Senes Cannnonau di Sardegna Riserva 2016 Argiolas
→ アルジオラス
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セネス・カンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァ 2016 アルジオラス
《イタリア/サルディーニャ/赤/カンノナウ90%以上、カリニャーノ、ボヴァレ/フルボディ》
その歴史は1918年にフランチェスコ・アルジオラスがブドウの樹を植えたことから始まります。元々はサルディーニャでオリーブをブドウを栽培する農家だったアルジオラス家ですが、1906年に生まれた今は亡きアントニオ・アルジオラス爺がアジェンダを設立したのは1937年。以降本格的なワイン造りの道に進みます。
その後、息子のフランコとジュゼッペが取り仕切り、現在ではアントニオの孫となる三代目がアジェンダを牽引しています。脇を固めるエノロゴにはマリアーノ・ムッル氏。そしてコンサルタントには、かのジャコモ・タキス(もちろん今は名前だけですよ)。
醸造所はサルディーニャ島の南東部である州都カリアリ近郊のセルディアーナ村に位置します。セルディアーナを中心に280haもの自社畑を所有。その海抜は170mから700mに及ぶなど多種多様で、カンノナウやカリニャーノ、モニカやナスコ、ヴェルメンティーノなどなどサルディーニャの土着品種をその日照条件や土壌などを見極め栽培しています。初ビンテージの2012年にトレビッキエリの受賞歴もあるワインとなり、最近ようやく公式サイトにも掲載されるようになりました(更新遅れてたんでしょうね)。
DOC法のおさらい。
カンノナウ90%以上、その他10%まで。赤とロゼで赤は甘口もあり。リゼルヴァは最低熟成期間が25ヶ月とのこと。
トゥーリガはIGTでカンノナウ主体の混醸、弊社取り扱いのイス・ソリナスもIGTで、カリニャーノ主体でボヴァレの混醸。このセネスはカンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァとなり、カンノナウ90%以上の混醸。アルジオラスではリゼルヴァ格ではないコステーラというカンノナウ・ディ・サルディーニャもありますね。
このセネスはサルディーニャの方言で「老い」を意味するそうです。「老い」=「リゼルヴァ」を意味するかもしれませんね。2009年に高いしたアントニオ・アルジオラス氏への敬意を表してリリースされたワインとなり2012年が初ビンテージ。カリアリの北、30キロにあるシウルグス・ドニガーラ、シジニ、トレクセンタ周辺の丘など海抜220m付近の石灰質泥炭土壌の畑で栽培されるカンノナウが中心となります。
収穫したブドウは25度から28度に温度管理されたガラスコーティングを施したコンクリートタンクで12日から15日の発酵とマロラクティック発酵。バリックでの12ヶ月の樽熟成後瓶詰め、しっかりとリゼルヴァの規格を満たす瓶熟成期間を経てリリースとなりました。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
黒地にシルバーの繊細な書体、攻殻機動隊かマトリックスのように上から下に流れるような文字ではなく‥タイル柄のようなデザイン、基本シルバーですが、一部ゴールドなタイルでもあり、何かモールス信号的ですが解読はできません。シルバーのキャップシール、コルクはなかなかの質のの5cm、グラスは昨年同様、ヴィノムのブルネッロ型でスタート。バックラベルに表記のアルコール度数は2012年から同じく14.5度と変わりなし。
エッジは血まみれの赤、輪郭は崖っぷちで、すぐに中心部と同じ深く暗いダークサイドに移行する。非常に濃密、濃厚な果実香と、ヴァニラと杉のニュアンスのある樽香はねりねりとまとまり、惜しげもなく開いていますね。少し香りに粉っぽさを感じるのも昨年同様で、そんなカーボンは乾いたタンニンを連想させます。この色合いだとカベルネ系なカシス系の果実味かと思われるかもしれませんが、どちらかというと、真っ黒のチェリー系ですね。ただ、いい意味で、少し青さも感じるのは複雑さのひとつ。サルディーニャな田舎臭さはまったくないのがアルジオラスの洗練。
