Pinot Nero Alto Adige 2009 Franz Haas
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アルト・アディジェ ピノ・ネロ 2007 フランツ・ハース
《イタリア/アルト・アディジェ/赤/ピノ・ネロ/ミディアム》
イタリアのピノ・ネロ‥つまりピノ・ノワールが通用するのか?それほどピノ・ノワールという品種は魅力的で、ブルゴーニュを始め、カリフォルニアその他新世界のピノ・ノワールの質の高さは熟知しているつもり。シャルドネとピノ・ノワールに関しては、勝負しちゃぁイケないんだなぁ‥と思いつつも、やっぱり比べてしまうのか?どうしてもブルゴーニュ(や、一部カリフォルニア)を頂点に据えてしまうと、そこを目指していないイタリアなのに‥比較るすのはいかがなものか‥と思いつつも‥。
南イタリアのそれが気に入らないわけではありませんが、どうしても北に隔たりがち。ただし、未熟なそれをガメイ的に感じてしまうと華麗にスルー。ブルゴーニュに似てなくてもいいが、その土地‥北で言えば、冷涼な雰囲気(酸やミネラル‥果実味さえも‥)があり、チャーミングなチェリーやストロベリーの香味あるピノ・ノワールらしいピノ・ネロであれば‥。
を‥思うと、ヴァッレ・ダオスタのラ・クロッタ・ディ・ヴィニェロンも素晴らしいと思うし、このアルト・アディジェのフランツ・ハースも素晴らしい。特に、このフランツ・ハースのピノ・ネロは2007年ご紹介時にとても評判がよかったのです。続いて2008年も‥と、思いつつ‥サンプル確保したままで、さて毒味‥と思ったらすでに終売(あかんやん)。
エレガントなネッビオーロやサンジョベーゼ‥ネレッロ・マスカレーゼにピノ・ノワールを重ねてみることもあるが、もちろん、ピノ・ノワールにはピノ・ノワールでしか醸し出せない風味があるもの‥。やっぱりイタリア産で飲みたいですね。
アルト・アディジェ地方におけるワイン生産と言えば、比較的組合組織からなる生産者の銘柄が多いのですが、このフランツ・ハースは、1880年にモンターニャ・モンタン村で創業したという老舗の生産者なんですね。代々、その名である「フランツ・ハース」を襲名する‥まるで歌舞伎な一家で、現在の当主は1986年から‥8代目のフランツ・ハースさん。
アルト・アディジェらしく海抜240m〜800mにも及ぶ高地な斜面に約30haの葡萄園を所有しており、その土壌は大きく二種類の異なる地質が複雑に入り組んだドロミテ峡谷独特の地質だそうです。自社畑は9haのみで、借畑(つまり所有権がないだけで、畑の面倒はハーツ家が行っている)が30ha、そして契約栽培の畑が10haとなります。
他のアルト・アディジェの生産者同様に、赤であれば土着品種のラグレインのみならず国際品種であるカベルネやメルロ、今回ご紹介するピノネロを‥。白は、トラミネールや、ミュラートゥルガウ、リースリングなど、やはりドイツ圏の影響を色濃く受ける品種や、シャルドネなどを栽培しています。
ボルツァーノは盆地‥昼と夜の寒暖差は大きく、しかも標高の差が激しいのでアルト・アディジェはその栽培されている品種が多様になるんですね。
で‥
最も力を入れているのが、このピノネロ。今回ご紹介するのは、二種類あるピノネロの内、スタンダードなラインとなりますが‥これで十分!!モンターニャ村に合計約16ha‥35カ所の畑でピノネロが栽培されています。西〜南西を向く、海抜350m〜700mの急斜面で平均樹齢20年のピノネロは、粘土と石灰を含む砂質土の土壌で栽培されています。醸造も35カ所別に行っているらしく、発酵は約30度に温度管理されたステンレスタンクで14日間‥新樽比率100%のアリエ産のバリックで12ヶ月の樽熟成と、5ヶ月の瓶熟成が施されます。樽熟成後または瓶熟成後にブレンドされるようです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ブルゴーニュ型の黄緑色のボトル。ラベルは、フランツ・ハースと一目で見て印象深いカラフルな葡萄の房と何か‥が描かれています。黒地のラベルながら擦れそうにない上質なラベルで、一見、黒々とした液体に見えそうですが、ライトに透かすと綺麗な透明度はピノ・ネロらしいですね。バックラベルに記載のアルコール度数は13.5度。コルクはもうちょっとがんばって欲しい質の4.5cm、グラスはブルゴーニュ型一択かな。
底が透ける透明度を持つルビー色がキレイですね。香りはたっぷりと開いていて、野生のイチゴと、これまた野生のチェリーの香りがチャーミングながらも、しっかりと果実の熟度を感じさせる密度に、果実由来の甘味をまとう。どこかスパイスと石灰的なミネラルの香り…
す‥す‥素晴らしい!!
これは、真っ当なピノ・ネロであり、ピノ・ノワールである。口に含みますと、なめらかな輪郭、ほどよい密度と存在感は、ヌケなどない。渋味の角が取れ、酸味も綺麗に溶け込んでるな。どこか、ピノ・ノワールに感じる、赤い柑橘の香り。密度があり、それなりに飲み応えがあるが、決して押し付けがましい濃さがないのはピノ・ネロらしいですね。うーん、それなりに重量感というか、密度を感じながらも、とてもキレイな密度が嬉しいなぁ。軽く‥ほんの軽くチェリーリキュール、樽の要素もよく溶け込んでいてとても美味しい。
まったくガメイ的な要素がないのは、2007年同様で、ピノ・ノワールはピノ・ノワールやな‥を実感。紛う事なきピノ・ネロ。
二日目もブルゴーニュ型。初日にも増してピノ・ノワールらしい。ブルピノの要素を感じるカリピノ的かも?イチゴやチェリーはチャーミングだけれども、音域は低めだから、甲高い声で騒ぎ立てるギャルではない。うーん、深いなぁ‥深い。
口に含むと、確かに輪郭に甘味をほんのりと感じる。心地よい密度‥ボディはミディアム+かな。旨味もほど良いね‥うん、すべてがほど良くバランスがいい。2009年とまだ若いワインですが、酸味、タンニンともに角がないのもいいですね。
今宵のワインの肴は、マグロの赤身。タマリ醤油しかなかったので、ちょい垂らしなヅケ状態にしてスタンバイ。悪くない‥うん、悪くないが‥ちょっと違う(あかんやん)。でも、ワインが甘味を増す感覚はあるな。しっとりとした果実味‥
旨いねぇ。しみじみ旨いよ。
青さがないわけではない。しかし、赤〜紫の果実香にアクセントを与える複雑な要素のひとつにしか過ぎず未熟さではない。二日目の二杯目は、さらに温度が上がってきたが、酸味が温かくなるわけではなく、スイっと舌の上流れる。どこか一貫したスタイルにブレを感じさせない。2007年同様に素晴らしく旨く、イタリアを代表するピノ・ネロと断言する。
三日目です。グラスはブルゴーニュ型。はぁぁぁ‥一番香りが開いてるやん。初日も二日目も閉じた感じはしなかったが、この三日目を嗅ぐと、三日目が一番の全開。
素晴らしいなぁ‥味わいもまとまり、バランスが良く、ヌケがない。
ブッフーン‥
鼻から出す香りに幸福を感じる。
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