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Is Solinas 2012 Argiolas

サルディーニャ州の赤

→ アルジオラス

	更新履歴 2016/03/02 情報 ビンテージ変更につきSALE！ 通常特価 3,180円(税込) 販売価格 3,000円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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イス・ソリナス 2012 アルジオラス
《イタリア／サルディーニャ／赤／カリニャーノ95%、ボヴァレサルド5%／ミディアムからフルボディ》


その歴史は1918年にフランチェスコ・アルジオラスがブドウの樹を植えたことから始まります。元々はサルディーニャでオリーブをブドウを栽培する農家だったアルジオラス家ですが、1906年に生まれた今は亡き今は亡き、アントニオ・アルジオラス爺がアジェンダを設立したのは1937年。以降本格的なワイン造りの道に進みます。

その後、息子のフランコとジュゼッペが取り仕切り、現在ではアントニオの孫となる三代目がアジェンダを牽引しています。脇を固めるエノロゴにはマリアーノ・ムッル氏。そしてコンサルタントには、かのジャコモ・タキス（今は名前だけ）。

醸造所はサルディーニャ島の南東部である州都カリアリ近郊のセルディアーナ村に位置します。セルディアーナを中心に280haもの自社畑を所有。その海抜は170mから700mに及ぶなど多種多様で、カンノナウやカリニャーノ、モニカやナスコ、ヴェルメンティーノなどなどサルディーニャの土着品種をその日照条件や土壌などを見極め栽培しています。

アルジオラスのラインナップではプレステージに属するイス・ソナリスはカリニャーノ主体の赤の作品となります。日本市場に導入されているアルジオラスの赤となるともちろんトゥーリガが筆頭となりますが、トゥイーリガはカンノナウが主品種、コーレムはボヴェレ・サルドが主体、イセリス・ロッソはモニカ主体、そして、このイス・ロナリスはカリニャーノ主体となります。お気づきかと思いますが南仏で言うところのカリニャンと同品種とされています。

その赤のフラッグシップであるトゥーリガの主品種はカンノナウ。コーレムの主な品種はボヴェレ・サルド（ボヴァレドゥ）。イセリス・ロッソはモニカ、そしてこのイス・ソリナスはカリニャーノが主品種となります。

収穫されたブドウは温度管理されたステンレスタンクでのアルコール発酵後、セメントタンクでマロラクティック発酵が施されます。発酵後はバリックでの12ヶ月の樽熟成後、数ヶ月の瓶熟成を経てリリースされます。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ボルドー型瓶。濃いめのロイヤルブルー地には、ネガポジ反転したようなブドウ畑が描かれます。ラベルの外周はまるで切手のようにキザキザな処理がされシンプルですが悪くないね。キャップシールもブルーで、コルクはまあまあの5cm。グラスは迷ってヴィノムのボルドー型、表記のアルコール度数は14.5度となります。

しっかりと深い色合い、少しカベルネ系のいい意味での青さある香りが混じる果実香。まろやか、かつ、キレイに樽が溶け込んでいます。どこか、確かにトゥーリガにも通じる、アルジオラスらしさ。サルディーニャを代表する生産者ですが、決してその表現は古臭くはない。密度、少しエキスを感じるベリー系の果実香、でもその濃さは人為的ではない。

口に含みますと、いやあああああまとまってるねえ。開けたての一杯目とは思えない。しっかりと密度感があり輪郭に雑さを感じません。まてよ、これ3,000円ソコソコ‥とは思えない。重苦しさはない。真っ当にミディアムですが、混醸の利点としての複雑さ（要素の多さ）を感じます。

時間とともに、果実味に絡むスパイスも複雑、旨味もでてきますね。十分に美味。南仏におかえるカリニャンの特性など記憶も定かではありませんが、とてもクリアで上品。雑味のないカリニャーノ。

二日目もヴィノムのボルドー型。樽の甘味ある香りは生キャラメル的になめらかな香ばしさもある。カリニャーノに未熟さがない（＝熟している）のを感じ、非常に質が高い。熟したベリーの果実味も甘いが、とてもサラっとした渋味があり、舌を滑るようにストレスなく飲める。

完熟したアメリカンチェリーの皮の風味にスパイシーさを。甘過ぎないねえ。でも甘味もある。渋味もある。非常にバランス良く、思った以上に複雑で完成されたワインですね。アルジオラスって、決して古臭くない。

三日目もヴィノムのボルドー型。香味は初日から恥ずかしげもなく開きっぱなしですね。ほぼ単一でボヴェレサルドらしさはわからないが、未熟ではないカリニャーノは不慣れながらも、その層になるような香味の重なり、複雑さを感じます。樽の使い方が上手ですね。そしてタンニンの感じさせ方も上手。上質なカベルネにも似ています。

カリニャーノな土着品種ですが、アルジオラスらしい旨くで上手い仕上げですね。とても美味ですよ！