Passorosso 2019 Passopisciaro
シチリア州の赤 > Passopisciaro (Trinoro)
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パッソロッソ 2019 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ/フルボディ》
これまでパッソピッシャーロのクリュ名を名乗らないスタンダードかつ、クリュ混醸モノはその名も「パッソピッシャーロ」を名乗ってきました(2001年が初ビンテージ)。カターニャ県の村名ともなる「パッソピッシャーロ」は生産者名としては許可されているようですが、商品名としては認められなくなったことから2013年から「パッソ・ロッソ」に改名となりました。白のグアルディオーラも「パッソ・ビアンコ」に2014年より改名となります。
2014年からこれまでの"IGT"ではなく"Etna Rosso DOC"を名乗ることになります。フランケッティは、エトナでワインを生産している以上、エトナ・ロッソ(DOC)を名乗るワインをリリースすることに抵抗はなかったようです。そもそもトスカーナなサルテアーノの場合は"IGT"を名乗るしかないわけですしね。しかし、これまで所有する畑の中でエトナ・ロッソDOCに認定されている畑からのみのブドウで醸すとなると生産本数が限られてしまうことからIGTを名乗っていたようです。
エトナ・ロッソDOCには、標高に関する規定があり標高800m以下の畑と定められているという話もありますが、テクニカル情報では最高1,100mの畑からのブドウを混醸しながらもそれを名乗るのですから、それは最高標高であり、グアルディオーラは800mから1,100mとなりますのが下部の畑かもしれませんし、そこらへんの情報の精査に関してあまり気にしすぎても‥とも思えるようになりました(それがイタリアだ)。IGTを名乗るコントラーダシリーズとは別の、エトナらしい様々な標高から収穫されるネレッロマスカレーゼの表現としてのエトナ・ロッソは、混醸がゆえの利点もあります。しかも、コントラーダシリーズと比較して安価に入手できるのは嬉しいですよね。
海抜550mから1,100mのエトナ火山の北斜面に位置し、その内『エトナ・ロッソDOC』に認定されている範囲内(海抜500mから800m)のブドウ畑から収穫されたネレッロ・マスカレーゼが使用されます。その平均樹齢は80年から110年と、クリュ名は名乗りませんが決して若樹から造られるわけではありません。エトナ火山らしい火山岩、火山砂からなる土壌となります。ブドウ栽培に肥料、堆肥は使用せず、畑の手入れにはプロポリスやグレープフルーツの種などからの抽出液を使用します。
収穫したブドウは除梗後、28度以下に温度管理された13,000リットルのステンレスタンクで約15日間の醸しとアルコール発酵の後、24時間休ませてから20hlから50hlのオーク樽でマロラクティック発酵が行われます。熟成はセメントタンクと大樽併用で18ヶ月とのこと。2021年6月の下弦の月に瓶詰め。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2013年から「Passorosso」を、そして格付も「IGT」から「ETNA ROSSO DOC」に変更になっていますが、DOCが付いた程度だとパッと見はわかりません。全体的にお馴染みのデザインとなります。コルクはなかなかのの質の4.5cm、シュピゲラウのデフィニションのボルドー型。2012年は15.5度、2013年は14度、2014年は15度、2015年は13.5度、2016年は14度、2017年は14,5度、2018年は13度、そしてこの2019年は14度と、結構ビンテージによって差がありますね。色調は深いりんご飴の飴の部分、やっぱりピノっぽいかな。少しエッジにオレンジが見えます。香りはいいですね。ほぼ全開、イチゴ、イチゴキャンディ、熟したチェリーの風味がありますね。火山性土壌らしいスモーキーな黒い土壌の香りは少しありますが、それ以上に熟した果実香が前ながらも、そんな鉱物的な香りと、ネレッロマスカレーゼらしい果実香がとてもいいし、複雑。単一品種ならではの複雑さ。甘味ある香りもありますね。
口に含みますと、非常に輪郭の口当たりの質が高い、しっとりとしてますが、程よい張りがあります。果実味は純度高くクリアながら、穏やかで、トゲトゲしない果実味に旨味。しっとりと甘味を帯びた渋味も溶け込んでいます。初日の一杯目ですが、すでに感性されていて、浸透するように旨い。赤い果実の酸味程よくすんなりと余韻まで誘います。艶っぽい果実香に力強さがありますが、カベルネ系の力強さとはまったく違うもの。エトナらしい風味は、ヨードっぽさにもある。標高の高いエトナから眺めるシチリアの海からの風味だね(なんやねん)。とはいえ、決して現時点で塩気を強く感じているわけではない。程よいスパイスもあって、飲んでて飽きないし、飲みやすい。ああ、旨い。赤い果実味に旨味がとても旨い。何がいいって、ピュアさ際立つ果実味がいいね。
二日目もシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です。他のエトナ・ロッソとの共通項はあるんだけれども、この独特の甘味な香りに、トリノーロ系作品としての共通項もあるんだよね。イチゴの風味も、熟したあまおうとか、古都薫っぽい。イチゴとエトナってほんと共通項がある。甘味と甘い赤いベリーの香りがあって、そして酸味がある。二日目のまとまりと旨味、旨味が艶やかでスパイスや、土壌由来の風味はあるんだけれども、あくまでも果実の香味が主体でピュアでおいしい。
三日目もシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です。うん、イチゴがオリエンタルな甘いスパイスと融合してますね。シナモンにも似てるかな。でも、ケーキのような香りではない。飲み口はより艶っぽい旨味が出てきていますが、溶け込むタンニンと伸びやかな酸味があり、疲れない。毎年、おいしいと思ってますが、2019年すんごくおいしいですね。このピュアでクリアで、でも、果実香に艶っぽさ、色っぽさがあってとてもいい。余韻も穏やかに長いしね。フルボディな濃い濃いワインとは別のベクトルなんだけど、ワイン単体でもたのしめちゃう。いやあ、素晴らしい。極上のエトナ・ロッソですよ!
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