Etna Rosso 2016 Terre Nere
シチリア州の赤 > Terre Nere(Marc de Grazia)
→ テッレ・ネレ
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エトナ・ロッソ 2016 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ95%、ネレッロ・カプッチョ5%/ミディアム》
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されているこのエトナ近辺は、フィロキセラに侵されていない非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種はもう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりましたね。
テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなど、その畑の条件は様々だそうです。
そんなテッレ・ネレの最もスタンダードなネレッロ・マスカレーゼが「エトナ・ロッソ」。スタンダードクラスとなりますので樹齢は6年と植え替えを含めて若い区画からのものも含まれますが、50年以上の高樹齢のブドウも使用されています。白と同じく2005年が初ビンテージとなります。エトナ火山の北側斜面で、海抜600mから900mのミネラル豊かな火山灰土壌で収穫されたネレッロ・マスカレーゼ95%に、ネレッロ・カプッチョ5%のブレンドで醸されます。なお比率は樹齢の古い畑は混植されていることがほとんどで、性格な数字ではなかもしれないとのこと。
収穫されたブドウは、25度から28度に温度管理されたステンレスタンクでの発酵後、10hlから30hlのフランス産の大樽でのマロラクティック発酵と16ヶ月の樽熟成後、澱引きと酒質の均一化のためにステンレスタンクに移され1ヶ月休ませてから瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みの撫で肩のブルゴーニュ型ボトル。やはり生産者側もピノ・ノワールやブルゴーニュを意識するんでしょうね。となるとこのスタンダードなエトナ・ロッソはACブルゴーニュ的ポジションかもしれません。
"ECOGRUPPO( http://www.ecogruppoitalia.it/ )"なるビオの認定期間のマークは、2014年はなし、2015年は復活してましたが、この2016年はまたありません。まあ、どっちでもいい。表記のアルコール度数は2013年が13度、2014年が14度、2015年とこの2016年は13.5度となります。コルクは安心のディアム社製の4.5cmの圧縮コルク。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型です。
ネレッロマスカレーゼらしい決して黒く濃い色調ではありませんが、深みある赤で妖艶さがあります。開けたてから開きまくるイチゴを主体にチェリーな果実香、エトナらしい火山性土壌由来の焼けた鉱物的硝煙反応もあり。アルコールに頼るわけではない果実の甘味な香りもありますね。テッレ・ネレのわかりやすさ全開です。
ミネラルは決して黒いそればかりではなく、白いミネラルも。2015年の一杯目ほどスパイスは前ではなく果実香がドーンと前。スパイスは、ベリーやチェリー系の果実香がワイルド(野性的)な一面もあるからなんですよね。ブドウ果皮も。
口に含みますと、うーん、テッレ・ネレのエトナ・ロッソだね。ベリー、チェリーの果実味にしっかりと熟度を感じ、未熟さはない。とはいえ、13.5度らしい過熟感もないのがいい。ミディアムと記載していますが、十分な飲み応え。甘く、少しほろ苦さのあるタンニン、ふくよかな果実味の支える酸味もいい。スタンダードなエトナ・ロッソがゆえに飲食店さんでは、オバチュアあたりの一般的なワイングラスでサービスされがちかもしれませんが、ブルゴーニュ型、いいですね。これぐらいの大きさがあってもいい。
十分な味の強さがあり余韻もある。カプッチョが(きっと)アクセントになっているわけだが、果実の香味は図太い一本気に装飾されるように複雑さがある。なかなか立体的で薄っぺらいわけではない。果実味に温かみがありますが、決してユルさにならな。
うーん、エトナ・ロッソ大好きやなあ。果実の香味も、土壌由来の風味も「らしさ」あるんですよね。あまりテロワールという言葉の多用‥すべてがテロワール由来な思想は好きではありませんが、確かにテッレ・ネレらしさの根底に、エトナのテロワールだからこそを感じるのも確かですね。
二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。相変わらず甘味のあるイチゴ、リンゴ飴の飴の部分の香りが開いてますね。グレナデン、少し酸味に近い部分にアセロラ。いずれにせよ、深くグラデーションのある赤が鮮やか。この二日目は果実香に少し潮風を感じますね。スイカに塩的に甘味を引き立て、甘味をダレさせないのもいい。テッレ・ネレの2016年はしっかりと果実の香味が勝り、前にあるのでとてもわかりやすい。火山性土壌由来の香りもあるが、控えめに感じるのもみーんな大好き系ですね。
とはいえ、単調かつカジュアル過ぎる酒質ではありません。キチンとエトナ・ロッソとしてのスタンダードを張れ、これぞエトナ・ロッソな果実香がとてもいい。やっぱりテッレ・ネレ、いいですね。
三日目もヴィノムのブルゴーニュ型。開いてますねえ。決してアルコールの揮発的な開きではなく、果実が拡散する感じ。甘味も落ち着いたイチゴとチェリー系の香りは変わらず。まとまってますね。やわらかなミネラルの弾力もある輪郭の内側にはネリネリした果実味がしっとりとまとまってます。
いやあ、旨いね。エトナ由来の黒いミネラルも溶け込みながらも、エトナらしいイチゴやチェリーの果実の香味がふんだんですよ!
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