Coste della Sesia Nebbiolo 2010 Antoniolo
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コステ・デッラ・セシア ネッビオーロ 2010 アントニオーロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》
ピエモンテ州はヴェルチェッリ県内の位置するガッティナーラ。ピエモンテの北西部にあり、すぐ西側はヴァッレ・ダオスタ州。ちょいと南東に車を走らせればロンバルディアの州都ミラノでトリノよりもよほど近い位置関係。
ガッティナーラといえば‥スパンナ(この地でのネッビオーロの別名)を90%以上使用(ボナルダ10%未満のブレンドが許可)の規定があるガッティナーラDOCGは日本市場でもバローロやバルバレスコに次ぐ知名度になってきた‥かな?
ガッティナーラ地区は、アルプス山脈の山裾にあり南部のランゲ地区と比較すると、冷涼が地域となります。よって、なかなかスパンナが熟し難い‥とも言われていますが、気候温暖化が進めば、ランゲ地区よりもよい産地になったりして‥な妄想もできなくもありませんね。
また、ランゲ地区の丘陵地は、元々は海底だったそうで、海の生物は、時間を掛けて石灰質のチョークとなり、チョーク質の粘土が、ランゲ地区の特徴。しかし、ガッティナーラ(や、ゲンメなど)ノヴァーラ丘陵や、ヴェルチェッリ丘陵は、元々は氷河だったそうです。もちろんそれは、アルプスに由来し、花崗岩主体の土壌であることが、この地域の特徴なんですね。
ブドウ栽培には、土地が痩せ過ぎで、その冷涼な気候も相まって厳しい地域、ワインはミネラル分が強く、完熟しにくいことからも、熟成に時間を要する固い印象になるそうです。
とはいえ、ガッティナーラ地区で、スパンナ(ネッビオーロ)は作り続けられ、DOCGにも認定されている銘酒のひとつであるわけですね。かのマット・クレイマー兄さんの著書「イタリアワインがわかる」でガッティナーラの項を見れば‥このアントニオーロをベタ褒めしてます。
1948年‥マリオ・アントニオーロによって設立されたアジェンダで、ガッティナーラの丘の南面に約15haの畑を所有しています。中でも、ガッティナーラを代表する単一クリュであるレ・カステッレ、オッソ・サン・グラート、サン・フランチェスコも保有し、それらの単一クリュなガッティナーラを少量ながら生産しています。
現在は、ロザンナと、その娘のロレッラ、息子のアルベルトの三人での運営ですが、ヴェロネッリ誌には、エノロゴとしてフランチェスコ・ボルトレッティ氏の名前が‥輸入元の資料では、アッティリオ・パーリ氏の名前が挙がっています。
僅か15haの畑ではありますが、そのスパンナ(ネッビオーロ)の樹齢は高く、古いもので60年‥平均して40年以上の樹齢を誇ります。
今回はガッティナーラDOCGではなくコステ・デッラ・セシアDOC。1996年に制定され、赤のみならず白やロゼの規定もありますね。白はこの地の土着品種であるエルバルーチェ100%、赤とロゼはスパンナ(=ネッビオーロ)、ボナルダ、ヴェスパイオーラなどが50%以上、その他50%ちょなりますから、案外範囲は広そうです。ただし、このワインはコステ・デッラ・セシア ネッビオーロと品種名を名乗っていますので、85%以上の規定ですがこのアントニオーロはネッビオーロ100%のはずです。
このガッティナーラの地区で、ガッティナーラ未満のワインが名乗るDOC‥と考えていいかと思います。しかし、そんなガッティナーラを名乗らないスタンダードなクラスながら、火山性の溶岩に由来する土壌は、南向きの斜面で、1960年、1970年、2001年、2003年という植樹年で、平均樹齢が50年を越すネッビオーロからなります。手摘みでの収穫後、ステンレスタンクで8日〜10日間の醸しを行い発酵。熟成はステンレスタンクのみで約9ヶ月となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルはアントニオーロらしい文字主体のシンプルなもの。紋章の上に"Juvenia"との記載は、たぶんたった2haの区画の名前だろうと妄想。コルクは4.5cmでもうちょっと頑張って欲しい質。以前に扱った2006年のアルコール度数は12.5度の表記でしたがこの2010年は13度。グラスは‥2006年はブルゴーニュ型でも飲みましたが、まずはオヴァチュア。
色は深みのある赤がとてもキレイですね。2006年同様に、イチゴ系のベリー香が顕著。土壌由来の軽くチョーキーなミネラル香もあり。似て非なるながらピノっぽさがあり、チャーミング。ロエロのそれよりもしっとりと甘味あるバラ、ローズヒップティー。
口に含みますととてもいいミディアム具合ですね。しっかりと密度といい意味で硬さ‥硬度があってとても美味しい。すでに、旨味と酸味が旨チュッパチャップス。酸も豊富で中音〜高音のレンジながら刺すような酸味はありません。プラム的なニュアンは、酸っぱみではない紫蘇の葉、紅茶葉、予想以上に余韻も長く、これは、つまんないランゲ・ネッビオーロ系よりもよっぽど‥の世界。ながらロエロとも違うんだなあ。
2006年よりも甘味を感じますが過ぎません。果実味豊富で活き活きとしていますが、未熟さがないんですよね。そう、青さがない‥しっかりと熟したブドウが使用されているはずです。
二日目もオヴァチュア。華々しいわけではありませんが、硬さは解れ香りが開いています。初日よりも甘味のある香りが‥スミレ、バラ、キャラメル的な香ばしい甘い香りもあります。しっかりと熟した果実香はジャミーというよりもコンフィチュールと表現したい上品な甘味がありますね。口に含みますとしっとりとなめらか‥これはとても美味しいですねー。まったく疲れないですね‥とてもピュアな果実味です。
このネッビオーロめさくさ美味しい!
ガッティナーラらしい硬さもありますが、果実やフラワリーな香味はしっかり開いていますし、やわらかさもある。ロエロとはまた違う華やかさですね。これが2,000円斬りとなるとバグツンのコスパですよ!
三日目もオヴァチュア。黒や紫の皮を持つ小さな果実のスパイスが出てきましたね。香味には予想以上に複雑さもあるんです。三日目は酸が美味しい。プラムの旨酸っぱさ‥。よく溶け込んだミネラルもあり崩れないですね。ロエロのバラ香控えめでもう少し冷涼、でも小さなベリーやチェリーの果実達は盛り沢山。
このネッビオーロはホント、コスパ◎でオヌヌメです!
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