Chianti Classico 2007 Isole e Olena
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キャンティ・クラッシコ 2007 イゾレ・エ・オレーナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ80%、カナイオーロ他20%/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地域でも、北東にグラーヴェ・イン・キャンティ、東にラッダ・イン・キャンティ南東にカッテッリーナ・イン・キャンティと隣接するバルベリーノ・ヴァル・デルサ地区に位置するのが、このイゾレ・エ・オレーナです。
あまり聞き覚えのない地区かもしれませんが、イゾレ・エ・オレーナの他には、カーザ・エンマや、モンサントなども位置する地区なんですね。そんなヴァルベリーノ・ヴァル・デルサ地区に約48haの葡萄園を持つのがイゾレ・エ・オレーナ。
その名の由来は、1950年代に、デ・マルキ家が「イゾレ」と「オレーナ」の、二つの隣接して畑を購入し、合併して設立された醸造所なんですね。現在の当主(兼エノロゴ)は、パオロ・デ・マルキ氏で、当時から小作人制度を廃止し、新たに植樹しなおし自社農園として、畑も拡張してきました。
元々、パオロ・デ・マルキ氏は、ピエモンテ州北部のワイン生産家の家系なんでね。1976年頃から、セラーの近代化を計り、小区画による栽培もスタートしています。そんな生産者出身のパオロ・デ・マルキ氏率いるイゾレ・エ・オレーナですが、昨今では珍しい(とも感じる)外部からエノロゴを雇い入れることなく、自身でのワイン造りを実践しています。
このキャンティ・クラッシコの他に、サンジョベーゼ100%のIGTであるチェッパレッロも絶品ですが、国際品種なシリーズであるコレッツィオーネ・デ・マルキなラインは、カベルネソーヴィニョン、シラー、シャルドネをリリースしています。
懐かしいなぁ‥。2010年始‥イゾレ・エ・オレーナを訪問したのを思い出します。ヴァルベリーノ・ヴァル・デルサのバス停‥寂しかったなぁ‥笑。そんなバス停から、クネクネと坂を登ること15分ぐらいだったかな。その途中の丘に畑があるんだな‥。そう、斜面がゆえに、水はけがよく、日照条件のよい畑が…。
さて‥このキャンティ・クラッシコは、サンジョベーゼが80%に、カナイオーロが20%(「他」と記載されてますので、カナイオーロ以外も少量ブレンドされている模様)と、セパージュ的にも伝統的なもの。詳しいテクニカルな情報が乏しいのですが、樽熟成が12ヶ月のようです。ヴェロネッリ誌では、2006年が88点(G.B)でしたが、この2007年は1ポイントUPの89点(D.T/G.B)となっており、36haの畑から14万本の生産量とのことです。ちょっと過小評価ですね。
2005年から扱っておりますが‥その酒質は伝統的ながら洗練されたもので‥構成感‥骨格をキッチリと感じさせてくれるのは、イゾレ・エ・オレーナならでは‥。確かに、ギリギリの3000円以下は、イマドキのキャンティ・クラッシコの価格帯から考えれば、ちょっと高めに感じるかもしれませんが‥飲めばわかるっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
すっかりお馴染みのラベル‥ボルドー型瓶はいつもの通りですが、ひょっとするとボトルのメーカーが変わったかも?ちょっと肉厚に感じますね。シンプルながら、とても良いデザインのエチケッタですね。キャップシールはと同色の赤文字が統一感があってとても良い。ながら、相変わらずDOCGシールが縦張りなのはちょっと嫌だけども。2006年からは、バックラベルも日本仕様として統一された紙が使われていて嬉しいが、相変わらず www.isoleolena.it と記載されているURLの先は工事中のままかれこれ三年が経過中。表ラベルに記載のアルコール度数は14度。コルクはなかなかの質の4.5cmで2006年と同じ。グラスは、2006年同様にヴィノムのボルドー型でスタートします。
