Etna Bianco 2013 Terre Nere
→ テッレ・ネレ
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エトナ・ビアンコ 2013 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/白/カリカンテ60%、カタラット25%、グレカニコ10%、ミンネッラ5%/辛口》
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されているこのエトナ近辺は、フィロキセラに侵されていない非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種はもう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりましたね。
テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなど、その畑の条件は様々だそうです。
標高600m〜900m、エトナらしい火山灰土質で合計約1haという小さな畑で栽培されている土着品種達の樹齢は5年〜50年。2005年が初ビンテージですからその後植え替えられた物などもあるのでしょうね。醸造はステンレスタンクとなっています。昨年までのセパージュ情報ではミンネッラはバックラベルには記載されつつも公式なテクニカルシートには記載されていませんでしたが2012年から正式に5%のブレンドが発表されています。シチリアの方言では「オッパイ」という呼び名だそうですよ。丁寧に搾汁した後、低温での発酵と熟成。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2008年〜2011年までは12.5度、2012年は13度だったアルコール度数表記ですが、この2013年は12.5度となります。コルクはディアム社製の圧縮コルク4.5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。少し黄緑の射す透明度の高い麦わら色はピカピカしていますね。グレープフルーツの果汁、その皮からホトバシル柑橘の風味。ミネラル香もクリアで、カチカチしないフリンティーさがあります。
口に含みますと、冷ややかなミネラルの輪郭、硬度の高い液体がありますが密度もありますしそこそこ厚みがあるんですよね。すでに柑橘の旨味と酸味がとてもジューシーに感じます。酸味の質も高く、イガイガしない。バランスだってとてもいいですね。味わいはしっかりと酸味がありドライ、少し塩っぽいミネラルもなおさら辛口に感じさせますね。鼻に抜ける香りに火山性な鉱物香が少し。
いいねえ。
カルピオーネ(南蛮漬け)が食べたいですね。イワシがメインと思わせといて、タマネギの酢漬けの部分で飲めちゃいそうだ。
少し温度が上がると、なおさら味わいに旨味と酸味がさらにジューシー。ユルみもありません。ああ、なんだか(行ったことないけど)シチリアの山と海が目の前に広がるワインですね。最初のころはこのジューシーさがなかったんですよね。ほんとに乾いた‥という意味で飲み辛いほどドライだったのですが、この数年はほんと飲みやすいし美味しい。温度がさらに上がると鉱物的な香りが顕著になってきますが、あくまでも黄色のグレープフルーツですね。
二日目も冷蔵庫キンキンオヴァチュアです。相変わらずグレープフルーツの果汁とその果肉を包む皮のニュアンス。よく冷えているとフリンティーな香りよりも柑橘の方が前にきますね。ほんの少しだけ桃の果汁のようなほんのりとした甘味ある香りも‥。とてもミネラルなめらかな輪郭。旨味がさらに出てますね。その酸味と相まってチュパチュパと音を鳴らしたい。やはり温度が上がってくると冷たい大理石の床のような風味が出ますね。こういう石灰っぽさと柑橘なら‥やはり貝類をレモンなどで‥がいいですね。緑の要素は少ないですから、ライムじゃなくてレモンだし、イタパセなどのハーブもなくてもいい‥柑橘さえあれば‥ね。酢みそもありかなあ‥ならハモの季節ですし、ハモ落としを‥梅肉じゃないぞ、梅肉ならここのロゼがいい。うん、2013年、バランスの良さが際立ってますね。文句なしに美味しいエトナ・ビアンコです。
三日目も冷蔵庫キンキンオヴァチュア。やわらぐ柑橘、フレッシュな洋なしの果汁。味わいは極めてドライで、酸の質の高さにホレボレする。ミネラルとのバランスもいいしねー。この数年で一番ステキなビンテージかもしれません。三日目も初日とほんと大差なく美味しい状態が続きますね。魚介と言いたいところだが、野菜のミネラルにも合うだろうなあ。イワシなどの青魚、このフリンティーなのはやっぱり貝類だしなあ‥マグロのグリルも捨て難いが、柑橘さえあれば何にでも‥ですよねえ。半端な甘味がない‥ってがほんといい。
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