Gattinara Il Putto 2016 Cantina del Signore
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ガッティナーラ・イル・プット 2016 カンティーナ・デル・シニョーレ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ(スパンナ)/フルボディ》
現当主、ステファノ・ドゥレッリの曾祖父の時代はブドウ栽培農家としてブドウは協同組合に卸していたようです。アッティリオ・デルシニョーレの時代になり1960年に自社瓶詰めを開始しました。畑やワイン生産も以降は行っていたようすが、2001年頃に現当主となってから、実際に安定的に生産できるようになったのは2009年頃とのことです。2011年から2012年には醸造所を改築し、発酵、醸造、熟成庫を整えました。
所有する畑は、ガッティナーラ認定地区の様々な傾斜を持つ丘で、ヴァルフェラナ、ペルモローネ、パロディフェロ、サンフランチェスコ、ルルゲ、ピアンテシオなどに点在する合計3ha。主に南向きの畑ですが、一部は南西と南東に向く標高は300mから450m付近。最高樹齢90年以上、平均樹齢80年という高樹齢。さらに土壌は約3億年前に大爆発を起こした火山性土壌、酸性斑岩土壌で、斑岩・花崗岩・鉄分など豊富なミネラルを含みます。
■ガッティナーラDOCGのおさらい
ピエモンテ州はヴェルチェッリ県、ガッティナーラ地区。ブドウ品種はネッビオーロ(スパンナ)90%以上、ヴェスポリーナ、ボナルダ・ディ・ガッティナーラ10%まで。法定熟成期間は36ヶ月で、内木樽熟成は最低12ヶ月。リゼルヴァになるとそれぞれ12ヶ月ずつ増える。
収穫されたブドウはステンレスタンクで18日間の醸しとアルコール発酵を合計18日間。スラヴォニア産の20hlの樽で26ヶ月の熟成後瓶詰め。規定熟成期間瓶熟成施されてからリリースされます。ラベルの画は、15世紀のガッティーナラの教会に描かれていた天使。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
撫で肩瓶。白地のラベルデザインは、うーん、まだまだ洗練度が足らないですかね。キャップシールもビニビニで、4,5cmのコルクももうひと頑張り。ただ、ここらへんにバローロやバルバレスコではない衛星地区のいい意味で田舎っぽさ、地酒を感じさせますね。ただ、一応バックラベルなどには、輸出もしてるんだね‥というのが伺えますが、変に洗練されるよりはいいかな。グラスはシュピゲラウのディフィニッションのボルドー型。ザルト同様、ボルドー型ですが、ブルゴーニュ型的に使います。ネッビオーロらしい、淡い‥と、いっても深い赤もあるのですが、先が透けつつ、オレンジを感じさせる赤がいいですね。そして香りがとてもいい。派手過ぎないバラやベリーの果実香がしっとりしてるんです。きっとネッビオーロらしい乾いたタンニンが奥底にあるであろうと想像しつつも、果実の香りはしっとりとしています。樽の香りも非常に洗練されてキレイな樽香があるんですよね。見た目とは裏腹に、酒質は非常に洗練されています。試飲会で飲んだのは2018年でした、2年分の熟成を感じさせるわけではありませんが、雑な香りがしないんですよ。もちろん、いわゆるモダンな酒質ではないし、ただただエレガントで洗練されているとてもキレイなバランス。火山性の土壌であはりすが、白い岩、塩味なども感じさせるミネラルの風味は複雑さに寄与していますね。果実香にイチゴ系の甘い風味もあります。いやあ、ガッティナーラも負けてませんね。非常にレベルが高いですよ。口に含みますと、火山性土壌の風味は味わいに、少しスモーキーかつスパイスの風味、バラの含み香もありますが、果実味はベリー系。ただ、スモーキーさやスパイスに雑味はなく非常に複雑。液体自体はぷるんとした丸みと弾力があり、輪郭の一寸の張りに閉じ込められた旨味も感じます。
これは、まさにネッビオーロですね。確かに味わいにはガッティナーラを感じさせる部分はありますが、田舎の地酒ちっくさはない(ラベルはそうだけども)。やわらかさや甘味もありますが、タンニンの奥底に乾いた風味があるのもネッビオーロらしい。そうそう、アルコール度数は13,5度も適切、アルコールのボリュームに頼ることはなく、十分に果実の豊かさを感じてもらえます。ネッビオーロ(や、サンジョヴェーゼもですが)の凄さって単一品種でもほんとに複雑な香味があるんですよね。沸き上がり、時間経過とともに入れ替わるような複雑さが。
ネッビオーロって茸が食べたくなるのよね。ポルチーニとか、香りの出方が一緒なような気がしますね。チーズたっぷりのクリーム系のソースで、パスタとか、お肉もいいかもしれない。このワインの香味が開いているのもありますが、味や香りのハッキリ、メリハリのあるお料理が欲しくなりますね。もちろん、A3ぐらいの和牛をシンプルに焼いて、パチっと塩胡椒だけでも十分イケそうですよ。
うんミネラルや、渋味に近い部分のバラの枯れも感じるようになってきましたね。それにしても非常に複雑な香味があるし、バランスも良い。価格相応と言われると、これがバローロや、バルベレスコの名前がつけばあっという間に倍の値段になりそうだ。あたしは、カレーマも好きだし、衛星地域のネッビオーロの良さってありますよね。
二日目もシュピゲラウのディフィニッションのボルドー型。いやあ、やっぱりエエわこのワイン。うっとりするほどしっとりとしたバラとイチゴの香りも出てきたんだけれども、荒削りではなく微粉な黒コショウがあり、火山性土壌の風味はあるが焼けてはなく、どこか海の底から湧くようなミネラル、塩味を感じます。口に含みますと、舌先や、舌腹に少しの塩と、シリアスなタンニンを感じつつも、ギリな甘味は、きっとこの塩味が引き立てたからこそ感じるのだと確信します。初日よりもグンと飲みやすさは増し、浸透するようなネッビオーロ。渋味に酸味もかぶさって、ドライでシリアス、でも、硬さとかそういうのじゃないから、若いうちからでも飲める。
三日目もシュピゲラウのディフィニッションのボルドー型。開きますね、さすが三日目。樽の香りはいい意味でヌケてきて、果実香がクッキリとしてきます。爽やかなバラ、イチゴは強すぎずベリーとミックス。香りにも味わいにも旨甘味はあるのですが、ビシっと上質の酸味と、枯れと濡れのあるタンニン、終盤に少し香ばしさや苦味があり引き締めてくれます。いやあ、紛れもなく上質なネッビオーロ。もちろんガッティナーラとして飲んでますからガッティナーラらしさを感じつつですが、バローロや、バルバレスコにちっとも負けてない。非常にレベルの高いガッティナーラです!
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