Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Capannino 2011 Bibbiano
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キャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネ・ヴィーニャ・デル・カパッニーノ 2011 ビッビアーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ・グロッソ/フルボディ》
ビッビアーノ家がアジェンダを興したのは1865年。現在は5代目となるトンマーソとフェデリコ・マッロッキエージ・マルツィが運営しており、カステッリーナ・イン・キャンティの海抜270m〜300mの丘に約23haの畑を所有します。栽培するのはサンジョヴェーゼ(・ピッコロ)とサンジョヴェーゼ・グロッソ‥少量のメルロとコロリーノとなります。
ビッビアーノと言えば、かのジュリオ・ガンベッリ氏が手がけていたことでも有名ですね。1925年、ポッジポンシに生まれたジュリオ・ガンベッリ氏は14歳の頃からトスカーナ最大の生産者であった「エノポリオ・デ・ポッジ・ボンシ」で働き始めました。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの基礎を築いたタンクレディ・ビオンディ・サンティに才能を見いだされ、サンジョヴェーゼの研究も行います。1942年、ジュリオ・ガンベッリが17歳の時に初めて手がけた生産者がこのビッビアーノだったんですね。ジュリオ・ガンベッリが1950年にモンタルチーノから移植したクローンを栽培し、ビッビアーノの土壌に合うように改良されてきたそうです(となると出所は‥)。
2012年に没後は2000年から参加した若きエノロゴ兼アグロノモのステファノ・ポルチナイ氏が継いでいます。
スタンダードなキャンティ・クラッシコはサンジョベーゼ・ピッコロに少量のコロリーノを混醸する伝統的なブレンド。クリュ名の付くリゼルヴァ、モンテルネッロと、この新しいグラン・セレツィオーネDOCGを名乗る単一畑のヴィーニャ・デル・カパッニーノはサンジョヴェーゼ100%となり、CCGSはサンジョベーゼ・グロッソ100%となります。
ヴェロネッリ誌2016年度版を見ますと、リゼルヴァ・モンテルネッロは12ha、このCCGSは13haで合計すると25ha。スタンダードなキャンティ・クラッシコも25haと記載されていますのでツジツマが合います。スタンダードなキャンティ・クラッシコは、全ての畑からのブドウがセレクトされておりますので、サンジョベーゼもピッコロだけではなくグロッソが混じる可能性もあり、共通セカンド的なポジションのはずです。
さて、このサンジョベーゼ・グロッソ100%からなるキャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネですが、以前まではキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァを名乗っており、2010年よりキャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネを名乗ることになりました。ヴィーニャ・デル・カパッニーノはビッビアーノが所有する畑の中でも最上かつ、サンジョヴェーゼ・グロッソだけを栽培する畑。アルベーゼ(石灰質)主体の度壽應で、1956年と2005年に植樹しています。
果皮が付いたままのブドウを温度管理された発酵槽で30日間かけての醸しと発酵が行われ、フランス産のトノー樽とスラヴォニア産の大樽で24ヶ月の樽熟成後瓶詰め。最低6ヶ月の瓶熟成後リリースされます。2010年よりもさらに樽熟成期間は延長されていますね。
良年のみの生産を守り続けており1990年の初ビンテージ以降、1993年、1995年、1996年、1997年、1999年、2001年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年まではキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァを名乗ってのリリースでしたが、2010年よりキャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネDOCGを名乗るようになり、CCGSとしてはセカンドビンテージとなります。
DOC法のおさらい。
キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァは、収穫の翌年1月1日から起算して24ヶ月(内瓶内熟成最低3ヶ月)の熟成期間が必要となります。
キャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネは収穫の翌年1月1日から起算して30ヶ月(内瓶内熟成最低3ヶ月)の熟成期間が必要となります。リゼルヴァよりも6ヶ月熟成期間が長いわけですが、それは樽熟成期間とは限りません。品種はサンジョヴェーゼ80%以上とCCやCCRと同じ。このワインがグラン・セレツィオーネを名乗ることからお察し頂けると思いますが、それがサンジョヴェーゼ・グロッソでもいいんですよ。ちなみにブルネッロ・ディ・モンタルチーノもサンジョヴェーゼであればグロッソに限らずとなります。
ちなみにヴェロネッリ誌2016年度版では赤★★★の92点(G.B./D.T.)で、2010年よりも1ポイントUPとなっています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2010年同様にボトルネック部分のカーブがボディビルダーの首筋肉のようなボルドー型がマッチョですね。ネック部分も太く、底の凹みも深いなかなかのヘヴィボトルで高級感、威圧感がありますね。キャップシールの赤が効いてます。ラベルデザインは2010年同様で、もっとグラン・セレツィオーネ部分を誇張してもいいんだけどなあ。
そのフェラーリな赤のキャップシールに貼られたガッロ・ネロの小さなシールが小さいながらも「キャンティ・クラッシコでっせ!」をアピールしている。全体的なデザインがいいですよね。ラベル下部のアッズーリな帯もいい。
ボトルネック部分に厚みあるとコルクが抜きやすいですね。コルクも良質の5cmで文句なし。グラスはヴィノムのブルネッロ型にしました。グロッソだしね。。表記のアルコール度数は2010年よりも0.5度高い14.5度です。
色からして、まるでブルネッロ、ちょっと‥これCCGSよ!と突っ込み入れたくなりますね。香りは八分咲きの期待感‥とても熟れたスミレに甘味、とても澄んだヴァニラや樽の香り、純度の高さがいい‥そして艶っぽい。やっぱりブルネッロっぽいし。
溜まらずに口に含みます。とても輪郭がやわらかで、ふくよか。でも、重苦しいような重力は感じない。しっかりとミネラルの硬さと乾きがあり、甘過ぎない。白い石灰、冷たい金属が少しある。14.5度を感じさせないどころか、一杯目からのスムーズさが素晴らしい。フルボディなんだけれども、重さじゃないんだ。HBの鉛筆の芯なカーボン、まだ開く、まだ深くなることを期待させる一杯目。
静かな旨味‥。そう、旨味もまだ八分咲き。
でも、すでにじっとりと濡れてる。良質の酸味と開き切らない旨味と果実味がジューシーなんだけれども、まだまだ。
二杯目はさすがに八分以上の開きを香味に感じます。甘味もあるし、確かにブルネッロっぽいが、CC(R)っぽくもある。中性的という意味ではないんだけれども。
その甘味と旨味がリンクしてきたわ。こうなるとウマウマです。よりまろやかなタッチ、タッチ、そこにタッチ、あなたからタッチが艶っぽい、穏やかでピュアな旨味が素晴らしく旨い、ウマウマ。
長期樽熟成された感はありますね。いい意味で酸化熟成が穏やかにそして健全に進んでる感じ。だから、リゼルヴァなどの長期熟成されたものはすぐに飲める(語弊あり)。
二日目ももちろんヴィノムのブルネッロ型。やわらかな開き、ミネラル香、甘味のある果実香に、長期樽熟成の風味。樽香も感じますがよく馴染んでいますね。スミレに白粉、こし餡の風味、いいなあ、やっぱり香りだけだとブルネッロに似てるわあ。
旨味に酸味がジューシーですね。なかなかつゆだくな酒質で理想的。甘味があるんだけども甘過ぎない。ほんと果実味がジューシーですね。唾液を誘発する潤いがある。
そう、潤い。
赤い液体に満たさせる幸福。
硬くしなやかなミネラルの構成感、ビッビアーノのCCGSは特別であり格別。やはりサンジョヴェーゼ・グロッソであるという特徴、個性も良く出ているしね。
三日目もヴィノムのブルネッロ型です。やわらかい甘味の開き、広がりがいいですね。とても艶っぽい濡れ感のある果実香です。スミレと白い花、白いヴァニラ、紫・白・白‥。口に含むと赤い果実がたっぷりとやわらかい。旨味があり、穏やかな酸味がつゆだく‥ああ、唾液誘発系。
旨いなあ。ぜんぜん、フレッシュじゃないのはやはり長期(樽)熟成の証でもある。妖艶な大人の女性の趣で、包容力があり落ち着いてますね。
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