Barbaresco Montestefano 1989 Prunotto
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バルバレスコ・モンテステファノ 1989 プルノット
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
プルノット社は日本市場でも古くから紹介されている老舗。ピエモンテはアルバに本拠地を置き、元々は、第一次世界大戦後、運営の苦しかったランゲ・ワイン協同組合をアルフレッド・プルノット氏が1923年に買い取ったことから、プルノットの歴史は始まります。アルフレッド・プルノット氏は、経営者としてだけではなく醸造家としても手腕を発揮‥当時から輸出も盛んで、世界市場でピエモンテワインと言えば?なほどの名声も。30年以上渡りプルノットを守ってきたアルフレッド氏でしたが、1956年に勇退‥友人である醸造家のペッペ・コッラに譲渡しました。後継者が居なかったのかな?ペッペ・コッラは弟のティノ・コッラの協力を得て、プルノットの品質を保ちながらアルフレッドの意思を継ぎ、名前もプルノットのままで運営します。
そして1989年、プルノットはコッラ兄弟から、当時から販売協力関係にもあったアンティノリ社に引き継がれるます。実際の醸造などは1995年頃までコッラ兄弟が関与していたとのこと。アンティノリとしても、買収はすれど、その文化や歴史をすぐに変えることなく‥は、変える必要がなかったほど、コッラ兄弟の構成が偉大だったんでしょうね。
実はプルノットは、ランゲ・ワイン協同組合がその元であることからもわかる通り、設立当初から長らく、農家からの買い入れ葡萄でワインを醸していました。もちろんコッラ兄弟の時代には、少なからず自社畑を持っていたようですが、基本的には買い葡萄での生産です。アンティノリが所有者となって変わったのは、1990年にはブッシアの畑を…その後もバルバレスコ地区の畑などを買い増ししてきました。また、醸造に関してもアンティノリが所有者となってから、500Lのそれまでよりは小樽も使うようになったそうです。
さて‥状態は、アンティノリ傘下になってから近年まで続いた白地にシンプルなフォントのラベル。ラベルに擦れ、汚れ、小キズのあるボトルもありますが気にしない、気にしない。ボルドー瓶の肩部には、PRUNOTOの文字と紋章が凸モールドされています。この年からアンティノリ傘下となっていますが、ラベルの瓶詰元表記はコッラとなっており、この1989年の生産本数は14,235本で、ナンバリングされております。
DOCGのピンクの帯封は縦貼りで、キャップシールはしっかりと巻きが強いのもあり、1989年のキャップシールは全ボトル回りませんが、状態はよく、液量は1989年を考えると十分過ぎる両を誇り、液漏れはありません。
特筆すべきは、深いガーネット色ながらも、澄んだ液質でしょうか。とても良い状態ですね。底部に澱はございますが、凹みにしっかり食い込んでおり、濁らせるタイプではございません。1988年から1990年までの黄金の三年間という超優良ビンテージのバルバレスコ‥単一クリュのモンテステファノ‥文句ないでしょう。ちなみに表記のアルコール度数は13.5度となります。
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