Le Cupole 2006 Tenuta di Trinoro
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レ・クーポレ 2006 テヌータ・ディ・トリノーロ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネフラン47%、カベルネソーヴィニョン30%、メルロ13.5%、プチヴェルド9.5%/フルボディ》
■1995年/第一世代
カベルネフラン45%、カベルネソーヴィニョン25%、メルロ25%、プチヴェルド5%
■1996年/第一世代
カベルネフラン50%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド5%
■1999年/第二世代
カベルネソーヴィニョン38%、ウーヴァディトロイア25%、カベルベフラン20%、メルロ17%
■2000年/第二世代
カベルネフラン78%、メルロ11%、チェザネーゼ・ダフィーレ6%、ウーヴァディトロイア5%
■2001年/第二世代(赤ラベルに変更)
カベルネフラン43%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン25%、チェザネーゼ・ダフィーレ5%
■2002年/第三世代
カベルネフラン60%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%
■2003年/第三世代
カベルネフラン43%、メルロ36%、カベルネソーヴィニョン12%、、ウーヴァディロトイア6%、チェザネーゼ・ダフィーレ3%
■2004年/第三世代
メルロ55%、カベルネフラン23%、カベルネソーヴィニョン9%、プチヴェルド5%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、ウーヴァディトロイア2%
■2005年/第三世代
カベルネフラン47%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン12%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、プチヴェルド3%、ウーヴァディトロイア2%
■2006年/第四世代
カベルネフラン47%、カベルネソーヴィニョン30%、メルロ13.5%、プチヴェルド9.5% ←ココ
■2007年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン22%、プチヴェルド8%
■2008年/第四世代
カベルネフラン45%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%、プチヴェルド5%
■2009年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド10%
■2010年/第四世代
カベルネフラン45%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%
■2011年/第四世代
カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%
■2012年/第四世代
カベルネフラン55%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン17%、プチヴェルド1%
■2013年/第四世代
カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%
■2014年/第四世代
メルロ48%、カベルネフラン42%、カベルネソーヴニョン10%
■2015年/第四世代
カベルネフラン58%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン6%、プチヴェルド4%
■2016年/第四世代
カベルネフラン42%、メルロ40%、カベルネソーヴィニョン14%、プティヴェルド4%
■2017年/第四世代
メルロ60%、カベルネソーヴィニョン17%、カベルネフラン16%、プティヴェルド7%
