Etna Rosato 2009 Terre Nere
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エトナ・ロザート 2009 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%/辛口:ミディアム》
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と、弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されている、このエトナ近辺は、フィレキセラに侵されていない、非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ、様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種は、もう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりました。
さて、テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなどほ、その畑の条件は様々だそうです。
テッレ・ネレでは、カリカンテ、カタラット、グレカニコ、インソリアをブレンドしたビアンコの他や5種類の赤ワインを醸しています。最上のワインは、「プレフィロキセラ ヴィニェート・ディ・ドン・ペッピーノ」で、次に、「ヴィーニャ・グアルディオーラ」「ヴィーニャ・カルデラーラ」「ヴィーニャ・メッツォ」というクリュ違いのエトナ・ロッソが続きます。
そんなテッレ・ネレにはロザートもあるんですね。品種構成は、その他の赤ワインと同じ。ネレッロ・マスカレーゼ98%に、ネレッロ・カプッチョ2%。両方とも、1927年、1947年に植樹されたもので、その樹齢に驚きますね。このロザートには、フェウ・ド・ディ・メッゾ、グアルディオーラ、カルデラーラの畑からのものが使用されます。海抜、650m〜900mに位置し、火山灰土壌の合計14.5haとなります。
ステンレスタンクでの短期間の醸しと、発酵の後、そのままステンレスタンクで6ヶ月の熟成が施され、瓶詰めされます。初ビンテージは2005年。ネレッロ・マスカレーゼの研ぎ澄まされた品種特製に秀でた作品ですね。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
その赤と同じくブルゴーニュ型瓶ながら透明瓶となりますので、やや濃い目に映るロゼ色がとても綺麗ですね。ラベルデザインも赤と印象は同じ。表記のアルコール度数は13度となります。コルクはなかなかの質ながら短めの4cm‥まぁ透明瓶だしね。さっさと若い内に飲むのが吉ってことですね。冷蔵庫キンキン温度ですが、グラスは迷った…実は、以前にも飲んだことがあり、ブルゴーニュ型じゃないかも?と、思っておりましたので、オヴァチュアでスタートです。
色調は、やや琥珀なオレンジがかったロゼカラーはやや濃い目に見えますね。とはいえ、透明度も十分。香りはよく開いている印象で、あんず、ラズベリー、薄いアセロラ、なかなか深みのある果実香。紫過ぎない花の香り、口に含みますと、含み香もフラワリーで、輪郭に厚みを感じ、旨味のあるミディアムボディが凄くいい。ソリッドで研ぎ澄まされたネレッロ・マスカレーゼを感じ、ヴィニフィカート・イン・ロザートな趣き。非常に、旨味‥味の濃さがありますね。歯磨き粉系の爽快なミントのヒント。軽く苦味を伴うフィニッシュ。余韻は案外長めなのも嬉しい。キンキンのはずですが、そう感じさせないのは、元々がしっかりとした赤葡萄だから‥となると、ますますヴィニフィカート・イン‥的に感じますね。
赤い果実、オレンジの柑橘にホロっとしたスパイシーさが効いていてロゼながら飲み応えがありますよ。ブルゴーニュ型では試していませんが、グラスはオヴァチュアなどの白ワイン的サイズのグラスでいいんじゃないかな?もしくは、キャンティ型も合うかもしれない。うーん、素直に美味しいですね。輪郭の厚みが、とてもなめらかに感じさせる。鼻に抜ける香りに、赤葡萄由来の粉っぽさ的な何か‥も面白い。これはイイですね。
ミネラルの風味は溶け込んでおり、そのなめらかな輪郭と厚みで硬質な感じはありません。また、それらが酸味の粒に膜を張った状態で、酸味もなめらかで低く感じるかもしれませんが、スーっとあるのね。厚みも旨味もありながら、スルスルと飲めるのであれよあれよ‥が危険かも。
二日目‥の昼です。ギンギンではありませんが、冷えてる感じ。グラスはオヴァチュア。初日同様に香りは開いて感じますね。熟れたスモモ‥という感じがピッタリかもしれません。香りにもミネラルを感じ、味わいも初日よりもヒンヤリとしたミネラルを感じます。酸の輪郭もクッキリとしてきて、とてもバランスが良いですね。ほんとに、良いミディアム具合で、しっかり目の前菜と合わせることもできそうです。旨味は初日同様に十分で、味も濃く感じます。ネレッロ・マスカレーゼらしいエレガントさもあり、純真無垢なロゼらしい香味が素晴らしいですね。純粋に美味しい。
三日目です。冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア。香りが落ちませんね。ちょっとローズヒップティーの香りがします。口に含んでも、落ちた感はなく、初日からの美味しさをそのままキープ。とても、なめらかな厚みが飲み応えありますね。
ヴィエ・ディ・ロマンスのチャントンスはメルロですが、それとはもちろん違いますが、チャントンス好きのお客様なら好きなはず。メルロが、ネレッロ・マスカレーゼになったと思うと、十分にミディアムなボディ感を楽しみつつ‥ロゼらしい香味がたっぷりで納得!
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