口に含みますと、輪郭のしっとりとしたやわらかさは2016年も健全。弾力があり口の中を満たす液体に不足感はない。継ぎ目のない密度で、重さや濃さにくどさがないのもいい。香りから連想した乾いたタンニンもあるが、非常にキメ細やかで上質。非常に高い完成度は相変わらずだな。酸味も膨大な果実味に溶け込んで、ビビっと感じる酸味はないが、まったく不足感なく構成に寄与していますね、いい酸を持ってます。こんなに濃密で濃厚だし、14,5度とうアルコール度数もあるにクドさがないんだな。樽の風味も嫌味がないですね。いやあ、満足感も高いなあ。いつもながら、アッパレな濃密さ。もちろんトゥーリガってことになるわけなんだけれども、この酒質で4,000円を斬るのは凄い。5,980円とか、6,980円クラスの酒質ですよ。
甘味はあるんですが、ちっとも派手じゃない。ワイン単体でも飲めるんだけれども、これはドーンとした肉料理が欲しいかな。樽香にロースト感も少し感じるので、ガッツリ焼き切った肉もいいし、焼き切らなくても炭塩なんかで塩味と香ばしさを加えるのもいい。デミ系のソースもいいと思いますよ。やっぱり合わせるお料理もある程度パワフルなのがいいですね。豚のロースのええとこ、厚みのあるトンカツをデミソースってのもいい。甘過ぎない程度にドライフルーツを使ったお料理もいいかも。いっそ、チェリー系のソースでジビエって、季節感ないか。。
うっわああ、二杯目えげつない旨い。これも昨年も同じようなこと書いてますが、二杯目こそ真の開きですね。スミレの香りもドーン、旨味もグーン、でも、渾然一体にまとまってくる。やっぱり空気に触れさせる、空気が溶け込むというのは大事ですね。うん、2015年同様に「整列」してるのがいいんです。つまり「バランスが良い」ということなんですけどね。ついつい、サンジョヴェーゼ、そしてネッビオーロ、国際品種も‥ですが、このカンナウの旨さったら‥正直、南仏のグルナッシュとは似て非なるものですよ。キレイな旨味、しつこくない旨味、余韻も長い。文句なし。
重厚なやわらかさがありますが、ベルベッティとはまた違うかな。キメ細かなタンニンのボールベアリング、粒揃いで幾何学的な飲み口が印象的。計算し尽くされているとすると嫌味ですが、完璧なブループリント。
二日目はザルトのボルドー型にしてみます。もっと大きなグラスでもいいと思うんですけどね。クリーム、ヴァニラの風味あるなめらかな黒い果実香がよく開いています。少しレーズンなどのドライフルーツ、カベルネフラン的な黒蜜の香りがありますね。口に含みますと、キメ細かい渋味とスパイスがさーっと広がり、十分な密度の果実味をストレスなく奥まで運びます。継ぎ目を感じさせないのがいいですね。このチャコールな渋味がいいですねー。この甘味を、塩味なチーズでもいいと思いますけどね。美味しいですねえ。非常に満足度が高い。軽めからミディアムのワインで食事を済ませてからの、最後の一杯にもいいかもしれません。ドライフルーツの入ったパンでもいいし、バゲットにレーズンバターなんかもいいかもしれない。
三日目はヴィノムのブルネッロ型に戻します。どっちでも大丈夫ですし、ヴィノムのボルドー型でもいいはずです。オヴァチュアなど小振りのグラスだと窮屈かと思いますので、お持ちの一番デカイグラスでお試しください。このスパイスがカンノナウらしいですね。果実味にはアマレーナを軸に、いわゆるブドウの凝縮感も出てきました。乾いた渋味としっとりと甘味のある渋味の共存。なめらかながら、渋味のドライな部分がいいアクセントになっててほんと美味しい。全体的に甘味を感じるんだけれども、同等に渋味があるし、酸味もあるので、甘過ぎないのもいいですね。
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