Moscato d'Asti 2014 G.D.Vajra
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モスカート・ダスティ 2014 G.D.ヴァイラ
《イタリア/ピエモンテ/白/微発泡/モスカート/微甘口》
当主はアルド・ヴァイラ氏で、婦人のミレーナ、息子のジュゼッペとの家族経営。元々アルドの父親はワイン造りやブドウ栽培に従事していなかったものの、祖父が所有していた0.3haの畑と、樽の枠を相続しワイン造りを開始したそうです。転機は1986年、バローロ地区が雹害の影響でほぼ壊滅状態になった年、ただでさえ不況の真っ只中で多くの生産者が廃業する中、諦めずに借金をして畑を買い増したのが功を奏したそうです。
伝統的なスタイルでその理念も明白。
「美味しいのは当然。"安全"で"清潔"。そして"美しい"ものでなければならない。そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけないのと同じように、バローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来の甘味やタンニン、香も必要ない」
一部大樽を使用しますが、発酵は基本的にステンレスタンク。自然酵母でゆっくりと発酵を進めます。タンクのあらゆるところで糖分が二酸化炭素を作り、果帽を押し上げることが重要で1日に2回、櫂入れを行います。ネッビオーロはカベルネやメルロと違い、果汁にアントシアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこの櫂入れ(フォラトゥーラ)の作業を重要視しているそう。特に樹齢の高いネッビオーロは、収量が落ちるだけれはなく、果実そのものが小さくなる。小さい果実は、果汁に対する果皮の比率が若樹からのブドウよりも高くなる。よって一層櫂入れを行い、果皮からの香味成分などを引き出す作業が重要になる。
「果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに与える。高樹齢であれば角の抽出も必要なく、適度な櫂入れを施せばバローロは偉大さを備える」
ドルチェットやバルベーラは上級クラスとの二種類。フレイザからもよいワインを造りますし、かのマルセル・ダイスのクローンというリースリングも醸していますが、やはり主役はネッビオーロでしょうか。ランゲ・ネッビオーロと、バローロは二種、バローロ・アルベと、バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオレとなります。また、ネッビオーロとピノ・ネロからなるロゼスプマンテや、ピノ・ノワール単一、キナートも醸しています。
そんなG.D.ヴァイラはピエモンテの生産者らしくモスカート・ダスティも醸しています。モスカートはマンゴ村にあるリフォルノという畑で1986年と2007年に植樹された樹からのブドウが使用されます。丘の頂上付近で南向きの日当りのよいの小さな畑となります。
9月の第一週、夜明けと同時に収穫されたモスカートは温まらないよう真っ先に醸造所に運ばれ、ステンレス製のヴァットでのコールドマセラシオンとアルコール発酵を約7日間行います。この手のワインはそそくさと初夏にでもリリースしがちですが、
G.D.ヴァイラではしっかりと果実味と香りが落ち着いてから…クリスマスに楽しむに間に合うようにリリースする姿勢のようです。とはいえ、もちろんフレッシュかつ、モスカートらしい芳香さはたっぷり。この2014年の表記のアルコール度数も5.5度でリリース後は直ちに楽しむことができるワインです。
クリスマス向け‥ということは、パネトーネと合わせるのがいいんじゃない?
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
モスカートの皮の色を意識した(?)鮮やかな緑色。ALBEISAの共通瓶も緑色なら、G.D.VAJRAの文字も緑色やんか!そのランゲ・ロッソ同様にラベルには色鉛筆で描かれたような花や植物の絵がありますが、モスカートが描かれているわけではありません(どなやねん)。スクリューキャップの仕様ですがモスカート・ダスティは列記としたDOCG銘柄なんですよね。グラスはオヴァチュア、表記のアルコール度数は5.5度となります。
ああ、微発泡だったんだ‥。シルバーが基調で少し黄色と黄緑。まさにモスカートな香り‥ながら白っぽい麝香っぽさが控えめなのが嬉しい。モスカートを皮ごと口に含んだようなほとばしる果汁感ある香り。
口に含みますと想像以上の厚みがあるんですね。口の中を満たすボディ感にきめ細かな溶け込んだガスが穏やかな酸を補います。生ブドウ果実としてのマスカット味があり、その酸味は溌剌でフレッシュながら分厚い果実味にコーティングされて落ち着きも感じます。旨味と、その旨味にリンクする甘味が確かにあり、辛口ではない。でも、だだ甘ったるいわけでもないんですよね。
これがリンゴ果汁だったら凄いシードルになるのに‥と思うほど、これ‥案外美味しい。ちょっと目からウロコ。このモスカート・ダスティと合わせてマッカットなど生ブドウや、リンゴもありだね‥フルーツ全般OKで、いい盛り合わせになる。
ゴルゴンゾーラ的なチーズもあり。案外、塩気との相性も良さ気。芳香で香りの強い品種なので余韻も長いですね。終盤に白い花の香りも前に出て来ます。
まんまマスカットなんだけれども、微発泡感もあり、どこかシードルっぽく感じたりもしますね。でもリンゴの酸化(たまに腐敗に感じさせるものあり)感はありません。
正直、モスカート・ダスティは好みではない(苦手)だったのですが‥。その理由はモスカートの麝香っぽさ。花の香りなどフラワリーさはワインにあってしかりですが、香水みたいになるとダメ、基本、デパートの化粧品売場は避けて通りますからね。気持ち悪くなるんです。となるとムスクっぽさが強いとダメなんですが、これは果実としてのモスカートの香りで大丈夫。
また、やや甘口がゆえに酸不足に感じるものも多い。ながら、こちらは微発泡なものでそのガスが酸と一緒にダレさせないんですよね。そういう意味ではスクリューキャップなのも理にかなっているし、新鮮さもキープできるってもの。
二日目も冷蔵庫キンキンのオヴァチュアです。スクリューキャップをねじるとガスがしゅるりと漏れますね。グラスに注ぐとさわっとガスが立ち上りディスクに白く細かい膜をはります。
ふむふむ。素直なモスカートの果実感がいい。確かに化粧臭くないのもいい。やわらかさと旨味、甘味がリンクしますが、やはり隠れがちな酸をガスが補ってくれるので甘味がダレませんね。余韻がふわあっと綿菓子のような甘味。
モスカート‥案外美味しいやん!
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