、マッテオ・コレッジャの統一されたもの‥ロエロ・アルネイスはラベル下に黄緑色のラインがありますが、アントスはオレンジ色のライン。ロエロ・ロッソの2006年にはラインがありませんが、2007年からは赤いラインが描かれる予定です。(どこかで見たんだけどな‥)表記のアルコール度数は13.5度となります。セラーの温度から冷蔵庫へ約30分程度‥軽く冷やして、グラスはオヴァチュアで飲んでみます。
スクリューキャップは、裾の部分を固定しながら、片方の手で、切り込みよりも上をカチっと回して下さいね。残念ながら、ボトリングや、シーリングの技術は日本よりも‥と思います。
若干のオレンジ色のフィルターを通した紫‥まさに葡萄ジュース的な色合いですが、ウエルチよりも薄いです。野バラ、ドライフラワー的なバラ、スミレの花びら、バイオレットリキュール、紫の花の香りの中に、ネーブルのような温かみのある柑橘の香りが隠れています。紅茶、ゼリー、グミ、フルーツ香としては、まんまブドウの香り。
非常にアロマティックですね。
魅惑的な香りです。
口に含みますと、ボディ‥厚みがありますね。ミディアム以上の‥。味わいにも香り同様に、紫のフラワリーな香味、酸味も豊富‥そして質が高い。いい意味での例えですが‥発泡していないランブルスコのようでもあります。甘味がありますしね。しかし、ランブルスコのような雑味はありません。生ハムやサラミに合いそうですが、ワイン単体で楽しむのも悪くありませんね。あっさりとシルキーな渋味‥甘味も、ベタ付く感じではなく‥さらさらとした蜜の様‥。紫の花の香りは、ラクリマのように、芳香剤的ではなく、食品‥飲料としてのレベルを(もちろん)保っています。(西野嘉高的にラクリマは飲み物ではない)
非常にエロいワインです。
エロカワイイ人妻(やや熟女)との不倫の香り‥。
黒木瞳の汗が‥これだったら‥
舐め回してやるのに‥。
余韻もあるんです。鼻に抜ける花の香り‥香りにも味わいにも隠れがち(目立たない)かもしれませんが、温かい酸味を持つ柑橘の果汁の酸味が‥含み香にも感じられます。
こんな味わいのワインが、イタリア以外にあるか?
ないでしょうね。
そういう意味でも滋味を感じます。
温度が上がってきました‥深みを感じますね。厚み‥密度もさらに感じます。酸味もクッキリと感じますね。赤ワインですが、上質のロゼのような感覚もあります。ヴィエ・ディ・ロマンスのチャントンスがメルロですが‥これは、ブラケットからなるロゼのような‥やっぱり赤ですけどね‥。とにかく、一度飲んでみて頂きたいワインです。
二日目です♪温度は、セラーの温度のまま‥約15度。グラスはオヴァチュアですよ。香りの印象は初日同様‥アロマチックな、スミレやバラのフラワリーな香りに紅茶葉、ほんのりと柑橘、葡萄ジュースですね。
口に含みますと、酸味が深いですね。旨味のある密度‥甘過ぎやしません。香りは甘味満載なんですけどね‥穏やかでしっとりした渋味と、旨味の乗った酸味はちゃんとドライな赤ワインでございます。
旨いですねぇ。
そして面白いワイン。
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