■2018年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ37%、カベルネソーヴィニョン13%、プチヴェルド10%
(俺監修の勝手世代分け)
トリノーロのアジェンダでは小区画(畝単位)・品種ごとに完熟を見極めての収穫、そしいて発酵や熟成が行われており、最終的にブレンドされるわけですね。その区画や品種、樹齢の都合で最初からトリノーロ向けの区画から醸造される樽ももちろんあるでしょう。
基本的に畑は共通です。サルテアーノ地区でhaあたり10,000本という高い密植で栽培されるブドウは、区画、品種ごとに醸造されブレンドされます。2006年当時の平均樹齢は16年、海抜は400mから600mという斜面に様々な品種、区画で栽培されています。
散布剤として銅・粘土粉・プロポリ・グレープフルーツシード抽出液がまかれています。haあたり30hlで収穫されますが、細分化された区画、ブドウ品種別に発酵と熟成が施されます。フレンチオークのバリックで8ヶ月の樽熟成後、セメントタンクで10ヶ月の追熟成が施されます。2008年の3月に瓶詰めされました。
■アントニオ・ガッローニ/90点
The entry-level 2006 Le Cupole di Trinoro is an explosive wine. Ripe fruit, crushed flowers, smoke and bacon fat emerge from this deep, richly-flavored wine. Le Cupole di Trinoro is made mostly from lots that are culled out of the Tenuta bottling. It is an unusually complex wine at this level. (Drinking window: 2013+)”
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2021年8月)
お馴染みのクーポレらしい赤ラベルですね。コルクはなかなかの質の4,5cmよりもちょっと短いんですが、縮んだのかな?まあ、質はいいので問題はない。コルク尻はキレイに紫に染まっています。コルク側面を伝う液体の跡もまったくないのも嬉しい。グラスはザルトのボルドー型、表記のアルコール度数は14,5度。色合いはきっとリリース当初よりも少しだけ淡くなっているかもしれませんね。グラスから香るのは完全にトリノーロの、フランケッティの作品らしい果実香。黒糖は少しやわらかくなっており、ライチ系のオリエンタルな果実と、どこか、いや、ここからは第四世代なので混醸されてないはずなんだけれども少しチェザネーゼの風味を感じるのが不思議。派手な開きはありませんが、閉じももちろんない。色んな要素が馴染んできている感覚はありますが、いわゆる熟成香のようなものはほぼ感じられません。
2009年当時の毒味を読みながらの毒味ですが、当時ほどハッキリとした酸味はないが、今なお十分に酸味があり、しかも非常にキメが細かい。確かに柑橘果汁のような酸味があり、赤、紫、黒の果実味にアクセントな黄色の酸味もある。当時感じていた、ショートケーキにベリーのソースのようなケーキっぽさ≒樽の風味はすっかり溶け込みつつも、もちろん樽のニュアンスがなくなるわけではない。まだ一杯目ですが、チュパる旨味がたっぷりとありながらも、前述の酸味もあるし、乾いたカーボンと、濡れた渋味なタンニンもしっとりとしててとてもおいしい。果実味は混醸ながら継ぎ目は古酒らしくファジーになってきて、婚前、もとい、渾然一体となる。アルコールもこなれてきましたね。14,5度には感じませんし、突出することはありません。
なるほど、リリース時も2006年は暴力的(≒圧倒的)な果実味を感じてなかったようだけれども、現在もそう。酸味や渋味とのバランスを含めてとても整列している。これも第四世代の始りと言えるのかもしれない。決して老ねたような香りがないので、古酒感はそう強くはありませんが、一杯目からのこの馴染みはやっぱり古酒だし、第一次飲み頃の範疇。煩くなく静かに飲める状態ですね。どうしても、若い時期は複雑さをさらに感じるほど各要素が元気ハツラツで、あっちこっちと、色んな要素がワーっと話しかけてくるのもたのしいものだけれども、干支一周すると、閉じではない落ち着きがほっこりするんだよね。
