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Chianti Classico Gran Selezione 2010 Casa Emma

トスカーナ州の赤 > Chianti

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	更新履歴 2015/06/26 通常特価 7,980円(税込) 販売価格 4,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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キャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネ 2010 カーザ・エンマ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ／フルボディ》


キャンティ・クラッシコ地域の中でもバルベリーノ・ヴァルデルサに位置するカーザ・エンマ。元々はエンマ・ビッツアーリ卿が所有する土地でしたが、現当主であるブカロッシ家が1972年に購入し、ワイン生産を始めました。

スタンダードなＣＣとＣＣＲに、メルロからなるソロイオはご存知のお客様も多いはず。近年はＣＣのクリュも加わりましたが、この2010年からＣＣＧＳがリリースとなりました。

ＣＣＧＳはカーザ・エンマが所有する畑の中でも、最も優れた区画である南向き斜面の上部の一部からのブドウをさらに手詰みでセレクトして収穫されます。樹齢はどの区画も同じ約25年となりますので、日照条件や土壌、水はけなどの要素が重要になるのでしょうね。収穫時のブドウ房のセレクトは相当厳しい基準を設けているようです。

アルコール発酵とマセレージョンはオープントップの開放樽で行われます。約15日間の醸し発酵の期間中は、デレスタージュが行われ（発酵中に液体を別タンクに移すことで残された果皮や種からの抽出を即し、また液体を戻す循環方法）、ます。発酵温度は約27度で、醸し発酵の後はマロラクティック発酵も施されます。

樽熟成はＣＣＲはトノー樽で24ヶ月熟成されますが、このＣＣＧＳは10hlのアリエ産の新樽の大樽で36ヶ月もの長期樽熟成が施されます。

DOCG法のおさらい。

・ＣＣＲは収穫の翌年の1月1日から起算して24ヶ月（うち、瓶内熟成最低3ヶ月）。

・ＣＣＧＳは収穫の翌年の1月1日から起算して30ヶ月（うち、瓶内熟成最低3ヶ月）。

いずれも、あくまでも熟成期間内に樽熟成期間は指定されていません。ＣＣＧＳには自社所有畑などのブドウの出所に関する規定もありますがそれさえ満たしていれば、生産者のセラーでのストックだったＣＣやＣＣＧＳも、樽熟成期間が12ヶ月であれ、瓶熟成期間との合計が30ヶ月を超えるのであれば、ＣＣＧＳを名乗って販売することも可能となります。

しかし、カーザ・エンマのＣＣＧＳはそのスペックをご覧の通り、完全にＣＣＧＳを名乗る自社最上級のＣＣであることを目的としたブドウの選定や、醸造方法が取られており、彼等の自信作は価格設定にも伺え、とても良いと言われているブルネッロと同等と考えて頂きたい‥との回答を得ています。

ここにこれまでのキャンティ・クラッシコ協会の苦悩もあるのかもしれませんね。最も歴史のあるワインであるキャンティから派生した上級ラインながら…何も価格だけがその線引きではありませんが、このカーザ・エンマのようにとことんなブドウの選定が贅沢かつ相応しいスペックを与えて初めて…の気合いを感じます。

希望小売価格は大台超えの10,260円税込。あくまでもキャンティ・クラッシコと考えればお高い価格設定ですが、前述の通り、新しい規格に熟成期間を合わせただけではなく、ブドウのセレクションから醸造方法まで刷新、そして贅沢なスペックとなっています。特にアリエ産の大樽で36ヶ月もの長期熟成はちょっと興味深いですね。それだけの長期樽熟成期間に耐え得るブドウが選別されているとも言えますが、確かに、良いと言われているブルネッロを意識した造りとしたのかもしれません。

ちなみに表記のアルコール度数が13.5度‥というのもカーザ・エンマらしいですかね。ここらへんで収めてくれると嬉しい。今回は毒味は追々‥の予定です。

カーザ・エンマが満を持して送る2010年初ビンテージとなるＣＣＧＳ、初モノは絶対にお試し頂きたいですね。年間生産本数が3,000本未満、日本市場に60本しか入荷しなかったそうで、西野嘉高も毒味用に1本だけ確保させて頂きました。

お値段がその格にソグワナイモノ‥ならば淘汰され、淘汰すればいいのです。さあ、カーザ・エンマのＣＣＧＳ飲んでみましょうよ。