Barbaresco 2008 Bruno Rocca
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バルバレスコ 2008 ブルーノ・ディ・ロッカ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
まだその歴史は浅いながらも、バルバレスコ村でも屈指の生産者となったブルーノ・ロッカ。1950年代前半に現当主であるブルーノの父であるフランチェスコと、母‥マリア・アデライドがバルバレスコ村の中心部から、ラバヤの地に移住したのが始まりです。当初は、葡萄栽培農家として、協同組合や、近隣のアジェンダに卸していましたが、父が亡くなった後、ブルーノの代になった1981年に自社瓶詰めを開始、まだ30年ほどの歴史しかない若い生産者とも言えますが、すでにその名は世界に知れ渡っていますね。
ブルーノが継いだ30年前‥1981年となれば、すでにGAJAは単一クリュでの醸造をしていましたが、まだまだバルバレスコに置いては、ミクロクリマの特徴をワインに表現するという考えは少なかった時代‥当時からブルーノは、年に数回‥ブルゴーニュに渡り、土壌や、栽培、醸造について学んだそうです。
「バリックの導入もブルゴーニュの影響だ。でも、勘違いしないで欲しい。バリックの香りは大嫌い。葡萄に力があるからバリックが必要になる。これは自然なことだ。バリックの風味ではない。バリックの酸素供給能力が必要になるのだ。36ヶ月以上の長期樽熟成、しっかりと乾燥させたバリックは、香りもタンニンも控えめ。酸素をある程度供給しながらの発酵、熟成させることだけが大事なんだ。」
一時期はロータリファーメンターを使用し、短期の発酵機関での抽出と色素の安定に取り組んでいたこともありましたが、現在では縦型のステレスタンクでの発酵に戻しています。横型の発酵用器では果帽が常にワインに浸かっている状態になる調節し難いが、縦型であれば果帽が上部で完全にはワインに浸からず、ルモンタージュの方法、回数によって調節しやすいそうです。また、畑では化学肥料は使用せず、近年ではボルドー液の散布も行っていません。
「ボルドー液の毒性(←毒って‥^^;)は6ヶ月以上もの間畑に残留するが、我々が使用している硫黄は2週間で土に帰る。大きな違いだと思わないか?それにボルドー液の主原料である銅はネッビオーロの命である酸度を下げることに繋がる。」
そんなブルーノ・ロッカは、そのバルバレスコを筆頭に、白はランゲ・シャルドネ(10月以降にご案内するかも)、ドルチェット、バルベーラは、アルバとアスティの二種、ランゲ・ネッビオーロを醸しており、バルバレスコはこのスタンダードな村名と、クリュとなる、ラバヤ、コパロッサ、マルア・アデライデの三種もリリースしています。
今回ご紹介するのはスタンダードなバルバレスコ。スタンダードクラスですが、その美味しさはちょっとビックリします。前回、日本入荷時に1本取寄せ、さて毒味を開始しようか‥と、思ったらすでに完売状態‥今回は二便目で最終便となるようです。
ネイヴェ村にある比較的新しい畑で栽培されるネッビオーロはステンレス・スチールのタンクで約7〜8日間の発酵後、新樽50%、残りは2〜3年落ちの古樽のフレンチオークのバリックで約16〜18ヶ月熟成されます。
非常に密度が高く、樽香も馴染み‥しっとりと渋味と酸味も溶け込んだ様は、まだ若い年号ながら、すでに飲み始めることができ、フルボディで満足感あるんですよ。
ぜひお試し頂きたいバルバレスコです。
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