Chardonnay C'era 2011 Cru Chale

イタリアの白ワイン > Cru:Chale / Nec-Otium

更新履歴 2013/03/05
販売価格

3,180円(税込)

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シャルドネ・チェラ 2011 クリュ・シャーレ
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ/辛口》


クリュ・シャーレとしての日本デビューは2002年ビンテージのこと(初ビンテージは1997年で5樽だったそうです)。その2002年はオフビンテージながら、今なお伝説に残る素晴らしい酒質であったのは‥遠い目。コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ地区の中でもロサッツオやブットーリオ、サン・マウロなどの地区からの葡萄が使用されますが、畑が変更になったり、リリースされる年もあれば、ない年もある。いつ出るのかわからない‥そんなワインがこのクリュ・シャーレで、あくまでもクリスチャン・パタ氏率いるネゴシアンであるネコティウムのブランドのひとつとして考えられますが、今なお公式サイト( http://www.necotium.it/ )には、クリュ・シャーレの文字はありません。

ネコティウムの代表であり、エノロゴとしても活躍するクリスチャン・パタと、自身もシルヒの生産者でもあるエノロゴ、ピエル・パオロ・シルヒ、グラヴナーや、ロンコ・デル・ニェミツのアグロノモであるマルコ・シモーニ、そしてネゴシアン業を勤めるグラウコ・ラヴェッロ‥この4人の密かな楽しみで始まったかと思われますが、輸入元の資料によると、オーナーとして登記(登記という言葉を使うのかどうか知らんが)されているのは、シルヒ家となり、ディレクターもルカ・シルヒとなります。エノロゴは、ルカ・シルヒとクリスチャン・パタが兼任し‥とのこと。ちなみにクリスチャン・パタの奥様はニェミツ家の出身。

ネコティウムはネゴシアンでもありますが、フリウリを中心にイタリア各地から優れた生産者のみならず、優れた畑をも発掘しています。そこで目に留まった畑から収穫される葡萄でワインを醸すこともある…とお考えいただいても間違いではないでしょう。よってネコティウムの作品達や、クリュ・シャーレとしての作品もどこの畑からの葡萄かは決まってるようで決まっていない。安定していないとも言えるが、より良い、そして新しい個性‥ワクワクさせてくれるのもクリュ・シャーレでもあります。


これまでシャルドネが日本リリースがあったのは2002年、2004年、2006年、2009年、2010年ですが、2006年まではサン・マウロの畑から収穫されるシャルドネをシルヒの醸造所で醸していましたが、サン・マウロの畑のシャルドネは、その畑のオーナーの意向でリボッラ・ジャッラに改植されたため、その樹齢を考えてもあと10年は使用できなくなり、シルヒの醸造所も改装のため三年のブランクを経てリリースされたのが2009年なんですね。

2009年以降はこのプロジェクトにも参加しているロンコ・デル・ニェミツのアグロノモを勤めるマルコ・シモーニの力もあってか、ニェミツの畑の一部を使用させてもらえるようになったようです…と書いておりましたが、クリスチャン・パタの奥様がニェミツ家…親類となるようです。ニェミツとなれば、これまでの畑の状態も文句なく、10年程前からビオデナミで栽培されているらしく、また厳しい剪定の恩恵は、低収穫量となり、haあたり15hl、グリーンハーヴェストの必要もないそうです。また畑だけでなくニェミツの醸造所が使用できるようになったことは、畑と醸造所が近い‥という理想的な環境にもあったようです。またコルクもニェミツ刻印が入っております。

よって2009年、2010年のクリュ・シャーレのシャルドネは、コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリDOCの中でもニェミツが所有するロサッツォ地区からの葡萄となりますが、このチェラの関しては2010年も、この2011年も同じロサッツオ地の畑からとなっておりますが、ラベルにはチヴィダーレ・デル・フリウリ名前が記載されており、その畑はシルヒやニェミツの所有している畑ではなく、クリスチャンが面倒を見ている畑のどこか(二カ所だそうです)だそうですが、醸造と瓶詰、熟成に関してはシルヒのアジェンダで行われています。

ちょっとラベルを確認しておきましょう。一見しただけでは、そのラベルの差異に気付かないかもしれませんが、よく見れば‥結構な違いがあるんですね。その消印的な柄であった丸い部分は、それまではビンテージが記載されていましたがこのチェラは「SIRCH(シルヒ)」と記載されています。もちろんこのチェラのImbottigliato da‥の後に続く文字はそう‥「SIRCH(シルヒ)」の名前となります。

さて、このチェラ(C'era)ですが、「昔」という意味だそうです。クリュ・シャーレ発足時のトロリとした果実の熟度を持つスタイルを、現在のクリスチャンの感性で再現した復刻版シャルドネ的位置づけで、長熟なワインが生まれるロサッツォの古樹の区画で育つ、熟度の高いシャルドネを使用しており、スタンダードなクリュ・シャーレは新樽比率20%のバリックで6〜7ヶ月の樽熟成となりますが、このチェラは新樽比率は50%に高めたバリックで9〜10ヶ月の樽熟成が施されています。

では、あの伝説の2002年のシャルドネを忠実に復刻したものか?いいえ、それは違いますが、日本市場からのあの時のあの味‥のリクエストにクリスチャン・パタが応えるように樽熟成をさせると特別キュベとなります。2010年の初ビンテージはアルコール度数13度表記でしたが、さすがにこの2011年は優良年のようで14度となります。

飲んでみました。

ひな祭りな手巻き寿司がワインの肴。昨年のコルクはデザイン性のないものでしたが、この2011年はクリュ・シャーレの刻印のあるまぁまぁの質の4.5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはブルゴーニュ型です。2010年よりも明らかに樽のニュアンスがありますね。樽熟成されたシャルドネらしい風味がとてもいいです。樽香は新樽由来のヴァニラがありますが、伝統的にクリュ・シャーレらしい樽香でもあります。果実もシャルドネらしい熟れた南国のフルーツがあり、スパイスのある花のニュアンスも‥。2010年よりも果実味に熟度を感じ、もちろんミネラル感もありますが、約1度高いアルコール度数も手伝って2010年よりもたっぷりと密で蜜な樽熟シャルドネな趣き。

先日も輸入元さんと話していたのですが、この数年の傾向としてミネラル感が全面、前面なのは決して嫌なわけではないのですが、ことシャルドネ、しかも樽熟成したシャルドネに関しては、それなりのアルコール度数と樽のニュアンスがあり重たさと密度が欲しいよね‥うんうんと共通意見。

温度が上がってきても崩れない溶け込んだ酸を持ち、複雑さも出てくる。スパイシーな花の香りと若干の苦味がいいアクセントになりますね。ほどよくクリーミーでナッティな趣きもあり、フリウリの樽熟シャルドネを満喫♪

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