Vin Santo del Occhio di Pernice Sant'Antimo DOC 2007 Silvio Nardi
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ヴィン・サント・オッキオ・デル・ペルニーチェ・サンタンティモ DOC 2007シルヴィオ・ナルディ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ70%、マルヴァジア・ネラ30%、 極甘口/500ml》
試飲会でひときわ目を引くズングリムックリのボトル形状。ラベルを見ればオッキオ・ディ・ペルニーチェの文字。とても明るく深いキレイなルビー色はまさに赤いヴィン・サントと呼ぶに相応しい。まさか、アヴィニョネジのオッキオ・ディ・ペルニーチェのようなミキプルーンな粘度はありませんが、キレイな甘味をもつ赤い果実を感じさせるヴィン・サント。
しかし、輸入元さんの資料には間違いがありましたので生産者に問合せて頂いたところなかなか気付いてなかった事実も気付かせてくれました。
シルヴィオ・ナルディではオッキオ・ディ・ペルニーチェ以外にもマルヴァージア(・ビアンカ)や、トレッビアーノからなるいわゆる白いヴィン・サントも生産している模様。その白いヴィン・サントに関してはこれまで、オルチアDOC(Orcia DOC)だったりヴァル・ダルビアDOC(Val d'Albia DOC)を名乗ったり‥。このオッキオ・ディ・ペルニーチェに至ってはこの2007年はサンタンティモDOC(Sant'Antimo DOC)を名乗りますが、2009年、2010年、2011年に関してはヴィンサント・デル・キャンティDOC(Vin Santo del Chianti DOC)を名乗るそうです(セパージュ比率はサンジョヴェーゼ85%、マルヴァジア・ネラ15%)。
DOC法のおさらい。
【サンタンティモDOC】
オッキオ・ディ・ペルニーチェはサンジョヴェーゼ50%ー70%。マルヴァジア・ネラ30%ー50%。品種表示ワインはその品種85%以上。その他15%まで。法定熟成期間は3年、リゼルヴァを表記する場合は4年。
【ヴィンサント・デル・キャンティDOC】
オッキオ・ディ・ペルニーチェはサンジョヴェーゼ50%以上。その他、シエナ、フィレンツェ両県指定の白・黒ブドウ50%まで。法定熟成期間は3年、リゼルヴァを表記する場合は4年。特定の7地域のみ地域名をラベルに表示可能。
となります。
シルヴィオ・ナルディと言えばモンタルチーノの造り手であるのはご存知の通りですが、そんなシルヴィオ・ナルディのオッキオ・ディ・ペルニーチェが今後「ヴィンサント・デル・キャンティDOC」を名乗ることに違和感を正直覚えました。
ところが、よくよく調べてみると。モンタルチーノ地区は、キャンティDOCGエリア内でもあるんですよね。そしてヴィンサント・デル・キャンティDOCエリア内でもある。ここで重要で勘違いしてはいけないのはキャンティ・クラッシコDOCGエリアではないし、ヴィンサント・デル・キャンティ・クラッシコDOCエリアでもない。クラッシコのエリアではないということ。
実はブルネッロ(ロッソ)・ディ・モンタルチーノを産出する畑から収穫されたブドウでも、キャンティDOCGの規定を満たせば、キャンティDOCGが名乗れてしまうということなんですね。また一部はオルチャDOCとも交わっています。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCG、ロッソ・ディ・モンタルチーノDOC、サンタンティモDOC、モスカデッロ・ディ・モンタルチーノDOCは、キャンティDOCGや、ヴィン・サント・デル・キャンティDOCの中にあるんだな。
オッキオ・ペルニーチェの場合、サンタンティモDOCも、ヴィンサント・デル・キャンティDOCも実は名乗れてしまうことになります。少なくとも、この2007年のサンタンティモDOCを名乗るオッキオ・デル・ペルニーチェはブルネッロやロッソ・ディ・モンタルチーノも名乗れる地域内の畑のブドウのみで醸造されています。
2009年からのヴィン・サント・デル・キャンティDOCを名乗るオッキオ・デル・ペルニーチェDOCは、サンタンティモDOC地域外のブドウが入ってるのかもしれませんね。もちろん、サンタンティンモDOC内のブドウだけでもヴィン・サント・デル・キャンティDOCを名乗れるんだけれども。
ということでテクニカル情報。
収穫されたブドウは翌年1月まで陰干しが行われ、その間に糖度は40%に上昇します。丁寧に搾り尽くされた雫はカラテッリと呼ばれる120Lの小樽に85%入れられ、発酵を即すためのマードレを加え、ワックスで栓をして60ヶ月の発酵熟成が施されます。
マードレはその名の通り「母」を意味し、日本酒でいうところの「酒母(しゅぼ)」によく似ていますね。「元となるもの」とも言えます。シルヴィオ・ナルディのマードレは、ヴィンサントの樽底に沈殿した酵母やバクテリアなどの混合物であり、それは代々継ぎ足し継ぎ足しウナギのタレのように1世紀も続いたマードレがあるそうです。
60ヶ月もの発酵熟成が行われる場所は屋根下で、昼夜の温度差が顕著な場所。熟成時の温度差は化学反応や生物学的変化をもたらし、独特のアロマを形成するそうです。
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