Barolo 2016 Bartolo Mascarello
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バローロ 2016 バルトロ・マスカレッロ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
1922年、バルトロの祖父によってアジェンダが設立されました。その後、バルトロ・マスカレッロが自身のバローロを醸したのが1961年のこと。そして2005年に惜しまれつつ他界。その志、その頑なな姿勢、スタイルは長女マリア・テレーザに引き継がれました。
その「造り」は、古典派、クラッシックと形容されます。時代に流されることなく、昔から守り続けていたブドウ栽培や醸造を頑固に守り続けているのです。現在所有する畑は合計約5haと小さなもので、その(ネッビオーロの)畑はカンヌビ、サン・ロレンツォ、ルーエ、ロッケの4カ所となります。確かに単一クリュ名を名乗ることは、そのテロワールの具現化という意味では理解しやすいわけですが、バルトロ・マスカレッロは(現在)単一クリュ名でバローロは醸造していません(大昔にカンヌビのクリュ名を記載したバローロをリリースしていた歴史あり)。
誰もが単純にカンヌビの名を冠した単一クリュのバローロを‥と思いがちですが、バルトロの考えはカンヌビの畑は特別に日照に恵まれているがゆえに、暑過ぎるビンテージには、それがかえってマイナス要因になりかねない…とのこと。
単一クリュのビンテージによるブドウの不出来を、その他の畑からのブドウで補う‥という考え方があり、単一クリュ名は冠さずとも、村名バローロDOCGとして、そのビンテージを表現し、そのビンテージの最良のものを‥という意思の表れだそうです。もちろん、様々な畑からのブドウをブレンドすることは、より複雑さを醸し出すことにも寄与しているとも考えられます。
昨今では、単一クリュ名を名乗るワインは少なくありません。村名はスタンダードクラスで、上級なラインとして単一クリュ。スタンダードものよりも高くなってますけどね‥。しかし、それはそれで‥西野嘉高的には否定はしません。より、その単一クリュの特性が表現され、村名より美味しいのであれば‥その価格差は当然とも言えますからね(でも、決してそうであるとは思えないものも‥が実情ですよね)。
合計5haとはいえ、何もネッビオーロのみが栽培されているわけではありません。ネッビオーロはカンヌビが1ha、ルリエとサン・ロレンツォが0,38ha、トリリオーネ(ラ・モッラ)が1haとなります。バルベーラは0,7ha、ドルチェットは0,77haの記載がありますので、残りはフレイザ他となりそうです。
では、醸造に目を向けてみましょう。(あくまでも、今はそのバローロの話です)伝統的なセメントタンクでの発酵槽は温度管理をしません。発酵中は毎日のルモンタージュが行われ期間は約15日から20日間、そして熟成中は樽の移し替えが行われます。発酵終了後にバローロの場合は3年もの熟成を経ますが、最初の一年は1回から2回、二年目と三年目には年に1回の樽の移し替えを行います。澱引きを兼ねており、移し替えに際に空気に触れさせることで、ゆるやかな酸化を促すわけです(澱引きは熟成期間中に二回のみの情報もあり)。
そして瓶詰。通常は三年後の冬に行うのが一般的だそうですが、バルトロ・マスカレッロでは半年遅い夏に行います。寒い時期の瓶詰めは、塩が固形化して浮遊するためフィルターが必要になる‥バルトロ・マスカレッロでは、フィルターをかけることで失われる要素がないように‥との配慮のようです。
では、樽熟成に関して、もう少し言及しておきます。熟成に使用されるのは、バリックでもフランス産のオークでもなく、スラヴォニア産の大樽(ボッテ)で行われます。バリックでの樽熟成を頑なに嫌がった生産者としても知られていますね。
ただ、西野嘉高的には単一クリュか?混醸か?と同様に、バリックで熟成されたバローロを否定するつもりはありません。生産者の思想はそれぞれ尊重したいと思いますし、多様化は決して悪いことではないし、そのビンテージによって醸造や方法が変わるように樽材、樽の大きさも‥変わる、違って当然ですよね。要は飲んでみて「過ぎないこと」の確認です。
晩年、足を不自由にしたバルトロは畑に出る事ができずに、一部ボトルに手書きラベルを付けていたのも有名なエビソードですね。特に「NO BARRIQUE NO BERLUSCONI(バリックとベルルスコーニはお断り)」なんて書かれているほどなんですね。手書きラベルといえば‥ロマーノ・レヴィと、このバルトロ・マスカレッロ‥どちらも頑固なオヤジ達でした。現在では手書きではありませんが、バルトロ・マスカレッロや娘のマリア・テレーザが描いた愛らしいラベルが貼られたボトルが存在します。カンティーナに行けばアート・ラベルが貼られたボトルも分けて頂けるそうですが、実際には販売先、輸出先には少量ながら通常のラベルに混ざって出荷されているそうです。ただし、アート・ラベルに関しては最終的な消費者にまで‥は稀なことになるのは途中、ポッケナイナイとなるからです。
ワイン・アドヴォケイト/100点(M.L.)
This is the stuff of dreams. Tasted so young, I did a lot of coaxing to nudge the wine along, thanks to a double decant and a few extra hours in an open bottle. I tasted both samples I had over the course of a few weeks. Those efforts served well, but the wine remains packed tight and full of nervous energy regardless, indicating that its true potential won't be seen for another 10 or 20 years, or likely more. The Bartolo Mascarello 2016 Barolo is a true icon of the vintage. The approach is elongated and silky, like lifting honey from a jar. The aromas are chiseled and focused with wild berry, licorice, candied orange peel, campfire ash, rusted iron, crushed graphite and pencil shaving. The wine's personality is downplayed, elegant and demure in one tasting but exuberant and expressive in the next. The tannins show snap and crunch, indicating they will drive the wine forward over many years of cellar age. This is one of those rare wines that is poised to improve with each increment of time. Structurally, it is perfect. If we were to create a template for an aspirational Barolo, this would be it.
ヴィノス/98点(A.G.)
Maria Teresa Mascarello made one of the wines of the vintage in 2016. Her 2016 Barolo is soft and sensual, but also quite hushed - as many wines are in this vintage in the early going. Medium in body with silky tannins and exceptional balance, the 2016 has so much to offer, but it is also going to require quite a bit of time to be at its very best. Just after bottling, the 2016 was more generous and rich, but it is decidedly closed today. I wouldn't dream of touching a bottle before age ten, and even that will be early for a super-classic Barolo. Rose petal, mint, crushed flowers, anise and blood orange develop with time in the glass, but the 2016 is a Barolo for readers who can afford to be patient. 2026-2056
ワイン・スペクテイター/97点
Sleek and stylish, with a supple texture that meshes with the firm yet ripe tannins, providing the backdrop for floral, cherry, currant, earth and tobacco flavors. Stays vibrant and fresh on the resonant finish, with terrific harmony and energy. Best from 2022 through 2045.
ジャンシス・ロビンソン/18点(/20点)(W.S.)
Lustrous mid ruby. Great purity, lift and focus with cherry and raspberry fruit. Great freshness. Compact raspberry fruit with energetic, long tannins and a build-up of perfumed red fruit on the finish. 14.5% Drink 2024 – 2028
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