Franciacorta Rose Brut Nature 2018 1701(diciassetteuno)

イタリアのスパークリングワイン

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更新履歴 2024/12/11
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フランチャコルタ・ロゼ・ブリュット・ナチューレ 2018 1701(ディチャセッテウノ)
《イタリア/ロンバルディア/ロゼ/泡/ピノ・ネロ/辛口》

フェデリコとシルヴィア兄弟が300年前からの歴史のあるコンティ・ベットーニ家のカンティーナを買い取って興したのがこのディチャセッテウノ。カンティーナの名前である「ディチャセッテウノ(1701)」は、ベットーニ家が所有していた当時の初ビンテージが1701年だったことに敬意を表してとのこと(1701年のワインがフランチャコルタであるとは限らないが)。フェデリコとシルヴィア兄弟は元々フランチャコルタで生まれ育った地元民。

ブドウ畑は、カッサーゴ・サン・マルティーノ地区に位置し、8haのシャルドネと2haのピノ・ネロの畑を所有します。そのほとんどは、1700年代の城壁の中に位置し、フランチャコルタ南東部にあるその地区は、氷河期が止まったあたりのローム土壌と砂質が混じり合うミネラル豊富な土壌とのこと。フランチャコルタ銀座とも言えるエブルスコ地区ほどの堆積土壌ではなく、表土は砂質で水はけがよいのが特徴。よって湿気も少なくカビなどの病気が好きない。

醸造も特徴的で、全てのフランチャコルタはドサージュは行わない。もちろん、補糖や補酸も行わない。ロゼはコッリーナ畑で収穫されるピノネロ100%。二次発酵もブドウ収穫直後に絞ったモストの一部をフィルターにかけ、ゼロ度前後の菌の繁殖しない状態で保管。このモストとブドウから採取した酵母を一次発酵が終わったワインに添加することで、二次発酵を促します。瓶詰め後は最低30ヶ月の熟成。通常のフランチャコルタの倍の熟成期間が設けられています。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのシンプルなラベルですが、ピンク色のサンドアートのようなバラなのか?イマイチわかりませんが、なんせロゼらしい「あしらい」が施されています。サンドアートっぽいと描きましたが、触れるとザラっとしてて、ああ、ラベルに実は金かかってんなあと。バックラベルに記載のスボッカトゥーラは、2021年の9月の記載。冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。もはや赤も白も泡もこれで飲んでる今日この頃です。色は玉ねぎの皮そのものとも言えるし、濃いめに杏、濃いめのサーモン、とにかく想像よりもやや濃いめの色調。泡は木目細かく登り続けてますね。酵母感のあるチェリーの香りがまさにブラン・ド・ノワールの様相。少しだけ(酸化という意味での)醤油があるがアクセント、チェリーの奥に洋梨、口に含みますと、ガスのきめ細やかさがとてもいい。非常にクリーミーなんですよね。酸味もしっかりとあるんですが、ガスのクリーミーさのお陰で刺々しさはないし、酸味の先端は極細ながらもなめらか。ピノ・ネロの果実味と旨味十分でそもそも(瓶内二次発酵前)の質の高さをヒシヒシ。もちろん、フランチャコルタ、スプマンテとしてとても素晴らしい出来栄えなんだけれども、ピノネロの良さが奥深く感じますね。旨味とチャーミングな赤い果実の酸っぱさ、果実味に厚みもあるが、きめ細やかで十分な量のガスと酸味は全体的に、ボディを感じさせる。ロゼのフランチャコルタは久々なんですが、ブラン・ド・ノワールじゃないとダメとは言いませんが、軽く色や香味がある程度ではなく、まさにブラン・ド・ノワール、ピノネロたっぷり感がいい。りんご飴と、茶色くなったりんご(ポジティブです)なリンゴの風味ありますね。酸味に通じる部分でもあります。

ガスのきめ細かやさ、クリーミーさや、それに追従する上質な酸味がありつつも(ピノネロの)果実感がたっぷりとあるので、良い、ピノノワールの(スティル)のワインを飲んでるかの錯覚まではいいませんが、スティル感がある。輸入元の紹介文を拝見すると、とにもかくにも、ピノネロの表現との記載があるので(ああ、こういうことか‥)と納得。

ワイン単体でピノネロのチャーミングな果実味がたっぷりと楽しめる。脂身(ラルド)が散りばめられたモルタデッラやサラミの塩気と脂身も合うはず。トマト味は案外フレッシュな方がいいかも。サーモン?ロゼだとついついサーモンって書きたくなるが、サーモンが負けそうな気もする。では、カツオやマグロはどうだろう。それぐらい鉄分(血)を感じる方がいいかもしれない。カツオなら、オリーブオイルとおいしい塩だけでいいかもしれませんけどね。いや、でもっこはサラミなどの肉類が欲しいな。塩気とある程度の脂が欲しいんだな。

少し温度が上がると、なおさら果実味の太さを感じますね。余韻も長くなるし、これは単体でも食中酒でも使えるんだな。例えば、レンテンナーノのフオーリ・ミスラ(ロザート)は、ロゼの癖にタンニンたっぷりなもんで(他との複合的要素はあるが)下手な軽い赤よりも使えるわけなんだけれども、このフランチャコルタの酸味‥果実味のボディを思うと、同じく下手な軽い赤よりも使える。幅広く使える。

二日目も冷蔵庫キンキン温度。グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。ポシュっと鳴ります。色は初日よりも(酸化により)アンバーなビールのように見えますが、実は初日をそう変わらないんだとおもいます。ガスは初日ほどではありませんが、繊細に登り続けていますね。甘味のある酸味を持つリンゴとチェリーの果実香。酵母感もありますし、少しナッティな風味があります。舌には繊細なガスと酸味があり、旨っぱいチュパ味が堪りませんね。リンゴとカマンベール、生ハムとイチジク?杏?この酸味に合うのは塩気なんだと思いますね。二日目もピノネロを楽しませてくれますね。果実の香味、旨味もたっぷり、でも、ガスや酸味に不足感なし‥とフランチャコルタらしい果実味重視なジューシーさがありますよ。さらにピノネロ感が圧倒的でおいしい。色だけロゼなんてロゼもありますが、これは、ピノネロのロゼー!って叫びたくなるロゼです。

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