Chiara Aurora 2015 Poggio Scalette
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キアラ・アウローラ 2015 イル・カルボナイオーネ
《イタリア/トスカーナ/白/トレッビアーノ/辛口》
醸造家として数々の生産者の作品を手掛けているヴィットリオ・フィオーレ氏‥イタリア醸造技術協会理事や、国際醸造家組合執行委員なども勤め、イタリアワイン界の重鎮であり、その功績は計り知れません。1978年、病気がちな妻の体調を気遣い環境のよいトスカーナに移住することを決意。また、これまでの経験と知識、理想を具現化するために自身のワインを造るべく畑を探し始め、ついに1991年、グレーヴェ・イン・キャンティ地区のルッフォリに理想の畑を見つけ出します。
1800年代後半、フィロキセラの害により、イタリアの畑は全滅しますが、その後‥第一次世界大戦後に初めて植えられたサンジョベーゼがあるこの畑を、当時の農夫達が「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから名付けられました。
そこに植わるサンジョベーゼは、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレと呼ばれるオリジナルのクローンで、樹齢70年を越える古樹が大事に育てられています。キャンティ・クラッシコエリアではありますが、その土壌は石灰やガレストロではなく、砂岩質や、砂質が主体で、水はけの良く、その標高の高さは、日夜の寒暖の差をもたらし、風が吹き込む独特の山肌に広がる畑は、夜9時になっても、葡萄は太陽の光を浴びながらも、涼しく、病気から葡萄を守るミクロクリマとなります。
1968年に生まれたのがヴィットリオの息子であるユーリ・フィオーレ。1992年にブルゴーニュのボーヌ醸造学校
「Beaune Technicien Supereur en Viticolture ed Oenologoe」
にて醸造課程を終了し、1993年から偉大なる父、ヴィットリオと共にポッジョ・スカレッテ働き始めます。そして現在は実質的にユーリが主導し、イル・カルボナイオーネのみならず新しいワインにも挑戦しています。2007年が初ビンテージというカベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プチヴェルドを各25%混醸したカッポガットや、かつてはピンキオーリ専売だったメルロ100%のピアントナイア、シャルドネ100%となりリキアーリ。そして2009年からはキャンティ・クラッシコDOCGをリリースしています。
そのサンジョヴェーゼ達と同じルッフォリ地区の海抜450mから500m付近にある南西、南向きの畑。土壌は砂質、水はけのよい砂岩質、少量のガレストロと泥質が中心。樹齢は約20年となり品種はトレッビアーノと記載しているが、実はサンジョヴェーゼが栽培される畑にまばらに混植されているために(古い畑ですし、キャンティ地区ですし‥わかるな)正確な畑の面積も算出できません。よって大半がトレッビアーノとなりますが、マルヴァジアも混植されていることから、100%ではないかもしれないとのこと。
収穫後のソフトプレスされ一日の清澄を経て19度以下に温度管理されたステンレスタンクで10日間の発酵後、翌年2月までタンク内で熟成されます。フィルターをかけての瓶詰め。生産本数は3,500本で、2014年とはテクニカル情報的にはほぼ同じながらまったく違うスタイルに仕上がっており、2014年よりも香りやフレッシュさ、リッチな部分が飛躍的に向上しているとのこと。また、2014年はフィルターの関係で少し濁りもあったようですがこの2015年はクリアな液体となっています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルはポッジオ・スカレッテの他のワイン達(カポガットを除く)のデザインを踏襲しとており、効かせ色は、やわらかなブルーで、ちょっとチェレステっぽいですかね。透明瓶で、トレッビアーノらしい黄色の液体がクリアですね。コルクは真ん中は圧縮、お尻と頭は生コルクを張り合わせたタイプで4.5cm、これならディアムにしてくれと嘆願したい。格付けはIGT、冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。クリアなレモンイエローでトレッビアーノらしいですね。香りもトレッビアーノらしい軽やかなレモン、冷ややかなミネラルを感じさせますね。ハイレモン(レモン味のラムネ菓子)、ハーブ香りは繊細ですね。
あ、記載を忘れてましたね。表記のアルコール度数は12.5度となります。
口に含みますと‥もっと軽いタイプだと思ってましたが、思った以上にふくらみがある。かと言って重たいわけではないのですが、密度に不足感はありまません。確かにフレッシュさはあるが軽々しさではない。(水の部分の)ミネラルにほどよい厚みがありそれが全体を丸く感じさせてくれますね。酸味もトゲトゲしい刺激は伴いません。余韻はそれなりですが、なるほど、ポッジオ・スカレッテの自家消費や、近隣のトラットリアなどで使ってもらうための白からのスタートだそうですが、2015年という当たり年でこの感じですから、本当にトスカーナの一般的な白としてのトレッビアーノを素直に、クリアに醸したワインなんですね。
ほんのりと微かな苦みがアクセントですね。全体的に繊細さもありますが、決して線が細いわけではない。ラムネっぽさは、紙一重なのですが、安っぽさや未熟さには感じません。
二杯目は温度は10度。ユルみ、ダルさはない。より旨味とそれに伴うほんのり苦みが前。酸味も旨酸っぱくて、ついキンキンに冷してしまいがちですが、これぐらいの温度もいいですね。うん、飲み口の酸味に確かにフレッシュさを感じます。とても心地よいですね。汚れがなくクリア。トレッビアーノの品種特性も良く出ているし、(白)ワインとして基本がちゃんと出来てますね。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。温度は7.2度。初日同様に真っ当なトレッビアーノですね。ミネラリーで、行き届いた酸がある。キレイな柑橘は白いぴろぴろの苦みと、レモンの果汁感がいいですね。初日よりも余韻はやや長く感じます。緩まない酸味が、程よい旨味と相まってうんまい。
旨いじゃん!(何を突然「じゃん」よ!)
モトックスさんも扱えばいいのに。こういう汚れなき、そして品種特性に忠実なワインはいいと思うんだけどな。トレッビアーノってほんとピンキリなんでだけれども‥(ピンキオーリの略ではない)キチンと作られたトレッビアーノは真面目に旨い。
トレッビアーノは1,000円も出せば入手できる中部イタリアのモノもあるわけですし、2,000円台中盤にもなるそれはあまり市場性がないと判断されているのかもしれませんね。
三日目も冷蔵庫キンキン、グラスはヴィノムのキャンティ型です。二日目と特に変わりのない香り、構成感ですね。飲み口のミネラルがさらに大きく感じるようになったかな。カッチカチな硬さではありませんで、ミネラル溶け込む密度に張りを感じます。しっかりとドライな辛口のワイン。イタリアの白ワインとしてトレッビアーノはニュートラルな個性となりますが、だからこそ出来、不出来が目立ちやすいんですよね。もちろん、キアラ・アウローラは上出来です。
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