甘過ぎないのもいいですね。あ、グラスの中で渋味がもっとサラサラとして、おいしくなってきますね。ということで二杯目‥。少ししっかりスワリングしますと、うん、一杯目よりも開いてきたかな(一杯目閉じてません)。果実香にプラス、樽香もようやく出てきました。スワリング中は少し熟成を感じさせる部分もありましたが、これが果実香に置き換わりますね。チュパる旨味は相変わらずで、とてもおいしい。クーポレらしく、ワイン単体でも飲めてしまいますが、古酒になると少しお料理が欲しくなりますね。ワイワイする情報量に気を取られない分。お料理の香りや味をプラスしたくなる果実味や酸味、渋味になってくるんだな。これも、さらに熟成した古酒になると、今度はその古酒単体で十分になるのでしょうが。
旨いやろー!という圧ではなく、ほら、おいしいやろ?そう耳打ちされて、うんうんとうなずく感じ。
余韻も長いですね。若いうちの圧倒的なパワーで長いわけではなく、まだまだ力強さもあるんだけれども、まさに余韻‥ツーっとした余韻。
二日目はヴィノムのブルネッロ型。初日よりも香りが開いてますね。そして飲み口に甘味がマシマシですが、酸味も輪郭を感じるようになり構成感もしっかりと感じます。決して濃い濃いなわけではありませんが、フランケッティらしい国際品種の混醸のバランスは、キッチリと複雑味がありますね。うん、口あたりなめらか、旨味も甘味もある。少しモカの風味があり余韻も長い。2006年ですが、まだまだ二日目の方がなお良い。もう三日目まで残す自信がない。
うーん、二日目のやわらかさがいいですね。さらに馴染み、まとまってます。トリノーロの甘味がやっぱりいいですね。この独特の世界観、好きやわあ。
というか二日目で飲み干してしまいますね。古酒に限らず、今は「飲みやすさ」って重要視していますが、飲みやすいワインが軽いとか、全然違う。密度や重さはまた別の話。飲みにくいほど濃いものを求め続けるなら、無理だと思うけれども、飲みやすさというのは、バランスの良さであり、まとまりであり、整いであり、「ちょうどええ感じ」なんですよ。いい意味で、曖昧さもあって、気がつけば‥って痴呆かよ‥となりますが、あれよあれよで飲めちゃう飲みやすさ、もちろん、飲みやすさと美味しさは比例しない。飲みやすくておいしい。ここが大事。このワインも、飲みやすくってとても美味しい。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2009年4月)
お馴染みのボトルデザイン。アルコール度数14.5度も2005年と同様です。コルクも昨年同様、まぁまぁの4.5cmで、お尻も染まりきらない薄紅色ですね。グラスも昨年同様ヴィノムのボルドー型一択です。
淵は、オレンジ色がかったガーネットで、密かに透明度を持つ黒のグラデーションです。まだトリノーロらしい黒糖系の甘味のある香りは、まだ出てきませんが、2005年とは、ちょっと違いね‥。どこかミネラルを感じさせる白いチョークには、熟したブラックベリーだけでなく、赤いチェリーの香りがあって、しかも、キレイな酸を連想させる香りです。ちょっとだけ甘さ控えめのマーマーレードの黄色い爽やかさ‥それにしても、まるでいいサンジョベーゼの香りを嗅いでいるような酸の感じですね。ちょっとこの感じが2005年と違うかも‥。
口に含みますと‥おおぉぉぉぉぉ2005年とは違いますね。柑橘の果汁のようなキリッと引き締まった酸味を核にしながらも、キレイに旨味の乗った酒質。コク味ではないが、旨味はある。エキスじゃないんだが深い味わいがある‥。焦がしたコーヒーや、残糖と感じるほどの甘味は、この2006年にはないし、でも、甘味の質にトリノーロらしさ‥あるんですね。非常にあっさりとした、ショートケーキに、ベリーのソースをかけた感じの甘味は‥ある。ただし、チェザネーゼやトロイアがブレンドされていないので、オリエンタル系のスパイスや、果実味、甘味は感じられなくなりましたね。しかし、それをマイナスに感じさせないほど‥
酸味が丸い!!
