Poggio Al Lupo 2003 Tenuta Sette Ponti
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■ ポッジョ・アル・ルポ2003テヌータ・セッテ・ポンティ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネソーヴィニョン73%、アリカンテ20%、プチヴェルド7%/フルボディ》
西野嘉高が日本市場での(勝手に)広報を勤めている生産者といえば‥ご存知テヌータ・セッテ・ポンティなわけですが、実は、セッテ・ポンティのワイン達をフルアイテム扱っているわけではない‥そこは、ちゃんと選んでるわけで‥。やっぱり筆頭はオレーノであり、スタンダードはクロニョーロに間違いはありませんが、密かに西野嘉高の人気商品であるのが‥このポッジョ・アル・ルポなんですね。長らく2001年を販売し続けておりましたが、ついに2003年にビンテージが変更となりました!!
どうして、このポッジョ・アル・ルポが密かな人気商品なのか‥それは、ビンテージに秘密があるんですね‥。ご存知のとおり、輸入元は大阪は八尾市が誇る(笑)飯田さんの扱いなのですが‥飯田さんは太っ腹でね‥買うときはドーン!!ですから‥実は現行2005年が現地ではリリースになったばかり‥というのに‥日本市場は‥2003年のリリースが始まったばかり‥な現状‥。2001年の頃も、この2003年も‥二年落ちなんだな‥どんなワインでもやっぱり、2,3年ほどの追熟成は、渋味や酸味をまとめてくれるもの‥このポッジョ・アル・ルポのように、力強いモダンなワインであれば、なおさら‥その恩恵が‥とはいえ、まだまだ若さ全開ですけどね^^;
しかも、この2003年には‥ちょっとした思い入れもあるんです。西野嘉高が、セッテ・ポンティのオーナーであるアントニオ・モレッティ氏から、アルファンゴ社製の革靴(もちろんイタリア製)を贈ってもらった話‥覚えてます?実は、その靴を送っていただいた際に、一緒に同梱されていたのが‥このポッジョ・アル・ルポ2003のマグナムボトルだったんですねぇ!!(こう書けば、この2003年が世に出たのは、かなり昔の話であるのを理解いただけるかと‥)
オレーノのような華々しいポジションではないので、目立ちませんが、実はすんごく美味しいのっ!!セッテ・ポンティらしさ、カルロ・フェリーニらしさを、マレンマの地で表現した傑作ですよっ!!
知ってるヒトは飲んでいる‥そんなトスカーナですっ!!
トスカーナの生産者のみならず、全伊、世界からも生産者がこぞって進出するマレンマに、セッテ・ポンティが満を持して進出!!そんなマレンマにおけるアジェンダが、このポッジョ・アル・ルポ。スタンダードなモレッリーノ・ディ・スカンサーノも醸造しておりますが、やっぱり、その名もポッジョ・アル・ルポが‥…旨いっ!!
ただただマレンマの土地で、超トスカーナを醸造しているわけではなく、マレンマの土地に根付いた土着品種であるアリカンテも、きっちりブレンドしているところに‥らしさ‥があるんですよね。(この地域は、マルヴァジア・ネラも少なくないですね)2002年は、当然のように生産されませんで、2001年の初ビンテージに続く2003年がいよいよリリースですっ!!
気になる評価は‥ヴェロネッリ誌2005年度版に初登場で2001年が94点の高評価‥この2003年は、ヴェロネッリ誌2006年度版で、もちろん★★★ながら、92点となりました。もちろん2001年の方が評価が高いのは致し方ない事実でもありますが‥実は評価者が違うんだな‥2001年の94点は、ジジ・ブロッツォーニ氏、2003年の92点はダニエル・トマセス氏の評価となりますから、一概に比較できない事実も付せておきます。
ちなみに‥ワインスペクテイター誌では93点の評価。ルカ・マローニ氏は91点の評価となっております。(←ルカ・マローニは、アル・ルポの評価高いですね‥濃いワインが好きそうです。)
また、生産本数は約8000本とオレーノと比較すれば1/6程度となります。
セッテ・ポンティらしさ、カルロ・フェリーニらしさ、マレンマらしさ‥三位一体となったセッテ・ポンティの密かな裏看板っ!!がっつり!!がっつーり赤ワインが飲みたいっ!!そんな飢えた舌を、喉を満足させてくれますよっ!!
