Chianti Classico 2022 San Giusto a Rentennano
トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano
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キャンティ・クラッシコ 2022 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ95%、カナイオーロ5%/ミディアム》
CCに使用されるブドウはおおまかに三種の土壌区域に分けることができます。すべて石灰質土壌となりますが、その構成は異なります。ひとつめは、アジェンダから北(モンティ)方向への一番遠い区画で粘土質を主体とした土壌。ふたつめは地中の2メートルから5メートル砂と丸石を主体としたで、5メートルよりも深い地中は完全な白い粘土層の土壌。みっつめは、いわゆるキャンティ・クラッシコ地区らしいアルベレーゼ(石灰を多く含有する片岩)、ガレストロ(海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれ形成される年度片岩)土壌で、となります。
収穫は2022年の9月15日から10月6日にかけて行われました。13日間のアルコール発酵とマロラクティック発酵の後、様々な容量の樽で11ヶ月の樽熟成後2024年の2月27日から3月5日に瓶詰めされました。フルボトル43,192本の生産本数、アルコール度数は14度となります。
飲んでみました。
お馴染み過ぎるラベルデザイン。コルクは4,5cmといつも通りですが、弾力があり質が上がったように思います(2021年からそう感じてますが、気のせいかもしれません)。グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。ちなみに表記のアルコール度数は14度となり、2021年の14,5度よりも0,5度低い表記です。ただ、アルコール度数の高さ=高品質ではありませんよ。暗く黒い色調も最近はあるんですよね。レンテンナーノのCCはもっと明るいルビー色のイメージでしたが、近年は結構暗めです。たまに飲むと懐かしさすら感じるお馴染みのレンテンナーノのサンジョヴェーゼの香り。スミレに石灰系のミネラルの香り、果実香はチェリーやチャーミングなベリー。抜栓したてですが、開きは七分、2021年に七分という感じはありませんでしたが、ある意味、レンテンナーノらしいストイックさが2022年にはあるのかもしれません。
口に含みますと、すでに旨味が結構ある。そして旨甘味が輪郭から深く沈むようにある。しなやかな密度で、重くはないがみっちり感がありとてもおいしい。いやあ、CCからしてこれは‥裾ものとは言えないほどレベルが上がった感覚がありますね。何か作りが変わったわけではありませんが、色からしてひと昔前とは違う。タンニンや酸味も洗練されていて、リリースしたての抜栓したての一杯目とは思えないほど洗練されています。派手ではありませんが、繊細な余韻がツーっと長い。キャンティ・クラッシコが苦手という方に多い、ミネラルの土っぽさは控えめ。でも、キャンティ・クラッシコらしさは十分ある。
これは2021年同等の印象です。二度目ですが何も造りやスタイル変更というわけではない。CCに関しても樹齢が上がってきてるのかもしれませんね。悪く言えば若いワインらしい新鮮さや粗さはありません。もう完成されててびっくり。最初の香りこそ七分と書きましたが、飲めばそんな感覚はありません。目立たないけれども浸透しているミネラルのどこか張りがあり、そこに構成感を感じますが、香味自体は全開ではありませんが、もっと開いてますね。初日の注ぎたてでこの状態だと二日目も楽しみですが、少し時間を置いてみましょう。
時間経過とワインの肴を口に含んで飲むと、蘇るようにキャンティ・クラッシコ。らしいミネラルの土っぽさも少しでてくるし、スミレは芳香剤ほどキツくはなく、チェリーというよりも熟したサクランボの風味もとてもいい。豚肉がいいですね。角煮など醤油甘いタレや脂ともいいし、煮豚をオリーブオイルと塩でもいい。しっかり脂を落とした脂身の甘味が絶対に合いそうだし、でもやっぱりトマトも添えたいし、トマトとおいしいオイルと塩があれば、なんほでも飲めそうなキャンティ・クラッシコ。スミレ、出てきますね。前述の通り芳香剤的(香料っぽさ)はありませんよ。レンテンナーノのいいところは、全ての要素が派手じゃないんですよね。でも、昔ほどストイックでもないのも確かだけれども、キャンティ・クラッシコとは?となった時に今時は色んな表現があると思うんだけれども、ド定番のキャンティ・クラッシコの表現のひとつ。
これだけタンニンも酸味も洗練、こなれてれば、ワイン単体でもおいしいし、食事と合わせればなおおいしい。これがモダンという意味ではなく、現代的な良いキャンティ・クラッシコなのかもしれません。
少しフランボワーズの果実の香味も出てきますが、石灰系土っぽさも増してきますね。ただ、果実の香味の方が勝りますので、シビアなミネラル主体なスタイルではありませんのでご安心を。2021年のような「濃さ」にも似た密度ではありませんが、キャンティ・クラッシコとしては密度はしっかり感じられると思います。2021年のイレギュラーな良さとはまた違いますが、系譜としては同じかな。これはやっぱり樹齢が高くなったことなどに由来するのかもしれません。
二日目もグラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。開いてますね。グラスからの香りは九分咲きになりました。ただ、レンテンナーノの場合は満開にはならない寸止めの美学がありますので、九分咲き≒満開とします。飲み口には明らかに馴染みまくってますね。艶やかで穏やかな甘味を伴う果実味がしっとりと、しっとりと馴染んでいます。14度を高いと思わせなず、スルスルと喉を駆け抜けます。ああ、おいしい。2021年の方がもう少し、強さ、パワフルさがあったようにも思いますが、いやあ、これぐらいで十分おいしいですね。イレギュラーなおいしさか?いつも通りのスタイルか?これはね、CCRバロンコーレとの差別化を思うとこれぐらいがほんと丁度いいおいしさ。
二日目もグラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。近年のアベレージといえば、アベレージなんですが、ひと昔前のCCはもっとカジュアルな明るさや、キャンティらしい酸味も豊富でしたが(現在酸味が足りないわけではない)、果実味の豊富さ、深さもあるんですよね。ただ、レンテンナーノ内のヒエラルキーは守られていて、バローンコーレと比較すれば、そりゃあキャラクター的にカジュアルに振れてるんですけどね。2015年からのフオーリ・ミスラが登場してから…というのは考えられますね。若いブドウはそっちに回るでしょうし、となると自ずと使用されるサンジョヴェーゼの樹齢が上がってきた結果かもしれません。やわらかさ、しなやかさ、深い馴染み、おいしいです。
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