Taurasi Radici 2008 Mastroberardino
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タウラジ・ラディーチ 2008 マストロベラルディーノ
《イタリア/カンパーニャ/赤/アリアニコ/フルボディ》
カンパーニャ州の歴史ある生産者と言えばこのマストロベラルディーノを差し置いて他にありませんね。1750年頃からワイン造りに携わっていたようですが、マストロベラルディーノとしての創業は1878年だとか。元々はベラルディーノという名前だったそうですが、二代目の当主であるピエトロがマストロ=マエストロ=名匠の称号を得てからはマストロベラルディーノという名前になったそうです。
近年、カンパーニャ州に置いても国際品種への移行は少なからず…な状況ですが、徹底してカンパーニャの土着品種にこだわるのもマストロベラルディーノの姿勢ですね。フィアーノ・ディ・アヴェッリーノDOCG、グレコ・ディ・トゥーフォDOCG、そしてタウラジDOCGもマストロベラルディーノあってこそ‥と言えます。
中でもイタリアはのみならず世界に名だたる‥なのがタウラジですね。アリアニコ種を使用したワインは何種類かリリースしていますがいずれも、その土地の個性を反映したもの。もちろんその筆頭はタウラジで、タウラジ・ラディーチと、タウラジ・ラディーチ・リゼルヴァの二種類となりますね。今回ご紹介するのは、マストロベラルディーノ的にブラックラベルと呼ばれるタウラジ・ラディーチDOCGです。
平均標高400m、南向きのモンテマラーノと南西向きミラベッラ・エクラーノブドウ園で栽培されるネッビオーロは平均樹齢15年、株密度4000本〜6000本とのことです。では、ラディーチ・リゼルヴァは?と言うと、モンテマラーノブドウ園のブドウのみで醸されているようですね。標高は500mと高めですが、平均樹齢は12年とリゼルヴァでないラディーチよりも若いようです。
温度管理されたステンレスタンクでの長期の果皮浸透による醸しとアルコール発酵とマロラクティック発酵が施されます。熟成はフランス産のバリックと、スロヴェニア産の4700Lの大樽(新樽比率20%)で最低24ヶ月、瓶熟成期間は最低12ヶ月とのこと。では、ラディーチ・リゼルヴァは?と言うと樽熟成期間が最低30ヶ月と半年伸びますが一番の違いは瓶熟成期間と言えますね。リゼルヴァは最低36ヶ月となっています。
ではDOC法のおさらい。もちろんこのタウラージはDOCG銘柄ですね。品種構成はアリアニコが85%以上の規定。最低熟成期間は36ヶ月で、内木樽熟成が12ヶ月となります。リゼルヴァを名乗る場合は最低熟成期間は48ヶ月で、内木樽熟成が18ヶ月となります。
この2008年は、(2007年に引き続き)ガンベロ・ロッソ誌でトレビッキエリを獲得。トレビッキエリもリゼルヴァじゃないところがミソですね。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
非常にロングボトルは梱包する私には非情なのですが‥肩部分にMastroberardinoの凸モールドのあるボルドー型瓶。ネックが長いんですよねえ(コルクも長いんでしょうねえ)。リゼルヴァではない方‥ですが、マストロベラルディーノでは特別なワインであり、ブラックラベルと呼ばれております。金色の凸印字はなかなかコストがかかってそうな印刷ですね。マットな黒地と、赤の刺し色とともになかなか高級感があります。ネック裾に巻かれるDOCGのシールは旧タイプのピンク色。コルクはなかなかの質の4.5cm。グラスはヴィノムのボルドー型です。
さすがに色は濃く見えますが、まったく見透かせないわけでもない。香りがいいです。メーカーズディナーで感じたのと同じく、スタンダードなラディーチだからこそのたぷーりの果実香があり、リゼルヴァに感じる鉄っぽさが控えめ。なめし皮に擦り付けたベリー香、香りもとてもまろやかで、その中にスパイシーさがアクセントになっていますね。香りに甘味、甘味あるタンニン、ほのかなヴァニラと紫、紫に濡れる白い花。こうやってじっくりとタウラジを飲むのも久々なのですが、ネッビオーロやサンジョヴェーゼとは違うものですね(当然だ)。
