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Voos dai Ciamps 2003 Vie di Romans

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の赤

	更新履歴 2009/07/16 販売価格 4,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ヴォース・ダイ・チャンプス 2003 ヴェエ・ディ・ロマンス
《イタリア／フリウリ／赤／メルロ／フルボディ》


『ヴォース・ダイ・チャンプス』とは『畑の叫び声』という、野性味溢れる意味だそうです‥。畑は［Vignai］［Corona］［Vieris］の三つの畑から収穫されるメルロが使われており、格下と目されるマウルスの葡萄が［Ciantons］［Cjampagne］［Vignai］［Vie di Romans］の畑からのメルロとなると、かぶってるのは［Vignai］だけなんですよね‥実は。それぞれの畑から収穫された葡萄に適した醸造‥となり、マウルスはセカンド‥ってわけでは‥が基本姿勢となります。2002年は、葡萄をマウルスに格下げしましたので、この2003年が最新‥その前は2001年‥2000年は不明ですが1999年は生産してましたね。

畑の総面積は2.93haと小さく、この2003年で9503本の生産本数となりますから、ネット販売御法度になるのも頷ける事実。実は、この2003年‥昨年も販売しておりました。詳細が不明なのですが、2004年は生産しなかったんですって!!うーむ、メルロにとっては、2004年はそうでもなかったのかしら‥。さて‥毎度となりますが、テクニカルは情報に乏しいのですが、輸入元さんから頂いた資料と、ヴィエ・ディ・ロマンス公式サイトの2005年の情報をまとめて‥な情報となりますので、一部間違いがあるかもしれませんが‥気にしない、気にしない。だいたいこんな感じ‥でお願いいたします。

そんな2.93haの畑には、haあたり6000本の株密度でメルロが栽培されています。植樹は1995年、1998年、2000年。収穫はhaあたり3901kgですから相当な低収穫となりますね。海抜は31m〜32m、東〜日と北から南（←やっぱ全部）向きとなります。

手摘みで収穫されたメルロは、22日間という長期のスキンコンタクトで香味を抽出、20度〜22度に温度管理されたステンレススチールの発酵層で7日間の発酵後、マロラクティック発酵を全量施します。樽熟成は、新樽比率50%（残りは二年目50%）のバリックで、約9ヶ月樽熟成の後、ステンレスタンクにて4ヶ月の追熟成後、澱引きされ瓶詰めされます。実は特徴的なのは、瓶熟成期間が38ヶ月以上設けられていること‥なんですね。しかも、昨年も2003年ってことですから‥さらに12ヶ月は（まぁヴィエ・ディ・ロマンスで寝かせたわけではないが‥）‥ですね。生産本数9503本‥を二年に分けてですから、なるほど‥輸入元さんが小出しなのがよくわかった‥。

ちなみに‥仕上がったワインのアルコール度数は14.33度で、ラベル表記の度数は14度となります。

フリウリのメルロ‥なんだかんだと‥ミアーニのメルロは素晴らしいと思います‥が、価格がお高いのが難点‥ながら、ヴィエ・ディ・ロマンスなら、5000円を斬り‥しかも、素晴らしい品質‥なんですね♪




独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




ラベルは、ヴィエ・ディ・ロマンスお馴染みのデザインですが、さすがにボトルはボルドー型なんですね。キャップシールはマットな赤で雰囲気抜群。フリウリの地は、赤ワインになる葡萄を熟させるのが難しいということで、この早熟なメルロでも生産しないビンテージもあるわけで、カベルネソーヴィニョンを植えるつもりはまったくなし‥なジャンフランコ・ガッロ氏ですが、チャントンス・ロゼを飲めば、ヴィエ・ディ・ロマンスのメルロの力量は確認済み。瓶熟成を長くすることで、角を取る‥それが具現化されているのか‥これまた楽しみな一本ですね♪コルクは5cmでなかなかの質。ヴィエ・ディ・ロマンスらしい、なめらかな甘味を伴うメルロの香りがコルクから放たれます。グラスは、フリウリのメルロなら、ブルゴーニュ型優先ながら、念のためヴィノムのボルドー型もスタンバイ。

濃い目の小豆色…というか、色云々よりも、グラスで開きまくってるメルロ香がめちゃくちゃ素晴らしいですね。よーく、ねりねりと熟れた樽香に、まったく粉っぽさのないカカオに乳脂肪分が混じります。鮮度の高いカシスを詰めた液体、赤黒いミキプーン、非常に、エキス分‥コク味を感じる香りですが、果糖ぶどう糖液糖ではなく、全糖表記のサイダーのような、しつこーい甘味ではない、甘味を感じます。黒蜜のような香り、でも、全体に一体感があり、一本気なところは、メルロ単一の「らしさ」が良くでていますね。

