Concerto 1990 Fonterutoli

トスカーナ州の赤

販売価格

19,800円(税込)

在庫数 SOLD OUT

■ コンチェルト 1990 フォンテルトォーリ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ80%、カベルネソーヴィニョン20%/フルボディ》

1988年にブランカイアを‥1993年にシエピを発表するに至ったマッツェイ家ですが、実は、マッツェイ家の元祖スーパートスカーナが‥このコンチェルトなんですね!!

それまでのキャンティ・クラッシコのイメージを覆すために‥しかし、サンジョベーゼの‥トスカーナのワインの復権のために1981年に初ビンテージを迎えたコンチェルトは、サンジョベーゼを主体にカベルネソーヴィニョンがブレンドされています。これは、きっと、70年代にリリースが始まったアンティノリ家のティニャネッロの対抗馬的な扱いだったかもしれませんね。

しかし、このコンチェルト‥現在では既に生産されていないのもご存知のとおり‥この他にも、キャンティ・クラッシコ・セル・ラーポというワインもリリースが終了しましたが‥1995年からリリースが始まった‥キャンティ・クラッシコ・カステッロ・ディ・フォンテルトゥーリに集約されたようですね‥キャンティ・クラッシコの地位と名声を奪還するための策であったわけですね‥。

そう‥このコンチェルトはあくまでもサンジョベーゼ主体のスーパートスカーナであり、シエピにその座を引き継いだわけではないはずでかと思われます。あくまでも、サンジョベーゼの品質向上にこだわるマッツェイ家の志を感じる‥歴史上重要なワインではないでしょうか‥。まるで、ティニャネッロを彷彿とさせるサンジョベーゼ80%、カベルネソーヴィニョン20%のブレンドは‥もちろん「シエピ畑」から収穫される葡萄なのです!!(それを思うと1990年でこの価格は安いと思うんだな‥ティニャネッロの1990年ならあり得んだろうし‥)

古くからイタリアワインを愛するお客様には、すっかり馴染み深いワインであったことは間違いありませんよね。すでに生産終了‥市場には玉が少なくなっている…というか初めてみましたわ‥しかも1990年!!文句なしではないですか?ブランカイア1990年同様‥二度と入手できない可能性の高い逸品だと自負しております!!

液面は、一番低いボトルの画像を掲載しておりますが、こんなもんですね。液質は、ややオレンジも見えますが、濃いめのルビー色で綺麗です。異常な濁りのあるポトルもありません。ラベルは、白地の部分に、赤色の移りもありますし、擦れ、ちょっとした破れのあるボトルもございますがご了承下さいませ。キャップシールは全ボトル回りますので、液漏れしているボトルは皆無なはずです。瓶越しに見る液色が非常に旨そうですね。

ぜひ1980年というビンテージに思い入れのあるお客様や、サンジョベスタのお客様‥ティニャネッロは経験値は高いが、コンチェルトはめったと飲んだことないお客様など‥1990年のコンチェルト‥たぶん二度とないかもしれない絶好のオファーです。ぜひゲットして下さいね。[2007/12/6]


■ 独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



駐車禁止の標識を四角形にした感じのラベルは‥まぁ良くも悪くも‥VDTなんですね。バックラベルには、サンジョベーゼ80%、カベルネソーヴィニョン20%の情報と、海抜260mのシエピ畑と、500mのフォンテルトーリ畑から‥なんて説明もちらっとございます。表記のアルコール度数は13度。なんてったって1990年ですからねぇ‥なんとなく谷間な気もしますが‥期待です♪

コルクは染みてはおりますが、質のいい4.5cm。お尻も黒紫に染まっています。とりあえず、ヴィノムのボルドー型と、オヴァチュアで‥。オレンジがかってはいますが、まだ濃い色調ですね。注いだ時の泡は‥紫ではなく、白。香りが開いてますねぇ。樽の香りもあるんですが、綺麗に濾したベリーのペーストみたいな果実の香りもイイ♪

小さいグラス(この場合はオヴァチュアね)だと、サンジョベーゼ特有の蝋石のような白いミネラルを想像させる香りが際立ってます。香りに酸味も感じるんですが、酸っぱい感じではなく、うーん、香りからして唾液誘発系ですなぁ。

とりあえず飲んでみる。

旨ぁーい!!濃厚ではなく濃密なサンジョベーゼのお手本かのような酒質が嬉しいですねぇ。甲殻なミネラルも感じてはいるものの‥固すぎない、ほどよい緊張感ですね。破れはしないが、薄いミネラルの甲殻なもんで‥中に詰まった果実がテンピュールな低反発で感じます。醤油系の味わいも香りもまだなく、もちろんサンジョベーゼなだけでないのはこの渋味にも現れてるかなぁ。非常に美味しいですね。すくっとそそり立つサンジョベーゼは、紳士的でもあり、スタイリッシュにも感じます。

