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Etna Bianco 2019 Terre Nere

イタリアの白ワイン

→ テッレ・ネレ

	更新履歴 2021/01/07 通常特価 3,000円(税込) 販売価格 2,700円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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エトナ・ビアンコ 2019 テッレ・ネレ
《イタリア／シチリア／白／カリカンテ70%、カタラット20%、グレカニコ5%、ミンネッラ5%／辛口》

シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。

近年注目されているこのエトナ近辺は、フィロキセラに侵されていない非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種はもう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりましたね。

テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑＝クリュを名乗ることもしばしばなど、その畑の条件は様々だそうです。

こちらはスタンダードなエトナ・ビアンコ。テッレ・ネレでは現在、クリュ（コントラーダ）のエトナ・ビアンコを5種類もリリースしているようです（あら大変）。テクニカル情報は、公式サイトの情報はここ数年は更新されてない模様（あら大変）。標高600mから900m、エトナらしい火山灰土質で合計約1haという小さな畑で栽培されている土着品種達の樹齢は5年から50年。2005年が初ビンテージですからその後植え替えられた物などもあるかもしれません。醸造はステンレスタンクとなっています。昨年までのセパージュ情報ではミンネッラはバックラベルには記載されつつも公式なテクニカルシートには記載されていませんでしたが2012年から正式に5%のブレンドが発表されています。シチリアの方言では「オッパイ」という呼び名だそうですよ。丁寧に搾汁した後、低温での発酵と熟成。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

このシンプルなラベルデザインに撫で肩ボトルもブルゴーニュを意識してるっぽいですかね。コルクはディアム社製の4,5cm、グラスはザルトのユニバーサル型、表記のアルコール度数は12,5度となります。レモンイエローに少しゴールドが射しますね。予想通りのミネラルと柑橘は、ドストレートにレモンの風味。鮮やかな黄色の皮、内側の白い部分、レモンの果肉は未熟ではない。微かにミネラルに火打ち石系、爽やかなラムネ、フレッシュさは感じますが、ぷちぷちする酸味ではありません。シャープですが尖った感じでもないし、丸みがあるわけでもない、シュっとした感じね（わからんか）。硬度を感じるミネラルウォーターのレモンフレーバー的スタイルで、山のワインですが、魚介類、レモンをキュっと搾って‥な、お料理が欲しくなるタイプです。クリアにキレイに冷えるのもいいですね。飽きのこない飲み口は、低めのアルコール度数も貢献していると思われます。思ったよりも苦味は少なめ、やっぱりドストレートにレモン果汁ですね。しっかりドライな後口なのもいいですね。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはザルトのユニバーサル型。初日同様にミネラルと黄色の柑橘、少しグレープフルーツにも感じてきましたね。少しだけ甘味ある香り。口に含みますと初日よりもミネラルの厚みがありますね。アルコールではなくミネラルのボディ。香味は非常にシンプルかつストレートな柑橘。少しでてきた旨味があり、旨酸っぱい。タンニンとはまた違う、口の中（の脂分）をリセットしてくれそうな柑橘果汁。王道の白ワイン。やっぱりレモンを絞るような、サラダや、鶏料理がいいかもしれない。鶏はあっさりしてても、唐揚げでもいい。もちろん、魚介類はテッパン。ま、あんまり料理を選ぶタイプではないよね。ヴィーノ・ビアンコ。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはザルトのユニバーサル型です。うん、おいしい。飲み口にミネラルの張りを感じつつもボディ感がありますね。アルコールに頼らない。初日からミネラルと柑橘といういい意味でシンプルな構成が続きわかりやすい。酸味も刺々しくないが、しっかりと在り、終盤のドライな飲み口に貢献しています。いやあ、おいしいですね。非常に使い勝手のよいイタリアらしいヴィーノ・ビアンコです。