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Merlot 2004 Silvio Nardi

トスカーナ州の赤

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□ メルロ 2004 シルヴィオ・ナルディ
《イタリア／トスカーナ／赤／メルロ／フルボディ》

これは聞き捨て成らぬトスカーナのメルロのご紹介ですっ!!ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの雄‥あのシルヴィオ・ ナルディから新しい世代を予感させるメルロが登場!!1999年と2000年に植樹し始めたメルロを、現在カンティーナと取り仕切るエミリア・ナルディが 満を持して初リリースいたしました!!この2004年が初ビンテージとなる‥名前もまんまメルロは、モンタルチーノ地区はコロンバイオーロの東向き、メル ロに最適とされる粘土質の土壌に、1999年に植樹したメルロから醸造されています。今後は2000年に植樹したメルロからの葡萄も加わる予定ですが、こ の2004年は、たったの6000本の生産量‥。十分に熟したメルロを醸造することでアルコール度数も14.5度に高まります‥。

と、ここまでの情報を聞けば‥おっと!!シルヴィオ・ナ ルディ初のスーパーモンタルチーノはメルロかよっ!!となりますが‥価格は（まだまだ）お手頃っ!!なんと3000円斬りでございます‥。この価格帯のメ ルロがイタリアは手薄でねーサッフィリオのアルナロッソも素晴らしいメルロでしたが‥今回はトスカーナ!!しかもモンタルチーノなメルロなんです!!

これは聞き捨て成らぬでしょ？

しかもラベルも可愛いっ!!ブルネッロなシルヴィオ・ナ ルディからは想像つかない‥スタンリー・キューブリックなフォントと色使いがいいですね♪樽から試飲した輸入元さんが、その旨さに、ぜひぜひ日本にも!! と頼みに頼み込んで‥たったの300本がやってきた限定品!!この価格なら定番で扱いたかったが‥ご予約販売となります!!メルロ好きは絶対買って下さい ね!!

標高350m、東向きのコロンバイオーロの畑に1999 年に植樹されたメルロはコルドンで仕立てられ、haあたり5500本の株密度となります。もちろん手摘みで収穫されたメルロは30度以下に管理されたステ ンレスタンクで約25日間の発酵。その後、新樽比率20%のアリエ産のフレンチオークのバリックで8ヶ月樽熟成した後、一旦、ステンレスタンクに戻し、 4ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。十分に熟したメルロはアルコール度数14.5度に達し、メルロの個性を十分に発揮しています。

やっぱしメルロ好きは聞き捨てならんのです!!


■ 独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


スタンリー・キューブリックを彷彿とさせる効かせ色のオレンジにboldな書体‥画像ではわかりにくいかもしれません が、白地のラベルには、真ん中にシルヴィオ・ナルディの紋章がモールドされています。一見ポップなんだけど‥紋章を見れば‥おーっ!!そんな感じですね。 バックラベルを見ますと、このメルロ100%の作品はSant'Antimo DOCと記載され、なんとアルコール度数は‥14.5度!!全開ですねーっ!!楽しみっ!!効かせ色であるオレンジのキャップシールを脱がせて引き抜いた コルクは短めに感じる4cm‥グラスに注ぎますと、赤ピンクから紫にグラデーションする濃い色調。メルロ全開の乾ききらないプルーンや、イチジクの赤ワイ ン漬け、カシスリキュールなどの濃厚な香り‥。新樽比率の20%程度ですし、バリックとはいえ、アリエ産‥熟成期間も8ヶ月程度ということもあり、邪魔な 樽の香りはなく、濃厚な果実の香りが主体です。

［脱線］この"MERLOT"のフォントに、黒とオレンジの構成‥確実にスタンリー・キューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」的だと踏んだ西野嘉高は、 現オーナーであるエミリア・ナルディに「このラベルは誰が？」と問うたところ‥デザインは外注‥とのあっけない返答‥。しかし、デザイナーは確実に時計仕 掛けのオレンジのファンのはず‥。フォント自体は、それとは違うが"L"と"O"の位置関係など‥絶対にそうだ‥。ひょっとすると‥エミリア‥●●●●の オブジェで殴り殺されかねないぞ‥気をつけろ‥。（ここ、めちゃくちゃマニアックな話です）

口に含みますと、さすがにボリュームがありますね‥最初に果実の甘さが‥そしてアルコールの甘さが追随する感じ‥。鉄ではなくステンレスっぽい金属的な甲殻…2003年にありがちな過熟した感はなく、酸も良質に溶け込んでいる。これは2004年ビンテージ特有らしい緩みがない酒質なのか‥いや、モンタル チーノといい地域を十分に感じとれるんだ‥。葡萄品種はまったく違うが、そこはかとなく、ブルネッロ的な構成を持っているメルロ‥これは旨いっ。

しかも、甘味は感じるんだけど‥ワイン単体で楽しむ的な甘味ではなく残糖感はない‥まさしくお料理の合わせたいメルロですね‥その酸に感じているのは、実はタンニンかもしれないし、よくよく感じるといいタンニンですね‥まだまだ若木からのメルロでもあるにも関わらず、ほんと、酸、タンニン‥果実のバランスがいい。いかにもモンタルチーノな骨格もひしひしと感じられるしね‥これが3000円以下というのは、かなりのコスパで間違いなし!!

ちなみに…本日のワインの肴は、昨晩わざわざ品川からの新幹線のチケットを買う理由になったアトレ品川のDEAN&DELUCAで買ったお惣菜‥ ラザニアです。なんと、12層なラザニアタワー‥ミンチだけでなく野菜もぎっしり系のマンマの味的なラザニアにも、このメルロはぴったしですね‥。

メルロといえば‥どれだけ？どんな感じにエロいか…そこが問題ですが（←そこかよ‥）このメルロ‥決してエロ過ぎません‥。つまり‥いわゆるエロいメルロというのは、黒の下着で目の前にエロいお姉ちゃんが仁王立ちしているようなエロですが、このメルロのエロさは、白い看護服から、黒い下着のラインや色が透けてる感じのエロなんです!!（←アホか俺は‥）エロに間違いはありません が、決して露骨なエロではない‥しかもチラリズムでもないんだな‥間接的に‥あくまでも、看護服というフィルターを通して見える清潔感がある（←何が清潔感やねん…）ある意味、高飛車なＳの女が、メルロ好きのＭな男をからかうようなエロさであるのです。