Perlato del Bosco Rosso 2007 Tua Rita
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ペルラート・デル・ボスコ・ロッソ 2007 トゥア・リタ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ60%、カベルネソーヴィニョン40%/ミディアム》
まだ10代だった若きヴィルジリオは、将来を夢見て、バールでの手伝いや、日雇いの仕事をこなす毎日‥その後、ゲーム機の販売代理店の仕事に就き、リータさんと結婚したのは、ヴィルジリオが20歳、リータが18歳のことでした。そんなゲーム機の仕事も順調ながら、彼にはひとつの夢が‥それは「畑仕事」をすること。将来、年金生活になれば、好きな畑仕事をして‥と考えていたようです。
そんなある日、仕事で立ち寄ったスヴェレートの土地で、彼の夢を叶えてくれる土地に出会うことになります。1984年‥ヴィルジリオの故郷から、程近い場所に、少しの葡萄と、オリーブや、麦のみが植えられていた畑‥。仕事は順調ながら、彼はその畑を購入する決意をします。もちろん、その当時は、スヴェレートがワインの、葡萄の産地としてはまったくの無名で、後のトゥア・リタの大成功など思いもよらなかったようです。
とはいえ、当初は、ゲーム機の仕事と、畑仕事は兼業‥。平日は都会で‥週末は畑で‥当初栽培されていたのは、サンジョベーゼや、トレッビアーノとトスカーナらしい品種‥徐々に畑仕事に‥葡萄栽培にのめり込み、次第に、畑仕事中心にシフトして行ったようです。
葡萄が生れば、ワインを醸す‥。ある年、ヴィルジリオが作った葡萄から、ワインを醸してみれば、驚くべきワインが出来上がり、すでに、葡萄栽培にのめり込んでいたヴェルジリオは、一念発起‥どうせやるのであれば、世界に通用するワインを‥と、1988年、無名なスヴェレートの1.5haの畑にカベルネソーヴィニョンとメルロを植えました。
当時28歳だった若きルカ・ダッドーマをエノロゴに迎え、本格的にワイン醸造を始めます。1992年にジュスト・ディ・ノートリを…、1994年にレディガッフィが初ビンテージを迎えます。そして、ヴィルジリオは、農業を生業とすることを決意し、スヴェレートに移住しました。1998年、ルカ・ダッドーマから、ステファノ・キオッチョリにエノロゴは変更となりましたが、ヴィルジリオの畑仕事は変わる事なく続きます。
スヴェレート。ディレニア海沿岸から約10kmほど、内陸に入ったところに位置していいます。開眼から南西には、エルバ島を見る事ができ、海上の風邪が、エルバ島で複雑に向きが変わり、スヴェレートの土地に常に吹き付けています。また土壌は、隣接するグアルド・デル・レや、モンテペローゾとも全く異なり、緑色の大理石が出てくるような土地は、トゥア・リタの敷地内だけで、敷地内でも、数メートル先は、また違い土壌が顔を出す‥複雑な土壌となります。
さて‥そんなトゥア・リタのサンジョベーゼ主体のワインとなれば、このペルラート・デル・ボスコですね。確か2000年あたりまでは、サンジョベーゼ100%で生産されていましたが、その後カベルネソーヴィニョンや、年によってはシラーがブレンドされるようになりました。3〜4千円代のトスカーナIGTの中では、レ・クーポレと並び人気の銘柄で定着しましたね。リリース時から開く香味、誰もが納得できる濃厚さ‥非常に使いやすいワインなんですよ。
この2007年は、樹齢20〜30年のサンジョベーゼに、比較的樹齢の若い8年のカベルネソーヴィニョンが40%ブレンドされています。収穫後の葡萄は、ステンレスタンクにて、醸しと発酵を約18日間かけて行います。発酵温度は、22度から徐々に温度を上げる方法で、最高温度はMAX28度とのこと。発酵後は、同じくステンレスタンクでマロラクティック発酵が施され、一年落ち50%、二年落ち50%のバリックで15ヶ月間の樽熟成ののち、20ミクロンのフィルターにかけて2008年の4月15日に瓶詰めされました。
期待通りの美味しさ‥ですっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
