Etna Bianco 2016 Terre Nere
→ テッレ・ネレ
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エトナ・ビアンコ 2016 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/白/カリカンテ60%、カタラット25%、グレカニコ10%、ミンネッラ5%/辛口》
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されているこのエトナ近辺は、フィロキセラに侵されていない非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種はもう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりましたね。
テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなど、その畑の条件は様々だそうです。
標高600mから900m、エトナらしい火山灰土質で合計約1haという小さな畑で栽培されている土着品種達の樹齢は5年から50年。2005年が初ビンテージですからその後植え替えられた物などもあるかもしれません。醸造はステンレスタンクとなっています。昨年までのセパージュ情報ではミンネッラはバックラベルには記載されつつも公式なテクニカルシートには記載されていませんでしたが2012年から正式に5%のブレンドが発表されています。シチリアの方言では「オッパイ」という呼び名だそうですよ。丁寧に搾汁した後、低温での発酵と熟成。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのエトナ山頭上に北斗七星なあたー!なラベル。撫で肩のブルゴーニュ型瓶となりますが品種はシャルドネではなくエトナの土着品種の混醸となります。コルクはディアム社製であーんしんの圧縮コルクの4.5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。なお表記のアルコール度数は12.5度とこのワインとしては平均的なもの。
色調もいつも通りですね。決して濃い黄色ではないが艶やかでブリリアントな輝き。ほう、エトナらしい火山性土壌らしい焼けた石のような硝煙を感じさせる香りを伴う果実香はグレープフルーツ主体ですが、ほんの少し、甘味に近い部分にパインも感じますね。全体的には、しっかりと熟した果実香が前で、火山性土壌っぽさや、石灰なフリンティーさが溶け込む感じ。香りはなかなかボディを感じさせますよ。
口に含みますと、冷涼なミネラルがあり、塩気がなかなか効いてる、効いてる。カチっと硬質な部分と、果実味のやわらかさのコントラストもいい。キュんとした片思いの酸味が筋を通します。
おお、相変わらず旨いやん。甘味はあるんだけれども、そんな塩気や、フリンティーさ、火山性土壌っぽさがあり、甘味は過ぎない。果実の香味は柑橘主体で、レモン的爽快さもあるが、グレープフルーツ系果実感が主体。ほぼ皮は黄色の柑橘となる。
新鮮さはあるが、決してぷちぷちした感じでもない。12.5度ながら十分なボリュームがあるのはしっかり熟度もあるのだと思う。
こういうミネラルばかりじゃない、果実味ばかりじゃない、両方あるから、複雑さも容易に感じるタイプもとてもいい。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。グラーチの同じ2016年のエトナ・ビアンコと並行して飲んでいます。初日はグラーチにまとまりを、こちらにメリハリを感じたわけですが、それはグラーチの2品種ではなく、こちらは4品種混醸とう部分もあるかもしれませんね。
初日よりもミネラルが前、フリンティーさも出てきますがやわらかさもある。飲み口は果実味のやわらかさと、酸味のシャープさ、そしてミネラルの風味、そして塩気がありやはりメリハリがある。この塩気がまたいいですね。飲んで乾く、そして飲む‥塩を肴に酒を飲む感覚はエンドレス。
うん、ミネラルも果実味もどっちもおいしいですね。標高の高さ、エトナらしさがあり、基本果実の香味は柑橘主体であるのも食事と合わせやすい。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。いいねえ。シャブリを思ひ出す、キンメリジャンな香り。火山性土壌、フリンティーなミネラル香がとてもエトナらしい。ミネラルに張りがありますね。ピンとしてる。柑橘も新鮮。やわらかさもあるが、硬質さがおいしくドライ。エトナらしいいい白ですね。
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