Brunello di Montalcino 2010 Biondi Santi
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・イル・グレッポ 2010 ビオンディ・サンティ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ・グロッソ/フルボディ》
先代のクレメンティ・サンティが、イル・グレッポの地でワイン造りを開始。その後継者は孫のフェルッチョ・ビオンディ・サンティ氏に。栽培されるサンジョベーゼの中で、房も粒も大きく、凝縮した果実味を持つクローンを選別‥それこそがサンジョベーゼグロッソでありブルネッロと呼ばれるBS11のクローンとなりました。フィロキセラ後の畑にサンジョヴェーゼ・グロッソのみを植え替え、スラヴォニア産の大樽での4年間もの長期熟成を施しブルネッロ・ディ・モンタルチーノ1988年が誕生します。
1917年、当主となったのはフェルッチョの息子のタンクレディ。そして5代目となる当主は2013年に他界したフランコ・ビオンディ・サンティとなります。フェウッチョの代から姓がビオンディ・サンティに変わるのは、クレメンティの娘がビオンディ家に嫁いだことからだそうです。
1983年まではロッソ・ディ・モンタルチーノの格付けがなかったことから、ヴィーノ・ロッソ・ディ・ヴィニェート・ディ・ブルネッロなどの名前でセカンド的位置づけのワインも醸していたようですが、当時はブルネッロ・ディ・モンタルチーノもそれも、当時のワイン法ではサンジョヴェーゼは90%までで良いとの規定があり、他の品種がブレンド可能なこともあり1967年に創設されたコンソルツィオへの加盟を拒否していた歴史もあります。その後、1980年のDOCG昇格時に品種はサンジョベーゼ100%と規定されてからフランコもコンソルツィオに加盟‥という歴史もあります。ブルネッロの産みの親が故の‥厳しさですね。
現在、イル・グレッポに所有する畑は約25ha。ブルネッロはスタンダードなこのアンナータと、リゼルヴァ。ロッソはオフビンテージのみ特別に詰められるものもありますし、そのロゼも有名ですね。発酵は1950年代からセメントタンクと大樽の併用(リゼルヴァは大樽のみ)。天然酵母で28度から30度、15日から18日間‥48hlのスラヴォニア産の大樽で48ヶ月(リゼルヴァは60ヶ月)の樽熟成を経ます。2002年は全量ロッソ・ディ・モンタルチーノの格下げしながらも、通常2年の樽熟成期間ながら3年熟成させるなど、その産みの親は、自身にも厳しいのであります。変わる魅力のある生産者も確かに存在しますが、変わらない魅力‥これこそがビオンディ・サンティなのかもしれませんね。
このアンナータは樹齢10年から25年のブドウ樹からのサンジョヴェーゼが使用されています。スラヴォニア産の樽で約42ヶ月の長期樽熟成を経ますが、その樽は新樽もあれば、100年以上も使用している大樽など、新旧、容量も様々とか。65,914本となります。
なお、状態は見た目はまったく問題なし。液面も高いですし、明るさもあるクリアな赤はとてもキレイ。澱は結晶連鎖系がいくつか右往左往しますがまったく問題なし(書くことないわ)。状態は非常にいいですよ。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度。
ヴィノス/96点(A.G.)
Biondi Santi’s 2010 Brunello di Montalcino is one of the more controversial wines of the night. Some tasters admire the wine’s classical austerity and potential, but for others the wine is too tight to deliver real pleasure. There is little question the Biondi Santi needs time, but it is in my view impressive on this night, even if it is not as sexy as many other wines. (12/2015)
ワインアドヴォケイト/95+点(M.L)
he 2010 Brunello di Montalcino remains youthful and tight and has hardly budged since I last reviewed it. This classic vintage will be remembered for its elegance and its power, two seemingly contradictory traits that come magically together on rare occasions. This wine shows tightness at its core with snappy freshness and stacked aromas of forest fruit, violets and freshly tilled earth. (7/2019)
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