Chianti Classico 2017 San Giusto a Rentennano
トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano
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キャンティ・クラッシコ 2017 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/ミディアム》
CCに使用されるブドウはおおまかに三種の土壌区域に分けることができます。すべて石灰質土壌となりますが、その構成は異なります。ひとつめは、アジェンダから北(モンティ)方向への一番遠い区画で粘土質を主体とした土壌。ふたつめは地中の2メートルから5メートル砂と丸石を主体としたで、5メートルよりも深い地中は完全な白い粘土層の土壌。みっつめは、いわゆるキャンティ・クラッシコ地区らしいアルベレーゼ(石灰を多く含有する片岩)、ガレストロ(海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれ形成される年度片岩)土壌で、となります。
2017年の春は順調に推移しましたが、夏は特に暑いビンテージとなりました。9月6日から15日間、150mmの降雨がありましたが収穫は通常通り行われました。最高27度に温度管理されたセメントタンクで13日間の醸しとアルコール発酵中は、暑いビンテージはフレッシュさを保つために、アルコール発酵二日目に、セメントタンクの上層部にブドウを敷き詰め、タンニンや酸の抽出スピードを遅くする技法を取り入れています(ヌフ・デュ・パフの生産者から学んだそうです)。アルコール発酵後はセメントタンクでのマロラクティック発酵、2年から4年使用したバリックと、500Lのトノー樽、3,000Lの大樽の併用で約11ヶ月の樽熟成。2018年の3月14日、15二里、18日から21日にかけて瓶詰めされました。フルボトルの生産本数は41,500本、表記のアルコール度数は2016年と同じ14,5度となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのラベルです。2017年と暑いビンテージですが、表記のアルコール度数は14,5度と、2016年と同じなのは一安心ですね。コルクはまあまあの質の4,5cm、グラスはヴィノムのキャンティ型です。深みのある色調ですが、もちろんバロンコーレほど暗くはなく、艶やかな赤は、向こうがギリ透けて見えますね。これでも大開放な開き具合はレンテンらしく、木樽からのスパイスや木質な気質もほんのりしますが、チェリーやベリー系の果実香豊富で、過熟を感じさせない甘味、溶け込む白いミネラル、香りから暑さを感じさせることはありませんね。
口に含みますと、しっかりと果実味が広がりますね。密度に継ぎ目なく広がる酸味と、キュンと収縮する酸味、穏やかなタンニン、飲み口にも旨酸っぱさの近くにスパイス。まだまだ旨味が全体を覆うわけでもないし、スタンダードなCCはメリハリのある酸味も持ち味。思った以上にバランスのいいミディアムで、チャーミングな果実味がとてもおいしく飲みやすい。やっぱりスタンダードなCCは食事栄えするはずで、やっぱりトマトの旨味と酸味が欲しくなる。アマトリチャーナでもナポリタンでも。アメリカンなピザだってアリですよね。トマトと油ならオリーブオイル、脂なら豚の脂がいいかもしれません。何も、果実味に合わせる必要なく、このキャンティ・クラッシコらしいおいしい旨酸っぱさな酸味が流したくなるような油や脂、旨酸っぱさに近いトマトがあればいいんです。
味わいにも過熟感がないのがいいですね。ちっとも暑かった‥を感じさせない。その2011年から暑いビンテージには導入しているというヌフ・パフの手法もルカは使いこなしてるんでしょうね。スタンダードなCCには、その役割、キャラクターがキチンと与えられ、表現されているのも嬉しい。
ワインの肴は、駄菓子のソースカツ。少しスパイス感もあるしソースにも、油分を思うとカツというのもいいはずですが、ワインの方が強いですね。渋味もしっかりと感じます。決してマッチングはいいとは思いませんが、やっぱり口に何かを含んでからワインを飲むとワインが生きてきますね。となるとスイスイと飲めます。いいですね。やっぱり安定のおいしさです。
二杯目はさらにおいしい。二杯目ぐらいで‥と思うかもしれない。ひとりで飲んでるから、二杯目とのタイムラグがありますが(それでも15分程度ですけどね)、起き立てのワインにとっては、一杯目を注いで、その際に含んだ酸素で15分もあれば‥なんでしょうね。二杯目は旨味も出てますし、やわらかさや甘味もより感じます。
うまいやん(心配してたわけではないが‥)。まあ、足らんものを足すのは難しいですが、過剰なものを抑える方が上手くいくのかもしれません(知らんけど)。
二日目もヴィノムのキャンティ型です。二日目もミネラル香混じる果実香がいいですね。確かに果実の香味は十分に熟度を感じます。ただ、焼けるような果実味はありませんし過熟感はないのが優秀。それもこれも、要となるのは酸味だな、やっぱりサンジョヴェーゼは酸だなあと思います。その十分に熟れた果実を下支えもし、伸びよく感じさせるのがこの酸味。暑苦しく感じさせませんね。とてもおいしいです。旨味も初日よりも増してジュシー。初日は旨酸っぱさでしたが、二日目は旨甘味と酸味という配列。いいまとまりがあり、やわらかで弾力がありますね。
三日目もヴィノムのキャンティ型です。より旨味と酸味でジューシーつゆだく。少し爽快なハーブやミント系の風味もあり新鮮さに寄与しています。密度もあり、軽いタイプではありませんが、ミディアムを超えないのもいいですね。余韻もあるし、酸味も十分、スパイスもあっていいリズム。茄子のトマト煮込みとか食いたいですね。ケイパーとか、オリーブのアクセントもあってもいい。まあ、いつもの通り、安定、安心の選択になりますね。2017年もおいしいですよ!
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