Chianti Classico 2009 Valdellecorti
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キャンティ・クラッシコ 2009 ヴァルデッレコルティ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/ミディアム》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標高の高いコムーネで、その標高差も200m〜800mと激しく比較的涼しい地域でもあります。その標高の高さと差からエレガントな酸を持つ極上のサンジョヴェーゼが生まれるわけです。特にコムーネで選ぶことはありませんが、蓋を開けてみれば‥西野嘉高が選ぶキャンティ・クラッシコはラッダから生まれるものが少なくありません。
このヴァルデッレコルティは以前から注目していた生産者ですが、前ビンテージから日本市場でも紹介できるようになりとても嬉しく思います。1974年創業のヴァルデッレコルティの葡萄園はたったの4ha。畑もミニマムですが、小さな醸造所と宿泊施設を併設しています。注目されるようになったのは、二代目の現当主‥ロベルト・ビアンキ氏の手腕によるもの。
温度管理されていないタンクの発酵温度を下げるには、夜になれば夜空の下にタンクを移動させる‥搾汁、醸しは足で葡萄を踏んでみたり‥原始的かつシンプルな醸造を積み重ねています…と書きたいところだが、醸造方法はほったらかし‥ではありません。サンジョヴェーゼの香味をよりストレートの抽出するための策はセニエやマセラシオン・カルボニカなど基本的なテクニックはしっかりと採用しています。
標高の高さだけが利点ではありませんが、地球温暖化などの影響もあり、過熟傾向。標高の高さは冷涼な酸やミネラルをもたらし、よりエレガントなワインとなります。ラッダの注目すべき造り手‥ヴァルデッレコルティ‥やはり好きな造り手のひとつです。
南東向きの畑は風通しの良い砂地と、小石を含む泥灰土、石灰質の土壌で標高は450mあたり。7年〜30年の様々なサンジョヴェーゼは樹齢別に収穫されます。この2009年ビンテージは10月8日から約3週間収穫が続きました。一部はステンレスタンク、残りは開放樽が使用されました。11月の初旬にモストと糟を訳、樽に移し替えます。70%はバリックで、残りの30%はピエモンテジーナもしくはステッカトゥーラと呼ばれる方法を用います。これは開放樽でブドウ糟とワインをさらに接触させることでマセレーションさせる技法で、月の満ち欠けのサイクルに従って樽の中のブドウ糟から自然にマルボニック・マセレーションが起こるそうです。ヴァルデッレコルティではこのプロセスが非常に重要でここからサンジョヴェーゼの甘味あるタンニンとやわらかさが醸し出されますが、全量施すと必要以上の酸も出てしまうことから約30%のみに留めています。
2009年はかなり良い作柄だったこともありようですが、このCC2009は2013年度版のガンベロロッソ誌でトレビッキエリを獲得しています(続く2010年も2014年度版でトレビッキエリ獲得しています)。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
コルクは2008年よりも良いかな‥な、5cm弱。表記のアルコール度数は13.5度。グラスはヴィノムのキャンティ型となります。とてもアロマチックなスミレの香り。リキュールちっくという意味ではないまろやかなマラスキーノチェリー、糖度の高いイチゴのペースト(ジャムじゃない)。香りはやや控えめに感じますが閉じではないですね。口に含みますと、輪郭がとてもなめらかですね。深み、旨味がしなやかで非常に密度の高い酒質。もちろん、甘味もありますが、高音ではなく低音に近い音域(低音ではない)。2008年とはまた違う‥そう感じますね。いい意味でこれまでのキャンティ・クラッシコとも違うスタイルで‥甘味を帯びた旨味主体、味わいには赤6紫4のベリーの良く熟した果実の出汁系で、酸味もおだやか‥。すぐに飲めてしまいますね。
2008年よりも良く熟した果実であるのは一口瞭然で、野生のチェリーやベリーに雑味なくまろやか。スパイスも濡れ、刺激ではない。旨味に伸びがあり、余韻・味が長く続きますね。
二日目もヴィノムのキャンティ型。石灰な香りも交差しつつも初日同様になめらかな果実香主体で、初日よりも開いて感じるし奥深く立体的になった印象。口に含むと、高音の甘味も出て来ましたね。チュっと甘味がある旨味がとてもなめらかでやさしい。
いい意味で(ほんとにいい意味よ)どんよりしてる。それは曇ったという意味ではなく果実の重心が低いんですよね(重いとも言える)。ビジュアル的に例えると、夜のヒットパレードで焚かれるスモークみたいな感じ‥床を這うように‥決して(開放的に)上昇するのではない感じ。それは垂直方向に立体的でないという意味ではなく、とても静かで落ち着いた…大人の趣あるワイン‥とも言える。
旨味がしっかりと感じるのもヴァッレデルコルティの特徴のひとつだと思うが、それが高いアルコールだとエキスィ過ぎる場合があるんだけれども、そこの寸止め具合‥というじらしプレイが、ヴァルデッレコルティなんだよなあ(なんやねん)。
三日目もヴィノムのキャンティ型。うん‥深いですね‥旨味と甘味が‥。決して開放的に華やかでも芳香でもないのですが、しっとりと甘味ある旨味がある。酸やタンニンもひとつコーティングされているようにまろやか。ようやく余韻あたりにサンジョヴェーゼらしい粉っぽさや、こし餡のような風味も出て来た。
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