■ 独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
この2003年も6本入のオリジナル木箱となりますので、6本お買い上げのお客様には、木箱での配送をお約束するとして‥木箱をパカっと開ければ‥この2003年から、オレーノ同様、オリジナル包装紙でマキマキされてるんですねぇ!!なんだか嬉しい♪
そんなマキマキを脱がしますと、相変わらず金のかかったセッテ・ポンティオリジナルボトルがカッコイイっす!!まぁラベルデザイン的には、好みではないんだけどね‥。この2003年からラベル下部に、テヌータ・セッテ・ポンティのシールも貼られてますね‥一応、生産者名はポッジョ・アル・ルポで、ワイン名もポッジョ・アル・ルポなんですが、そこはセッテ・ポンティのワインであることをアピールした方がわかりやすいもんね‥正解です。残念ながら、バックラベルは日本仕様に張り替えられておりまして、正確なアルコール度数不明‥という問題がありますが‥何か?(マグナムボトルを確認しましたら‥14度でした^^;)
コルクは5cmで、キュッキュ系で合格。お尻は‥真紫に染まっております。とりあえずヴィノムのボルドー型で毒味スタートです!!
グラスに注ぎますと‥あら、やっぱり真っ黒。エッジの際に、情熱なルビーのリングがはめ込まれてるようで、いいですね。期待とおりの真っ黒です。まぁカベルネソーヴィニョンに、プチヴェルド、アリカンテとくれば‥真っ黒で当然ではありますが‥。
グラスから放たれる香りが、やっぱりセッテ・ポンティらしいし、カルロ・フェリーニらしいですね。濃縮したブラックチェリー、ブラックカラントに、カシス‥ピューレなプルーンのコクのある香りが広がります。相変わらず樽の香りが控えめ‥というか溶け込んでてね‥これ見よがしの焦げ感はないんだな。すでに香りも、まとまりを感じますね‥揮発なアルコールが鼻孔をアーータタタタっ!!とケンシロウすることはありませんのよ‥。グラス内壁を垂れる脚が‥トローな感じで、高いアルコール度数も伺えますが、アルコールな甘味は控えめ‥アルコールすら馴染感がありますね。
スワリングすれば、そのインクっぽい香り、墨汁な香りがとってもいいですねぇ。今日は、イッパツ濃いめの赤をっ!!な日には、ピッタリのはずです。
口に含みますと‥この2003年も綺麗に濃いんだねぇ!!まさに濃縮葡萄果汁ちっくな濃さですが、ルー大柴的なクドさは皆無なんだなぁ。やっぱりクリーミーな舌触りは健在で‥好きだなぁ‥この綺麗な濃さは‥。余韻にかけて、ジューシーな旨味をまとった酸とタンニンが美味しく‥余韻も長い‥イイっすね♪
相変わらず、渋味‥タンニンのきめ細やかさは最高のレベルですね‥渋味に甘味が‥渋味に旨味が‥渋味が旨いっ!!まるでビールの苦味が旨く感じるのと似ている感覚ですな‥。相応に、酸味のレベルもさすがカルロ・フェリーニざんす‥じゅわん‥じゅわーんと美味しい酸味が舌の上に広がるんだな‥旨い、旨い。
香りにも、味わいにも甘味は感じますが、エレガントなもの‥このポッジョ・アル・ルポの一番のお楽しみは‥カベルネソーヴィニョンの美味しいタンニンを味わうことかな‥。香りにちょっと滋味を感じる‥というか、アリカンテが効いてるのかな‥ちょっと野生のベリーか、何かスパイスのようなニュアンスがあるのも特徴ですね。そして、ヴァルサミコの香りにも似た‥これはある意味、熟成香なのかな‥ちょっと醤油っぽくも感じるヴァルサミコの香りがほんわり‥ですね。