こんなロングボトルだったっけ?な、背の高いボトルで梱包が‥^^; ラベルは深緑色地なのは、ペルラート・デル・ボスコの証。バックラベルにはセパージュ比率まで記載されているのが嬉しい。表記のアルコール度数は14.5度となります。コルクは5cmの良質のもの‥さすがです。グラスは、ヴィノムのボルドー型一択で。
ピンク紫なエッジから、すぐに真っ黒に。香りに甘味がありますね。ブラックベリーやブルーベリーの煮詰めた香り、そんな果実で作る墨汁ちっく。ジャミーといよりもコンポートちっく。カベルネの熟した香りが主体ですが、青さは皆無。これぞトスカーナIGTな姿ですね。雑な香りもなく、ほろほろとカベルネのスパイス香はなくはないが穏やかで刺がありません。すでに香りは開いているのも利点ですね。やはり、ペルラート・デル・ボスコはこうでなくっちゃ。樽の香りも、やや乳脂肪分を感じながらも、パナップな感じ。すぐにでも口に含みたい欲求。
口に含みますと、ふくよかながら濃密‥果実味の隅々に酸味が浸透しながらも、渋味が微粉のドンパッチ。しっかりとした、味がありますね‥渋味を渋味と感じますが、雑さはなく楽しい渋味。もちろん、味わいにも濃密な果実味を感じます。ストレートで野太い果実味に素直に納得。酸味は、やはりサンジョベーゼから‥なスタイルで、終盤にかけて、舌をチュバチュパさせる酸味も豊富。
舌にじゅんわりと浸透しながらも、舌にイガつく渋味も酸味もなく納得。パンチはあるが、顔面に直撃ではなく、実はボディブローにクリーンヒット。酸味と渋味は余韻でじわじわ効いてきます。きっちりと冷ややかなミネラル、微粉のカカオ、でも焦げな香ばしさではないし、案外、樽使いは派手じゃない。ヴァイオレットのリキュール‥これまたひとつの‥サンジョベーゼ主体のワインの表現方法だな‥を納得。
飲み進めるにつれ、ペルラート・デル・ボスコはサンジョベーゼ主体のワインであることが判明する。ついつい、熟れた果実や、カベルネの要素が目立つけれども‥。久々のペルラート・デル・ボスコですが、やはりどこかにエレガントさ‥綺麗な造りになってきてますね‥これは全体的な傾向かもしれません。どっしりと‥ドロドロな感じではありません。どこか飲み口には、液体であることの証‥な、瑞々しさを感じさせるので飲み疲れしない。こんなに綺麗に酸味が出てたっけ?(笑)ちょっと二日目が楽しみ‥こういうタイプは時間経過と共に旨味と酸味が乗ってくるはずですから‥。
ちょいとグラスの中で放置プレイ‥。やわらかく旨味がちょっと顔を出しましたね。イイです。旨味ってのは、酸味と絡むと‥とてもイイ。酸味と絡み合うことで、旨味の厚みが、モチのように伸びるんだな。ちょっと時間をかけてあげるだけですが‥
これは‥旨いです。
二日目です♪香りに馴染み、まとまり‥そして深さは140%。甘過ぎることのない濃厚な果実香、果実味も同様。酸味じゅんわり‥渋味程良い‥。素直に美味しい。実は、今宵は、お客様に頂いた、某ハム屋さんのブータン・ノワール‥豚の血でできたサルシッチャを、まずはボイルし、そして焼いてみるものの‥中味が破裂しながらも、その中味の赤紫色に、これまたお客様自家製のヴァルサミコと、セッテ・ポンティのオーナーであるアントニオ・モレッティ氏のお姉さん自家製のイチジクのジャムと‥なマリアージュが完璧過ぎて書く事なし。
いや、ブータン・ノワールなんて、なかなかね。脂身なお肉、豚でも牛でもいい‥。焼いた風味も欲しいかも‥ヴァルサミコがまたいい。あとは甘味ですね。
それにしても‥久々にマジ飲みしたペルラート・デル・ボスコですが、とても良いですね。
三日目です♪今宵は串カツ(豚肉)です。香りは二日目同様、よく練り練りした果実香に密度を感じます。案外、派手じゃないんだな‥黒と紫80%、赤20%なベリー類のミックス具合‥アルコールも14.5度と高いのですが、それほど高さを感じさせません。実感として14度ぐらい‥。アルコールが高過ぎるワインに感じる、熱いカロリーは皆無ですね。飲み口も二日目とさほど変わらず‥。最後の一杯なので検証はできませんが、四日目‥五日目でも美味しく飲める酒質ではないでしょうか。
酸味がとても馴染んで、溶け込んでますね。旨いなぁ‥。
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