Taurasi Riserva Radici 2006 Mastroberardino
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タウラジ・リゼルヴァ ラディーチ 2006 マストロベラルディーノ
《イタリア/カンパーニャ/赤/アリアニコ/フルボディ》
カンパーニャ州の歴史ある生産者と言えばこのマストロベラルディーノを差し置いて他にありません。1750年頃からワイン造りに携わっていたようですが、マストロベラルディーノとしての創業は1878年だとか。元々はベラルディーノという名前だったそうですが、二代目の当主であるピエトロがマストロ=マエストロ=名匠の称号を得てからはマストロベラルディーノという名前になったそうです。
近年、カンパーニャ州に置いても国際品種への移行は少なからず…な状況ですが、徹底してカンパーニャの土着品種にこだわるのもマストロベラルディーノの姿勢ですね。フィアーノ・ディ・アヴェッリーノDOCG、グレコ・ディ・トゥーフォDOCG、そしてタウラジDOCGもマストロベラルディーノあってこそ‥と言えます。
中でもイタリアはのみならず世界に名だたる‥なのがタウラジですね。アリアニコ種を使用したワインは何種類かリリースしていますがいずれも、その土地の個性を反映したもの。もちろんその筆頭はタウラジで、タウラジ・ラディーチと、タウラジ・ラディーチ・リゼルヴァの二種類となります。今回ご紹介するのはリゼルヴァの2006年。
南向きのモンテマラーノブドウ園の最上区画である標高500m付近のブドウが使用されるのがこのリゼルヴァ。平均樹齢は12年と順次植え替えなどもあるのかさほど古樹ではありませんが、スタンダードなタウラジ・ラディーチが南西向きのミラベッラ・エクラーノブドウ園のブドウや、このモンテマラーノの区画でも比較的標高の低い区画からのブドウで醸されていると思うとモンテマラーノの最上区画はよほどアリアニコに適した土壌なのかもしれません。
温度管理されたステンレスタンクでの長期の果皮浸透による醸しとアルコール発酵とマロラクティック発酵が施されます。熟成はフランス産のバリックと、スロヴェニア産の4700Lの大樽(新樽比率20%)で最低30ヶ月(スタンダードなラディーチは24ヶ月)、瓶熟成期間は最低36ヶ月以上となります。
ではDOC法のおさらい。もちろんこのタウラージはDOCG銘柄。品種構成はアリアニコが85%以上の規定。最低熟成期間は36ヶ月で、内木樽熟成が12ヶ月となります。リゼルヴァを名乗る場合は最低熟成期間は(合計)48ヶ月で、内木樽熟成が18ヶ月となります。
長期に渡る樽熟成、瓶熟成で、豊富なタンニンや酸の角が丸みを帯びています。ベリーの果実味もたぷーりで、深い密度がしなやかでやわらかさも感じますね。今すでにおいしいくまとまった状態が楽しめるのもリゼルヴァの利点ですね。この太鼓判です!
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