相変わらず過剰な樽香に支配されることのない厳格な果実の香り主体。この香りだけでも構成感を感じますね‥そう、タンニンも連想させる‥そんな香りです。この季節‥ちょっと温度が低めであるのも理由ですが、香りはまだ、7分咲な感じ。ブラックチェリー、スミレ、ヴァルサミコ。エッジは小豆な紫を帯びた赤色からのグラデーション。中心部は透けて見えますが奥深いワインレッドそのものです。
イゾレ・エ・オレーナらしい伝統的なサンジョヴェーゼのスパイス香、ほんのりと甘味な香りはあるが、あくまでも果実由来で、樽ではない。そこがいい。
口に含みますと、薄張りグラスな、ピンとしたミネラルの‥さらに外側をコーティングするほのかな果実の甘味は2006年同様。その中味は‥素晴らしい厚みを持ち、口の中を満たす液体に不足感はなく、フルボディと言っていい。隅々まで、毛細血管のように張り巡らされた酸味に、ビシっとキマったタンニンが豊富に‥まるで葡萄の房のように生る。赤く濡れたハーブ、微粉のスパイス‥これぞイゾレ・エ・オレーナであり、これぞキャンティ・クラッシコの最高峰‥だと思う。うーん、過小評価だなぁ‥ヴェロネッリ。こういうキャンティ・クラッシコをもっと評価して欲しい。
熟度に不足感はないが、クールな構成感が素晴らしい。厚ぼったく、過熟した‥熱量ばかりのアルコールなど皆無。口に含んで飲み込むタイミングに、何ともいえないハーブの香りがあるのが素晴らしいですね。まったく揺るぎのない構成と個性‥2006年と比較して遜色ないどころか、さらに‥な出来栄‥。副原料のカナイオーロ他‥には、ひょっとしてカベルネ入ってるかもしれませんが(コレッィオーネ・ディ・マルキシリーズでカベルネもリリースしていますので可能性は高い)、複雑ながらまとまった香味が素晴らしいですね。
やっぱりイゾレ・エ・オレーナ‥完璧じゃないですか?
若さな強さを感じないわけではないですが、タンニンも酸味も、とても洗練されたエッジときめ細やかさがゆえに、今すぐに美味しいのも嬉しい。
二杯目は、ヴィノムのキャンティグラスで。うーん、イイですねぇ‥はやりサンジョベーゼには、キャンティグラスは合いますね。ストレートにイゾレ・エ・オレーナのサンジョヴェーゼの香りが鼻に飛び込み、よりタイトながら構成感を感じさせます。横への広がりよりも、縦‥奥への三次元的広がりが強調されますが、これはこれで‥とても素晴らしく、案外グラスを選ばないのかもしれません。
好きやわ〜。まったく軟派なニュアンスはない。14度という高いアルコールも感じさせず‥こういう高次元でまとまったキャンティ・クラッシコ‥こそ評価されるべきですね。めさくさ旨いです!!
二日目です。グラスはヴィノムのボルドー型。初日よりも香りが開いていますね。うん、確かにカベルネソーヴィニョンがブレンドされている‥と思わせる香りのヒント。ながら、もちろんサンジョヴェーゼ主体ですし、キャンティ・クラッシコを逸脱するわけではありません。赤や黒のチェリー香に、スミレもしっかり‥。口に含みますと、とてもスベスベ。輪郭に綺麗にミネラルの張りを感じますね。やはり酸味、タンニンの質の高さを感じます。密度も高く、揺るがないし、ヌケなどまったく感じさせません。余韻はすこぶる長く‥
完成されているな‥おぬし。
緻密だなぁ。設計図通り‥は、つまらないか?いや、このスキのなさは素晴らしいですね。豊富な渋味が旨いですねぇ。
三日目です。グラスはヴィノムのキャンティグラス。香りがさらに開いてきましたね。まろやかにもなってきました。口に含みますと、この時点で渋味と酸味の立場が逆転‥理想的な‥つゆだく‥ジューシーな酸味が広がり‥
めさくさ旨くなっとる‥。
2006年と同じですね‥。初日から旨いワインですが、三日目‥さらにキャンティ・クラッシコの真髄を感じ取れます。最強に旨い。ビンテージの差‥あまりありませんね。2005年からずーっと旨いんですもの。密度もバッチリ感じられ‥これまたマイッタ!
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