口に含みますと、外骨格な輪郭にヒンヤリとした甘味を感じたとたん、折り重なるようなシルクの生地が非常に優しく、なめらか‥。メルロの純度‥感じますねぇ。どこかに涼しげな白いミントな揮発が、よりメルロの果実香を誘発させている部分がありますね。重さを感じさせないフルボディで、舌にまったく刺激を感じさせません。

無理のないメルロ。

素晴らしいですね。グラス内壁を垂れる脚からも、それ相応のエキスもアルコールも‥ですが、ひとつの要素が際立つのではなく、ちゃんとまとまりがあります。

余韻の長さにも、なめらか‥もーなめらかに尽きますね。飲める濃度のカスタードクリームのカシス味（色も）って感じかな。

メルロ100%ですので、「どれだけエロか？」（←久々なんだな‥メルロ100%って‥）ということに尽きるわけですが（←そこに尽きるのかよ）、ドが付くほどのエロではないんだな‥人妻・熟女系のエロではない。かといってOLさんでもない‥個人的にはめざましテレビの皆藤愛子ちゃんが、真っ白な服に、ピンクのフワフワのマイクなんだけど‥実は派手な下着のエロだった‥的のエロですね。（←何を書いてるんだ‥俺は‥）要は俺好みってことだよ‥♪（←開き直るな‥）

ま、優しいんだよな‥酒質が。

ちなみに‥ボルドー型で飲んでもさほど変わりませんのでお好みで‥。

二日目です♪二日目も、とりあえずブルゴーニュ型グラスで‥。グラスからの香りは‥ドが付くほど‥まんまメルロの香りですね♪初日と、そう変わりはありませんが、よく開いてるのがイイですねー♪

なんだか、特にどーの、こーの‥と言わずとも、美味しいメルロですね。インキーとまではいかない‥酸味を取り除いたヴァルサミコな濃さは、ちょっとだけ‥ちょっとだけ醤油っぽさを感じます。

口に含みますと、よーく熟れてきてますね。長期の瓶熟成がもたらす恩恵かなぁ。でも熟成した感じ‥とはまた違うような感じ。とにかくなめらかに、熟れてる。

トスカーナのメルロであれば、もっとエキス高く感じで、濃縮感があるんですが、ヴィエ・ディ・ロマンスのメルロは、やっぱりフリウリ的ですね。ワイン単体でも楽しめはしますが、料理と合わせやすそうなスタイル。やはりトスカーナのメルロとはスタイル、方向性が違うのかもしれません。どっちも好きですけどね。このヴォース・ダイ・チャンプスは、飲むのにストレス感じませんね。余韻は、初日よりも長く感じます。

香りは‥ほんとイイですよ。グラスに鼻を近づけたくなる香り。やっぱりよく開いてるのも影響してるんですが、案外、グラスの中で、複雑。ほら、メルロって圧倒的ではありますが、単調に感じがち‥。だけど、これは、なかなか複雑な香りを持っていますね。

三日目です♪今宵は、ボルドー型のグラスで‥深い意味はない。香りはやっぱり開いています。美味しい‥ジューシーな酸味が出てるであろう香りを感じます。やっぱりインキーとまではいかない‥独特の濃さと、スパイス感‥イイですね。やっぱりフリウリやトスカーナの‥メルロ‥って高いんですが、この価格でこの品質‥相当コスパ高いですね。口に含みますと、ボディ感が二日目の126%。どんどん‥ですが、26%の内、外側14%、内側13%ですね。久々のメルロ単一ですが、やっぱり美味しいんだなぁ。

単調ではないが、単純に美味しさを実感できる。メルロのストレート感がありつつも、それが単調というネガティブに感じさせないのがいいですね♪すもも的な酸味。実はどこかに完熟桃を感じる。酸味と、桃の皮と身の間の果実。

それにしても、香りが複雑だなぁ。古く甘味のあるヴァルサミコ、鼻に抜けるスパイス。圧倒的ながら、綺麗に（←2003年ですが過熟感はまったくありません）熟した紫と黒の果実‥香りも開いてるし、グラスは選ばないし‥

非の打ち所がないっ!!

うーん、メルロにメロメロ♪