実は、前日に某サグランティーノを飲んでいる(カプライではないがとても素晴らしいサグランティーノだった)。あくまでも香りなので渋味を感じるわけではないが、豊富なタンニンを持つワインに共通する香りがありますね。いい意味での粉っぽい‥あくまでも香り。
どこかコッテリとした柑橘とベリー類の飴の香り、このムンとした皮の様な香りが独特。口に含んでみます。輪郭はスベスベしています。ベビーパウダーっぽくてその肌触りはまさに赤ちゃんか秋田美人(触ったことはない)。弾力のある厚みがありまろやか。刺激となる酸やタンニンはない。ミネラルもよく溶け込んでいますね。二日目にはさぞ旨味が出てきそうですし、すでに酸味はジュクっとジューシーになりつつある。
旨いですわ。
確かに力強さも感じますが、決して暴力的ではない。とても上品な強さ。タンニン量が豊富だし、やはり肉が食べたいわけだが、かの地にはビステッカ・アッラ・ピッァイオーラという肉料理があるそうです。焼いた仔牛肉にオレガの、ケイパー、ニンニクの効いたトマトソースだそうな…ふむふむ(そのなの出てきそうにない)。個人的には豚肉をニンニクでガリガリに焼いて仕上げに醤油をじゅん‥がいいけどな。醤油の焦げた感じと強い赤ワインは好きですね。そこに豚の脂があるとなおさら。
二杯目です。ヨードっぽさはヴェスヴィオ火山や、パルテニオ公園などの山間をぬって海の要素が?かどうかは存じませんが、そこらへんもタウラジやアリアニコの個性かもしれません。二杯目はあらあら、劇的に旨味じゃないですか。より果実がイキイキとしてきました。酸はハツラツとして、ミネラルはキラッキラ。余韻も一杯目よりもグンと長くなりましたし、旨味に伸びがあります。水っぽさではない瑞々しさがあり飲み疲れない。
いいです。ほんといいです。
二日目もヴィノムのボルドー型。いやあ注いでいる最中からグイグイと香りが迫ってきますね。ふわりとチョーキーな香り、いい意味で石や土のニュアンスに硫黄っぽさ。少しセミドライのイチジクっぽさ。口に含みますと旨味が出てますね。含み香にもイチジクのようなニュアンス、ザクロジュースっぽい赤い酸味が広がります。初日同様に輪郭に丸みを感じ、舌先から旨味がジューシー。グラス注ぎたての石や初日にヨードっぽく感じたものとリンクする硫黄っぽさはすぐに果実に覆い尽くされますが複雑な要素になります。ワイン単体でも楽しめてしまいますが、この酸、タンニンはやはり肉の脂が欲しくなります(煮込みでもいいかも)。コシがあるんですよね。
三日目もヴィノムのボルドー型。一層香りが開いてきましたね。岩にジャムを塗ったみたいになってます(どんなんやねん!)。三日目にしてようやく口の中でまとまり…小悪魔的な甘味が美味しい。旨味も甘味があり、つゆだく状態。うーん、三日目‥めちゃくちゃ旨いです。
カンパーニャ州を代表する(≒大手)生産者と言えば、このマストロベラルディーノと、ファウディ・ディ・サン・グレゴリオを挙げることになると思う。サン・グレゴリオのワインは、バリックを多用するワインもあるし、国際品種にも積極的。決してアリアニコの土着品種をないがしろにするわけではないが、土着品種からスプマンテを醸してみたりと革新的な生産者。を、思うとはやりマストロベラルディーノは伝統的…ポンペイ遺跡でのブドウ栽培の復元であるヴィッラ・ミステリは革新ではなく保守そのものだしね。どちらがどう‥というわけではないが、このブラックラベルのタウラジ・ラディーチは、アリアニコという品種特性のみならず、マストロベラルディーノの思想や哲学がよく表現されている。とても偉大だし、威厳がある。まだ若い‥という意味もあるが、ぜひ二日目、三日目とゆっくり楽しんで欲しい。
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