これは、この2006年で初めてかもしれませんね。酸味の質が凄くイイですねぇ。ミディアム+のボディと非常によく合ってるんです。香り吟醸か、味吟醸か‥と聞かれたら後者。コク味ではないが、旨味の余韻が長いですね。酸味がさらに引っ張ってく感じです。柑橘っぽい酸味があるんだが、刺さない‥トゲトゲしていない低音の酸味がじゅわーっと広がる感じね。
2006年は、結構タニックかも‥と思ってたんですが、タンニンも細かく甘味があります。これは、びっくりしたなぁ。2005年の優良年版的な焼き直し‥という部分もありますが、やっぱ毎年‥スタイルが変わるよね。葡萄品種も比率も変わるんだから‥。しかし、酸の具合‥これが洗練されてきた‥のをひしひしと感じますね。
度数も14.5度もあるのを感じさせませんね。レーズンの皮‥(皮かよ‥)的なドライフルーツのフレーヴァーもなきにしもあらずですが、なんか吹っ切れた感じ‥あるよね。こんな旨味を伴う酸‥とか、まさかクーポレの毒味で感じるとは思いませんでしたが‥この2006年は好きですね♪酸味の質は、2005年と比較すれば、抜群に進化していますよ。
昨年は、パッソピ同様、このレ・クーポレにもピノノワール的な酸と果実味の質感を感じた‥と書いてるんですが、今年のレ・クーポレの酸の感じは、とってもいいモダン・サンジョベーゼに似てるかも‥。構成、骨格の具合がとってもいい。肉付きというデコラティブな要素だけに頼ってるのと違う感じね。いいワインだなぁ‥を実感できます。
うん。旨いなぁ。
要は、この旨い2006年のクーポレを、クーポレらしくないということで否定しちゃうのか‥そのクーポレらしさとは、第一世代と、2001年を頂点として第二世代の、あのガツン、パツン、キャーっ!!な濃さ‥コク味と、いきなりトップスピードなあのスタイルとの違和感を引きずって、ネガティブに飲んでしまうってことね‥。
まぁそれもいいだろう。
ただし、2006年の、このしんみりとした、暴力的な描写を排除した感じ‥。更生した訳ではないんだが‥いささかのアバンギャルドさも残しつつも、いや、元々、根は真面目な子だったんですよ‥みたいな感じでOK?
時間の経過とともに‥レ・クーポレの黒糖ちっくな甘味がちょっと顔の覗かせますね。黒糖のカステラにサワークリームと、ベリーのジャムを付けた感じのね。でも、甘過ぎはしないし、ジャミーでもないし、苦味もほろほろと少ない。(が、ある)香りも抜栓したてよりも開いてきてます。これは二日目も楽しみな酒質だなぁ♪
この2006年は、西野嘉高の好みにぴったしですね。酒質がダシ系なのよね。強すぎずに旨味主体なのがとっても好きです。スタイルが変わってきてるのに‥やっぱりクーポレらしいところもちゃんとあるのがエライね。
二日目です♪案の定‥色濃くなってきましたし、香りもグンと開いてきましたね。レ・マッキオーレのパレオ・ロッソ2004の後な赤なもんで、カベルネフランの特徴がよく理解できますね。あぁーあぁーココ、ココ‥ココがカベルネフランなのね‥と実感する香りです。香り的には、この二日目の方が、第二世代までのレ・クーポレちっくですね。
口に含みますと、うん!!美味しい!!カベルネフランだけでなくメルロにも金属的な部分がありますので、そういうニュアンスも味に表現されてきていますが、コク味も出てきましたね。でも、喉にコックリじゃなくって、深い感じのね。酸味も相変わらず熟れてますし、タンニンがじゅん‥と濡れてる感じですね。2001年とはスタイルが違いますが、ニューワールド的な濃厚さではなく、国際品種しか使用していないにも関わらず、とってもイタリアワインな酸味が気に入ったっ!!2002年以降で、最も美味しいレ・クーポレ!!と断言しませう!!
相変わらず、アルコール度数14.5度を感じさせないですね。リキュールやラム酒的な風味を持つコク味ではないのが、いっそう、そう感じさせるのかもしれません。
三日目です♪香りの開き具合も問題ないですねぇ。ちょっと木質な感じもあるかな。口に含みますと‥うーん美味しいっ!!久々の渾然一体系ですねぇ。酸味も、タンニンも‥非常にまろやかなんですよぉ。
強くはないよ。ぜーんぜん強くない。しっとり‥やわらか‥ハミング。2005年も美味しかったのに、クーポレにこんな感じは‥初めてだなぁ。
毎年、クーポレはケース買いのお客様も多いのですが、今年も‥若干のスタイル変更はあれど‥美味しいですね。この2006年は、チャザネーゼやトロイアがブレンドされていないのが残念ですが、ボルドーブレンドのワインとして非常に完成度が高いと思います。しかもトリノーロらしい‥トリノーロ味はもちろん健在だしね♪
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