野暮ったさがないのよね。当時の最先端なスーパートスカーナは今なお、その洗練された感じは味わいに現れてますね。ただ、昨今のスーパートスカーナがイタリアらしさに欠けるかもしれないモダンさを持ってしまってますが(←決して悪いとは言わない)このコンチェルトは、とってもイタリアワインだなぁ‥サンジョベーゼ主体だなぁ‥を感じさせますね。

ややオヴァチュアで飲んだ方が甘味を感じるのがちょっと不思議。うーん甲乙付け難いですね。どっちで飲んでも美味しいですよ。

でも、西野嘉高はオヴァチュアにしてみます。

ボルドー型でも、十分密度を感じますが、さすがにグラスが小さいとさらに詰まった感じがありますね。樽香と果実香もちょっとだけ強く感じるかな。その変わり香りの広がり感は劣りますけどね。旨味しっかりあります‥まだまだ熟成できるんですが、決して若くはない‥でも、まだまだ若いんだなぁ‥。このタイミングもなかなか美味しいです。決して今のタイミングは虐待ではない‥こんなに美味しいんだもの。

でも、このワインをあと10年熟成させたら‥と思うとさらにヨダレが出ますけどね。

それにしても、すっごく状態がいいのが嬉しいです。ちょっとボルドー型でスワリングしまくってみます(←それこそ虐待だ)。

たいして変わらんな‥(←あかんやん‥)

でも、やっぱりボルドー型も旨いなぁ‥やっぱこっちにしよう。(←どないやねん)

1983年のティニャネッロを飲んだ時に‥すんげー旨くてね。でも、今のティニャネッロとは違う感じ。このコンチェルトも素晴らしく美味しいんだけど‥今の価値観とは違うのかもしれないね。今はこの手のタイプのワイン‥突き詰めていえばサンジョベーゼが減ってるよなぁ。この美味しさは、ヘタなブルネッロ・ディ・モンタルチーノよりも、VDTの素晴らしさを感じてしまう。この当時は、DOCやDOCGではなくVDTでワインをリリースするのは、よほどの自信も実力もないと出来なかっただろうしね‥。

まったくもって‥美味しい酸味とはこのことだ。まだ柑橘まではいかないんだけれども、あとは酸味の色が黄色みを帯びれば‥そうなるんだろう。渋味も質も素晴らしい果実だって‥いいワインだ‥ほんっとに美味しいサンジョベーゼだと思う。

静かなんだけど‥女性的ではないかなぁ。どっしりと無口な男‥そんな感じ。残念ながら‥いや、残念ではないんだけれども‥ワイン単体でも酔いしれてしまいそうなワイン‥もちろん西野嘉高的には料理欲しいけどね‥。

なんだかんだと‥三杯目‥ボトルは半分になってます。やっぱボルドー型で飲むこの香りの広がり様‥ただでさえ開いてるしね‥は素晴らしいね。完璧やな‥香りがマロってきた‥さらに深く‥深く‥サンジョベーゼの複雑さ‥いろんな要素=複雑じゃぁない‥鼻を近づければまるでブラックホールのようにグラスの中に吸い込まれそうになるこの感覚‥口に含めば‥何かの生命体が喉を駆け抜ける感じ‥うーん素晴らしいサンジョベーゼだ。今飲むのがいい。もちろん熟成させても美味しいだろうけれど。

二日目です♪二日目も注ぎ立ては、白い蝋石の香りがしますね‥すぐに飛ぶんですが、土壌を想像させる香りです。二日目でも香りの感じは初日と変わりませんね。すごくサンジョベーゼな感じ‥でも、色もちょいと濃いめだし‥やっぱカベルネ入ってるんだなぁと思う。ほんの微かにですが、醤油香もあるかな‥。

口に含みますと‥ほっほー解けてる(←ほどけてる)そして解れてる(←ほぐれてる)まったく抜け感、ボヤケ感がないのに‥マッサージ後のような心地よい脱力感が出てきてますね。力強さも‥やや大人しくなった分‥余韻への旨味がハッキリと感じられます。

すっごく美味しい!!

初日も美味しかったけど‥この二日目の方が、より熟成したワインを楽しむという点ではいいかもしれません。鼻に抜けるハーブ系の香りも、緑々した揮発な感じでなく緑なんだけど‥フッと‥過る感じかな。西野嘉高のお気に入りのバーで、マティーニをオーダーすると、最後にレモンの皮を絶妙な距離でダッシュさせてくれるんだけど‥そんな過る感がある。

味わいにも醤油系がでてきてますね。でも、それほど強くないので嫌な感じはありません‥(←あんまし醤油がキツく感じると個人的には好きではない)

ほのかな旨味に連鎖する甘味も健在‥。いいねぇ‥モダン系は、リリースしたてのパンチある感じを楽しみたいもんですが‥やっぱ、ここらへんは‥うーんイイっ!!

澱は寝かせてたので、側面にこびりついたのがありますが、最後まで濁る感じはなし。

状態も文句なし‥

ビンテージも文句なし‥。


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