セッテ・ポンティらしい、カルロ・フェリーニらしい集中度も十分‥。果実も酸味も渋味も外に広がって緩くなるのではなく‥グンと中へ中へと集中してるのが感じていただけるはず。その固まりが口に入ると、舌が固まりの中にある‥集中した核をかけまわり、様々な要素を感じ取るんだよな‥それを固いと感じる方もいるでしょうが、それは、セッテ・ポンティの骨格‥肉体の中へ舌を挿入したんだよ‥毛細血管のように張り巡らされた酸味を感じ‥揺るぎのない構成を形作る骨としての渋味を感じ‥時にはやわらかく、時には引き締まった果実は筋肉‥
‥なんだな。
セッテ・ポンティのワインに共通する‥こんな感じが俺は好きなんだ。
初日から、渋味と酸味がじゅんわりしているのは、二年落ちの恩恵だけではありませんが、二年落ちの恩恵も伺えますね‥濃厚なワインですが、すんなりと舌を、喉を‥な感触と、ヴェルサミコな香りがとっても効いてます!!
二日目です♪
初日よりも香りが開いてるかな?濃厚な香りがポーンと鼻に入ってきますね。初日よりも甘味の感じる香りがよく出てますが、あくまでも果実の甘味ね‥樽じゃないのよ。この香りの感じ‥二年落ちとはいえ、やっぱり二日目だよな‥。
口に含みますと、うん!!美味しい!!初日よりも断然美味しい。エキスも初日よりも高く感じますが、綺麗な濃度は相変わらず‥墨汁の伸びがいいっすね。後半‥飲み込む寸前から‥滋味を感じるコク味‥下の奥で感じる旨味‥美味しいねぇ。初日のヴァルサミコな感じは大人しめなのは、果実の甘味がそれを覆い尽くしてるのかもしれませんね‥。初日の滋味溢れる感じも好きですが、この二日目は‥やっぱし好き。
しかし、何度も書くが‥綺麗な濃さなんだな。
それにしても渋味が旨いねぇ。なんだか、渋味に滋味を感じるもんで‥中華なスパイスを効かせた豚肉のローストとか、喰いたいかもなぁ。
というか‥
ポッジョ・アル・ルポって安いでしょ。安いわ‥この酒質、この味で5000円せーへんやん!!もちろん、オレーノかって5980円って‥
ないわぁ〜。
オレーノよりも1500円安いわけやけど‥
ないわぁ〜。
こういうワインが出てくると‥まさにスーパートスカーナキラーやよね‥。あれ‥とか、これ…とか‥そら、名前は有名やけど‥こっちの方が‥コスパ高いわよね。よく考えると‥クロニョーロが2980円だから、クロニョーロよりも1500円高いわけで‥オレーノとクロニョーロのちょうど間に価格を設定しているわけですが‥コスパ高いわ。
この二日目‥旨過ぎっ!!
オレーノにも共通する生クルームっぽく感じる、赤く染まった乳脂肪分が美味しいんだよな‥凄く、ヤワらかな厚みを感じさせるんだよな。
旨いっ!!
三日目です♪
しっとりと‥ようやくして来ましたかね‥。果実が中へ中へ‥溶け込んできた感じ‥二日目までのパワフルさが、大人しくなった‥とも言えるけれども‥十分に美味しいですね。渋味よりも酸味もしっかりと感じられる‥そんな感じです。
四日目です♪
残りが一杯分ないんですが‥何か?二年落ちということもあり、澱が出てます。この四日目‥三日目が半端な段階だったんだ‥と、そう思わせる集中度ですね。めっちゃくちゃ美味しいです。一週間ぐらいは平気で美味しいでしょうね‥いいワインだ。
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