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Chianti Classico Riserva Villa Antinori 1997 Antinori

トスカーナ州の赤 > Antinori

	更新履歴 2013/06/14 販売価格 4,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ ヴィッラ・アンティノリ 1997 アンティノリ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ10%／ミディアム》


現当主でありロドヴィコの兄であるピエロ・アンティノリの父、ニコロ・アンティノリの手によって1928年に生まれたのがこのヴィッラ・アンティノリ。この年代ですと最初はキャンティと名乗っていたのかもしれませんが、ヴィッラ・アンティノリと言えばながらくキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァとしてリリースされていたワインで、アンティノリのキャンティ・クラッシコといえば、マルケーゼ・アンティノリ、ペポリ、バディア・ア・パッシャーノも有名ですが、最も古い歴史を持つのがこのヴィッラ・アンティノリなんですね。1931年にはヴィッラ・アンティノリ・ビアンコが醸されていたそうですよ。ちなみに1928年生まれの著名人は（←俺は林家ペーか）渥美清、手塚治虫。昭和天皇が即位された年でもあるそうです（←何この豆知識）。

そんなヴィッラ・アンティノリ‥実は2001年ビンテージからはキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァの格付けを捨て、サンジョヴェーゼと国際品種からなるIGTでリリースされていますが、今回は超優良ビンテージとなる1997年なんですよ!!

収穫さればブドウは除茎され、軽いプレスで搾られます。30度を超えないように温度管理されたステンレススチーノのタンクで12日間の醸しとアルコール発酵の後、マロラクティック発酵が施されます。スロヴェニア産のオーク樽とフランス産のバリックを併用して14ヶ月の樽熟成ご瓶詰されます。

さて‥状態は、ラベルはとてもキレイな状態。クリーム色地ですが擦れや汚れは見当りませんが、もしあっても気にしない、気にしない‥なレベル。キャップシールや、DOCGのピンクの帯封も状態が良いですね。帯封がキャップシール裾に横巻ですのでキャップシールはくるくるとは回りませんが、液面は経年相応‥一番液面の低いボトルを毒味用に選びましたが、液漏れはありませんでした。バックラベルも問題ありません。1997年ならリサイクルマークは付いてても不思議ではないような気もしますが、ひょっとすると通常のリリースとは遅れて蔵出しで出されたものかもしれませんね。

色合いは透明度あるキャンティ・クラッシコらしい明るめのルビー色。底の凹みにはインスタントコーヒー状の澱がコロコロと動きますが、量は経年を考えると少なめ‥沈む澱ですので濁りなどもなく状態がいいですね。

コルクは4.5cm。前述の通り液面の一番低いボトルですが液漏れはありませんでした（コルク半分まで染みはあり）。グラスはヴィノムのキャンティ型。キレイな熟成香ですね。セミドライのスミレとブラックチェリーの果実香に甘味を感じます。枯れた花、甘味あるシガー、柑橘のヒント。口に含みますとこれまたキレイでするっと甘味があるんですね。溶け込んだタンニン、キメ細かい酸味は角が取れてつるりんと流れます。旨味がありとてもキレイなミディアムで非常にバランスがいいですね。温度が低めだとあっさりと感じる旨味も、温度が上がるにつれて深い旨味に感じられます。

とても良い熟成感があります。いわゆる枯れながらも湿ったシガー的な熟成香、スミレも熟れた感じとまだ紫を誇るニュアンスが‥。果実味にも甘味があり酸味はしっとりと溶け込んで渋味とともに角が取れています。閉じも感じませんし、ほんと飲み頃の古酒ですね。熟れたサンジョヴェーゼが好みの客様には堪らない一本ですし、まだあまり古酒に馴染みのないお客様も、銘醸の1997年のＣＣＲ‥指針にもなる銘柄だと思います。ぜひ挑戦してみて下さいね。