Tenuta di Trinoro 2008 Tenuta di Trinoro

トスカーナ州の赤 > Tenuta di Trinoro

アンドレア・フランケッティ

更新履歴 2010/09/09
販売価格

19,800円(税込)

在庫数 SOLD OUT

テヌータ・ディ・トリノーロ 2008 テヌータ・ディ・トリノーロ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネフラン35%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%/フルボディ》



トスカーナ、シチリアを合わせると、そのアイテム数も増えて来ましたが、何と言っても、テヌータ・ディ・トリノーロのフラッグシップは、このテヌータ・ディ・トリノーロなわけですね。つべこべ言わず、過去のセパージュ比率を明記しておきますが、2007年と似たセパージュ比率。これが安定を意味するのか?は、フランケッティ氏の気持ち次第ですが、どのビンテージを飲んでも、トリノーロはトリノーロ‥各ビンテージの葡萄を出来を計り‥直感的にブレンドしちゃうんでしょうね。振り返れば、メルロがブレンドされていないのは、2000年のみ‥。この時に、たまたま取材に行っちゃつたんだろうな‥ワイナートさんは‥。先日‥バックビンテージを試飲しましたが、トリノーロは、リリース仕立てからも飲めるんですよね‥そして、3,4年では何も変わらない‥とも言えるでしょう。濃密‥濃厚なワインを飲みたい時‥ぜひ。


1995年:生産されていません。

1996年:生産されていません。

1997年:カベルネフラン60%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン10%、プチヴェルド10%

1998年:カベルネフラン70%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン6%、プチヴェルド4%

1999年:カベルネフラン70%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン6%、プチヴェルド4%

2000年:カベルネフラン55%、カベルネソーヴィニョン35%、プチヴェルド10%

2001年:カベルネフラン48%、メルロ22%、カベルネソーヴィニョン19%、プチヴェルド11%

2002年:生産されていません。

2003年:カベルネソーヴィニョン42%、カベルネフラン37%、メルロ16%、プチヴェルド5%

2004年:メルロ83%、カベルネソーヴィニョン15%、カベルネフラン18%、プチヴェルド6%

2005年:メルロ63%、カベルネフラン18%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド6%

2006年:メルロ51.5%、カベルネフラン30.5%、カベルネソーヴィニョン9%、プチヴェルド9%

2007年:カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド10%

2008年:カベルネフラン35%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%


アンドレア・フランケッティ氏のリポート

2008ヴィンテージはとても芳醇で、果実味に富んでおり、これまでのどのヴィンテージよりも飛び抜けた仕上がりだ。口にした者はこの年、ブドウの成熟に至るまでに何が起こり、このような素晴らしいワインができたのかと振り返らざるを得ないだろう。

2007年の雨不足によって地面は乾き、葡萄樹も、翌年の分まで栄養を蓄えきれていなかった。それが2008年になって、冬中雨が降り、春になってもしばらく寒いまま雨が降り続き、それが6月まで続いた。この十分だが、遅すぎた栄養分が、全種類の葡萄樹に行き渡り、不均等な開花や結実をもたらした。葡萄の葉はきれいな緑色だったが、葡萄を覆うほどの大きさのない小さなものだった。

夏になると、畑は燃えるような暑さで、昔のヴァルドルチャの夏のようだったが、今年は十分な水分(栄養)があったため、8月の丸一ヶ月間、この暑さによるストレスに耐え、成長も滞ることがなかった。しかし、9月もこの状態が続いた。その一部は太陽に直にさらされていたため、夏の間に不均一に成長していたブドウだが、9月下旬に収穫時期を検討しに畑へ行ったとき、まだ青っぽい味がした。この時期は通常ならばすでに収穫期に入っているのだが、畑はまだ青々としていて、インターネットの天気予報もはっきりしないものだった。そうした状況で、突然メルロが熟し始めた。これが10月中旬のことだった。あらゆることが通常より2週間遅く進んだため、この年のメルロとカベルネフランの収穫期間は今までで一番長く、また、突然雨が降ることもあったため、記憶している中でも一番危険を伴うものだった。この季節は本当に不安がつきまとった。最初からずっと小さな区画ごとに収穫し、最初に熟したものから試しにタンクに入れ、次に急に熟した出来のいい葡萄を、最後に余分な水分がなくなった小さく熟しすぎたりしているものをタンクへ入れた。カベルネソーヴィニョンとプチヴェルドは少し遅く熟し始め、もうそのときにはわれわれも待ちくたびれきっていた。だが、それらの出来は少し水っぽい感じはあっても、とても良かった。40個のタンクは微妙に違うアロマを放ち、色合いも微妙に違う赤色だった。このヴィンテージは未熟な色をしていて、雄大で、終わり行く秋というよりも、それとは対照的な生き生きとした。

タンクに入って2,3ヵ月後に表れ始めた特徴は、元気で、個性的で、香り高く、違う空気感がある。アッサンブラージュした後は、とても力強く、雄大で、十分熟していて、このヴァレーから出来たものにしてはきわめて異なるタイプのワインとなった。


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