Redimore Irpinia Aglianico 2011 Mastroberardino
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レディモーレ・イルピニア・アリアニコ 2011 マストロベラルディーノ
《イタリア/カンパーニャ/赤/アリアニコ/フルボディ》
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カンパーニャ州の歴史ある生産者と言えばこのマストロベラルディーノを差し置いて他にありませんね。1750年頃からワイン造りに携わっていたようですが、マストロベラルディーノとしての創業は1878年だとか。元々はベラルディーノという名前だったそうですが、二代目の当主であるピエトロがマストロ=マエストロ=名匠の称号を得てからはマストロベラルディーノという名前になったそうです。
近年、カンパーニャ州に置いても国際品種への移行は少なからず…な状況ですが、徹底してカンパーニャの土着品種にこだわるのもマストロベラルディーノの姿勢ですね。フィアーノ・ディ・アヴェッリーノDOCG、グレコ・ディ・トゥーフォDOCG、そしてタウラジDOCGもマストロベラルディーノあってこそ‥と言えます。
中でもイタリアはのみならず世界に名だたる‥なのがタウラジですね。アリアニコ種を使用したワインは何種類かリリースしていますがいずれも、その土地の個性を反映したもの。もちろんその筆頭はタウラジで、タウラジ・ラディーチと、タウラジ・ラディーチ・リゼルヴァの二種類となりますが、すぐれたアリアニコの栽培、醸造技術の歴史の古さ、技量の高さはタウラジを名乗らないアリアニコからもヒシヒシと感じることができます。
カンパーニャの雄であるマストロベラルディーノの規模になると数多くのワインをリリースしています。公式サイトを拝見しますと、スティルワインはベーシックなものから「エントリー」「クラッシック」「クリュ」と分けられています。
「クリュ」の項にも日本未入荷のワインがありますが、もちろん"ラディーチ"もクリュのひとつであり、タウラジのみならず、フィアーノもラディーチ畑からのものが詰められています。そしてこの"レディモーレ"もクリュのひとつ。タウラジこそ名乗りませんが、イルピニア・アリアニコDOCを名乗ります。
DOC法のおさらい。アヴェッリーノ県のイルピニアDOCは白、ロゼ、赤を網羅します。白はグレコが40%から50%、フィアーノ40%から50%、その他20%とまでと、県特産のグレコとフィアーノを引き立たせる規定。赤はアリアニコ70%以上となりますが、このイルピニア・アリアニコのように品種を表示する場合は85%以上が必要。アリアニコに関してはパッシートや、リクオローゾ(リキュール)もDOC範囲内というのも興味深いですね。
"レディモーレ"には「ベリーの王様」という意味があるとか。南西向きで砂質に石灰や粘土質が重なる土壌。レディモーレ自体がクリュの名前ではなく、ミラベッラ・エクラーノというブドウ園に属するようです。海抜は400m、haあたり5,000本の株密度。平均樹齢は9年とさほど古樹ではないのですが、このブドウ園では2種類の選ばれたクローンのアリアニコが栽培されており、それらを混醸することで複雑味も出しているようですね。
収穫されたブドウは温度管理されたステンレスタンクでの長めの醸しとアルコール発酵、マロラクティック発酵も施されます。熟成は新樽100%のフランス産のバリックで12ヶ月、瓶熟成は6ヶ月以上となります。この2011年のアルコール度数は13.89度。
ルカ・マローニ98点、飲めば納得‥とてもわかりやすい濃さと質の高いアリアニコが楽しめます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
マストロベラルディーノのボトルはどれもこれもスラリとしながらも重量感ある良い瓶ですね(梱包し辛いんだけど)。このレディモーレは「ベリーの王様」という意味だそうですが、きっと王様であろう王様が盾を持って馬に乗っており、右手に杯を持つのですがどこかコミカルな顔つきで笑える。バックラベルはいつものモトックスさんの邪魔なラベルが邪魔ですが表記のアルコール度数は14度の模様。実際には14度弱な成分分析です。コルクはまあまあの質の4.5cm。グラスはヴィノムのボルドー型です。
色はさすがに濃い目、エッジは少しピンク紫で、鶏の眼のような艶やかな赤にグラデーションします。香りはよく開いています。基本サンジョヴェーゼが多いので(笑)、アリアニコの個性がいつもと違う感じ。新樽バリック100%ですが、そう派手な樽香ではありません。ふわりとコーヒー豆的ローストな香りや、茹でた小豆のようなほっくりとした感じもありますね。熟したブラックチェリーやブルーベリー、少しだけ青いインク。アルコールも強過ぎませんが、まだ外へのベクトルが溌剌としています。
口に含みますと、少しアマローネを思い出すような甘味と苦み、スパイスを感じる果皮。口の中を満たす密度に重さを感じます。インキーな部分が少し鉛や鉄分にも感じとても重く満たします。ただドギツイ濃さではないんですが、ああ、ルカ・マローニ
が好きそうな濃さでもありますね。鼻に抜ける香りにも黒胡椒などのスパイスを始めなかなか複雑でアリアニコな個性を感じる。うんサンジョヴェーゼじゃない(あたりまえだよ)。
ほのかに甘味のあるタンニン、酸味も豊富ですね。キッチリとそれらを感じますが、すでに飲める状態だし、確かにタウラジよりはカジュアルで飲みやすい。イチジクのワイン煮、果実味に甘味がありますが、しっかりとドライで酸も感じる。これは食事と合わせたいよねえ。
このブドウ果皮のスパイス感や甘味のある草の汁っぽさってトスカーナよりも南の中部や、南部イタリアの赤品種で感じることがあるんだけれども、これってねえ。ワイン単体だと個性的ですが、何か食べるとすんなり馴染むのよねえ。
さすがに1年ながらバックビンテージとなりますのでまだ若さもありますが、初日の一杯目から落ち着きもありますね。すぐに美味しい状態で暴れません。少し白い揮発な爽やかなミントが隠れています。
二日目もヴィノムのボルドー型。新樽バリックにしてはとても上品ですね。その分、果実香がエキスぃ。グラスもオヴァチュアぐらいの大きさでもいいんだろうけれども、ボルドー型でも崩れない。なら表面積広い分の恩恵でこっちかな。初日同様のフルーツに、ブドウ果皮の香り、スパイスがいいアクセントですね。
口に含みますと、より膨らみがありますね。おおらかですがヌケはありません。もっと甘味があり、モダンな濃さかと想像していましたが、思った以上にシックで真面目。この酸味はやっぱりトマトがいいかなあ。いい酸味、豊富なタンニンがあるので、脂身もある豚のローストに、トマトや緑の野菜達をビネガーで合えたようなソースかサラダがあるといいなあ。
三日目はオヴァチュアにサイズダウンしてみました。表面積は減りますから自ずと香りの量は減ったようにも感じますが、その分集中していますね。香りに質は初日から変わらず。口に含みますとミネラルはさらにやわらかで、しなやかな。密度もまるでビーズクッションのようです。酸味、渋味が濡れてやさしく感じますね。
まったくヌケなどは感じません。力強さや、エキスぃな濃さがやさしくなりました。旨いね。旨味があり酸味もジューシーで問題なくおいしく個人的にはこの三日目が一番馴染みを感じて好きかも。
なるほど、2,000円を越えて不思議ではない酒質ですが、イチ・キュッ・パーは買いですね!
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