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Badia a Passignano Chianti Classico Gran Selezione 2009 Antinori

トスカーナ州の赤 > Antinori

→ Chianti Classico Gran Selezione 特集

	更新履歴 2015/05/21 販売価格 5,180円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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キャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネ 2009 バディア・ア・パッシャーノ／アンティノリ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ／フルボディ》


トスカーナの名門、貴族でもあるアンティノリ家。1385年、ジョヴァンニ・ディ・ピエロ・アンティノリがフィレンツェのワインギルドに加盟した頃から生産者としての歴史が始まったと言われている老舗中の老舗。1506年に購入したアンティノーリ宮を本拠地とし、現在はトスカーナ州のみならず、ウンブリア州、プイーリア州、ピエモンテ州にもアジェンダを所有しており、多彩なワインをリリースしています。

そんなアンティノリ家の軸はやはりキャンティ・クラッシコ。キャンティ・クラッシコ地区の中でも複数のブドウ園、醸造所を持っており、それまではサンタ・クリスティーナブドウ園の一部であった（現在は独立している模様）ティニャネッロブドウ園からはティニャネッロとソライアというスーパートスカーナが生まれますし、ペポリブドウ園からはＣＣペポリが、ＣＣＲマルケーゼ・アンティノリや、ＣＣヴィッラ・アンティノリなどキャンティ・クラッシコだけでも豊富なラインナップを誇ります。

そんなアンティノリが初めてのＣＣＧＳをリリースしました。ブドウ園はティニャネッロブドウ園から南に位置するグレーヴェ・イン・キャンティの西側にあるバディア・ア・パッシャーノブドウ園。1987年からアンティノリの所有となったこのブドウ園は
海抜250mから300mの約56haにも及ぶ敷地があり、このブドウ園で栽培されているサンジョヴェーゼは元々はティニャネッロブドウ園の高樹齢の樹が移植されたそうです。かつてからこのブドウ園ではＣＣＲが醸されており、アンティノリ家のＣＣの（Ｒ）中では一番の高価格のワインでもありました。また、DOC法改定後真っ先、かつ唯一サンジョヴェーゼ100%のＣＣＲになったのもこのバディア・ア・パッシャーノとなります。

区画ごとに手詰みで収穫されるサンジョヴェーゼはさらに選果され除梗、破砕された後、果皮とスキンコンタクトさせての醸しと発酵が行われます。果帽を循環させ、よりサンジョヴェーゼの香味を抽出するためにルモンタージュが行われます。発酵は8日間、スキンコンタクトは約12日間を費やします。ブドウの果皮を取り除きハンガリー産の225リットルと300リットル（一部フランス産）のオーク樽でのマロラクティック発酵の後澱引き。同様の樽での14ヶ月の樽熟成後、区画ごとの出来栄をチェックしてからのブレンドが行われ瓶詰め。最低12ヶ月の瓶熟成後リリースされました。

ただし、実際には2014年からのＣＣＧＳに合わせてリリースは少し遅らせた‥つまり瓶熟成期間はもっと長いはずです。

飲んでみました。

かつての造幣局印刷の紙幣ラベルと比較すると雲泥の差で洗練されていない今のラベルはなんとかして欲しいものですが、所有していた2007年のバディア・ア・パッシャーノは派手な樽香が鼻につき、モダンを通り越して古臭いワンレンボディコンなイメージしかありませんでしたのので、そんなマイナスイメージから飲んだのでさらにこの2009年を美味しく感じたのかもしれません。

あくまでもキャンティ・クラッシコDOCGとしての‥つまり、スーパートスカーナ的なサンジョヴェーゼではないと感じています。確かにしっかりと樽香も感じますが、その2007年と比較すればすばらしく洗練されています。それは凝縮度にも言えるかもしれませんね。

非常に密度の高いフルボディです。もちろん重量も感じ素晴らしい構成を持ちます。その構成に硬さ‥は感じますが、ガチガチで飲めない‥という硬さではないんですね。非常にバランスに優れていますね。

あの2007年はなんだったのか？

男性的で力強い。でもそのパワフルさを支え、バランスを保ち、飲みやすさすら感じさせるタンニンと酸の質の高さと適切な量。豊満な果実もまるくすべらかでストレスのない濃さと重さ。揺るぎない構造はスケールを感じさせ‥ほんとご立派なサンジョヴェーゼ、キャンティ・クラッシコの最高峰、ＣＣＧＳを名乗るに相応しいと思います。