Barolo Mondoca di Bussia Soprana 1997 Oddero【第一回販売分】
→ オッデーロ
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バローロ・モンドカ・ディ・ブッシア・ソプラーナ 1997 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。現在でも1700年代に建設されたというラ・モッラ地区のカンティーナでの醸造を続けています。最初の自社瓶詰めは1878年。それまではダミジャーナ(大きなガラス瓶)で販売していたそうです。
1960年代になりジャコモ・オッデーロ氏がジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)や、リナルディなどと共に後のDOCGの基礎となるバローロの法規制を作ります。第二次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民から手放されて行くことになりましたが、ジャコモ・オッデーロは畑を買い足します。よって現在でも、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコなどランゲ地区の幅広い地域に、最良の畑を所有しています。
オッデーロが所有する畑はブルナテ、リオンダ、ブッシア、ヴィレッロなど、各地域の最良の畑がズラリ。またバルバレスコにおいては、法律ではバルバレスコ地域で収穫されたブドウをバローロ内のカンティーナで醸造するとランゲ・ネッビオーロに格下げしなくてはなりませんが、オッデーロのみがバローロ内でバルバレスコ(しかもガッリーナ)のブドウを醸造しても、格下げせずにバルバレスコを名乗れる唯一の生産者。これは、法規制前から「そうしていた」ことで例外的に認められているそうです。
現在所有する畑は合計35ha。90歳を越える先代から1997年に栽培や醸造を引き継いだのが娘のマリアクリスティーナ。先代の時代は農薬が推奨された時代だったが1997年から徐々に有機栽培に移行、現在は全ての畑で有機栽培を実践しています。畑ではコンポスト(堆肥)と硫黄、極少量の銅のみが使用され、除草剤、防虫剤は一切しようしません。害虫(ティニョーラ)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり自ずと害虫の数が減るとのこと。
とはいえ、畑は各地に点在し、畑のひとつひとつは小さな区画となりますので、隣の畑の影響も受けやすい。よって近隣の造り手とも協力して有機栽培を推進しているそうです。また、古くから所有すている畑は同じネッビオーロでもクローンは様々で現在は16種類ものネッビオーロのクローンが混在しています。
また、葉だけではブドウ樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を促進します。ツルを切ることでブドウを凝縮させる造り手が多い中、グリーンハーヴェストもほぼ行わないのは過度な凝縮を必要としないからだそうです。またグリーンハーヴェストを行う場合は、凝縮のためではなく畑の風通しを良くするためだそうです。
醸造は一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたようですが、現在はセメントタンクでの発酵に戻しバリックは破棄したそうです。セメントタンクで自然酵母のみでのゆっくりと、温度管理をしない発酵。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20日から30日とこちらもたっぷりと時間をかけて行われます。
熟成はオーストリアはストッキンガー社の大樽。ストッキンガーの樽材は厚く、目が詰まっていることから酸素供給率が低い。またタンニンも少なく、樽による香り、口中での甘味がほどんど出ないんとのこと。また、DRCやパカレも使用しているフランスはグルニエの大樽も良い結果を出しており、1年目の樽はバルベーラと、2年から3年の樽はランゲ・ネッビオーロに。4年目からバローロの熟成樽として使用しているそうです。すべてバローロは醸造は同じ。クリュの違いが表現されています。
モンフォルテ・ダルバ地区のブッシア・ソプラーナにあるモンドカというクリュ。現在は、ブッシア・ソプラーナのソプラーナが外れ、ブッシアのみとなっていますが、これは近年法改正があり畑名(区画名)の併記ができなくなったからだと思いますが、(ジュゼッペ・リナルディも「カンヌビ、サン・ロレンツォ・ラヴェラ」の併記ができなくなり商品名変えましたね。)アルド・コンテルノはどうだっただろうか未確認です。海抜は380mの南西向きの畑で1,13ha。樹齢は約35年となります。2013年当時のテクニカル情報がなく公式サイトに掲載されている最新のものを記載しますが、この畑名を名乗るものにはリゼルヴァもあります。手摘みで収穫されたブドウは丁寧に除梗され圧搾されます。アルコール発酵とマセラシオンは28度から20度に温度管理されて30日間。マロラクティツクが完了するのは12月になります。樽熟成は30HLの大樽で36ヶ月。良年のみ60ヶ月熟成させるリゼルヴァもあり。年産は約3,500本。
さて‥状態は、この夏に1998年を販売していますが、大まかなラベルデザインは共通ですが、クリーム色地ではなく白地になっていますね。ラベルには少しの汚れがあるボトルもありますが全体的にはとてもキレイな状態です。キャップシールもとてもキレイな状態。シール裾に横に巻かれたDOCGのピンクの帯封にヨレがありますが気にしない、気にしない。裾に横巻きなのもありキャップシールはくるくるとは回りませんが、その帯封の裾まで液量はしっかりとあり液漏れはないはずです。液色は透明度があり明るいネッビオーロの色合い。瓶底にやや大きめの塊な澱がありますが、総量としては少ないですね。モヤりなどもなく、いつでの飲み始めれるのでは?状態はとてもいいですね。バックラベルに記載のアルコール度数は14.5度となります。
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