Passorosso 2016 Passopisciaro
シチリア州の赤 > Passopisciaro (Trinoro)
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パッソ・ロッソ・エトナ・ロッソ 2016 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ/フルボディ》
これまでパッソピッシャーロのクリュ名を名乗らないスタンダードかつ、クリュ混醸モノはその名も「パッソピッシャーロ」を名乗ってきました。カターニャ県の村名ともなる「パッソピッシャーロ」は生産者名としては許可されているようですが、商品名としては認められなくなったことから2013年から「パッソ・ロッソ」に改名となりました。白のグアルディオーラも「パッソ・ビアンコ」に2014年より改名となります。
このパッソ・ロッソ2015年は、Malpasso、Guardiola、Santo Spirito、Favazza、Arcuria などの畑からのブドウが混醸されています。2013年、2014年、各ビンテージによってどこのクリュ(コントラーダ)からのブドウが使われるかは、結構違いがあるんですよね。
この2016年は、海抜550mから1,100mのエトナ火山の北斜面に位置し、その内、『エトナ・ロッソDOC』に認定されている範囲内のブドウ畑から収穫されたネレッロ・マスカレーゼが使用されます。
その平均樹齢は80年から100年と、クリュ名は名乗りませんが決して若樹から造られるわけではありません。エトナ火山らしい火山岩、火山砂からなる土壌となります。この2016年は10月21日から10月25日にかけて収穫されました。
収穫したブドウは除梗後、28度以下に温度管理された13,000リットルのステンレスタンクで約15日間の醸しとアルコール発酵の後、20hlから50hlのオーク樽でマロラクティック発酵が行われます。樽熟成は大樽で18ヶ月。2018年4月の下弦の月に瓶詰め。生産本数は47,000本と、2015年の42,000本、2014年の35.800本よりも増産となっています。
2014年からこれまでの"IGT"ではなく"Etna Rosso DOC"を名乗ることになります。フランケッティは、エトナでワインを生産している以上、エトナ・ロッソ(DOC)を名乗るワインをリリースすることに抵抗はなかったようです。そもそもトスカーナなサルテアーノの場合は"IGT"を名乗るしかないわけですしね。しかし、これまで所有する畑の中でエトナ・ロッソDOCに認定されている畑からのみのブドウで醸すとなると生産本数が限られてしまうことからIGTを名乗っていたようです。
エトナ・ロッソDOCには、標高に関する規定があり標高800m以下の畑と定められているという話もありますが、テクニカル情報では最高1,100mの畑からのブドウを混醸しながらもそれを名乗るのですから、それは最高標高であり、グアルディオーラは800mから1,100mとなりますのが下部の畑かもしれませんし、そこらへんの情報の精査に関してあまり気にしすぎても‥とも思えるようになりました(それがイタリアだ)。IGTを名乗るコントラーダシリーズとは別の、エトナらしい様々な標高から収穫されるネレッロマスカレーゼの表現としてのエトナ・ロッソは、混醸がゆえの利点もあります。しかも、コントラーダシリーズと比較して安価に入手できるのは嬉しいですよね。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2013年から「Passorosso」を、そして格付も「IGT」から「ETNA ROSSO DOC」に変更になっていますが、DOCが付いた程度だとパッと見はわかりませんね。全体的にお馴染みのデザインとなります。コルクはまあまあの質の4.5cm、グラスはヴィノムXLのピノ型です。2012年は15.5度、2013年は14度、2014年は15度、2015年は13.5度、この2016年は14度となります。いつも通りのリンゴ飴色、透明度があって艶やかなグラデーションをもつ赤ですね。香りもリンゴ飴を思い出させる甘味があります。イチゴキャンディ、アメリカンチェリー、小粒のミックスベリー達の共演。果実香にも透明感がありますね。思ったほど火山性土壌由来の香りは控えめで果実香たっぷり。
口に含みますと、なるほど火山性土壌由来の鉱物的なミネラルがあり、甘味ある果実味に硬質な部分が加わります。昨年よりも0.5度UPもなるほど。ボディ感も適度、密度もしっかり、どこかシチリアの海風を感じる塩味なミネラルも特徴で、果実味の甘味を引き立てるスイカ効果。味わい、香りの余韻もしっかりしたものでとてもおいしい。パッソロッソは、ビンテージによってアルコール度数もまちまちですが、出来上がった作品は、高い位置でのアベレージを守っており安定していますね。人気なのも頷けます。タンニンにも甘味、冷ややかなミネラル、イガつかない質の高い酸味、くどくない濃さ、果実味が嬉しい。スパイス、どこかオリエンタルだなあ。マサラ?なんやろ。乾いた部分なんですよね。奥底に黒いカーボン、これが火山性土壌だなあを実感。まだ一杯目からすでに、すぐに旨い。適度に旨味もありますしね。方向性としてピノノワールに似ているんですよね。でもピノじゃない。ネレッロ・マスカレーゼにも(ようやく)慣れてきた。
二日目もヴィノムXLのピノ型です。トリノーロらしいちょっとオリエンタルなイチゴキャンディ香ですね。初日から萎縮することなく、おおらかに開いています。少し火打ち石というか、火山性土壌的な焼けたニュアンスを少し感じますが、2015年よりも果実香びたっぷり感を感じます。飲み口の独特なミックスベリーの果実味もおいしい。旨味も出てきましたし、余韻も長くなりました。鮮やかかベリーの果実味の旨味と、酸味がとてもいいですね。グラスはブルゴーニュ型がやっぱり似合います。イチゴじゃない、フランボワーズとスモモ、プラムのキュンとした酸味や果実香が効いてますね。とてもおいしいです。
三日目もヴィノムXLのピノ型です。グラスからの甘味ある香りはやっぱりイチゴキャンディー。飲み口も二日目とほぼ変わりはないが、じっとりとした馴染みがありますね。やっぱり旨味が増したようです。おだやかな果実味、微かにヨード、どこかシチリアの海を感じるなあ、やっぱり島のワインなんだなと。エトナの強みを思う存分発揮しているワインですね。
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