Franchetti 2008 Passopisciaro
シチリア州の赤 > Passopisciaro (Trinoro)
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フランケッティ 2008 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/プチヴェルド100%(えっ!?)/フルボディ》
自身の名を冠した‥その名も「フランケッティ」かつては2000年にプライベートで醸しいたカベルネフラン100%のワインに付けられた名前でした。アンドレア・フランケッティ氏が再興したとも言えるエトナ、そしてネレッロ・マスカレーゼ‥そのエトナの地で、チェザネーゼ・ダフィーレとプチヴェルドを。しかも、その畑は標高1000mを越えるグアルディオーラの畑に。もちろん、その地に、これらの品種は自生していませんでした。チェザネーゼ・ダフィーレは、サルテアーノの‥あのチンチナートを生んだ畑でマッサルセレクションされ、シチリアへ移植されました。プチヴェルドも同様にサルテアーノからの移植であると考えられます。
その1999年、2001年、2003年のチンチナートを飲めば、サルテアーノの地でもチェザネーゼ・ダフィーレは上手く栽培すると思えるのですが、その強い樹勢に収穫した翌年は畑を休める必要に迫られ隔年のリリースとなっておりましたが、元々、チェザネーゼ・ダフィーレはラツィオ州の品種‥ラツィオ州でのチェザネーゼ・ダフィーレが上手く育つ土壌を調べてみれば、火山性の土質だったそうな。ならば、サルテアーノで栽培するよりも、シチリアはエトナの火山性土壌の方がチェザネーゼ・ダフィーレに合っているのではないか?そう思ったアンドレア・フランケッティ氏の成せる業。
ただし、初ビンテージとなる2005年はチェザネーゼ・ダフィーレ40%とプチヴェルド60%、2006年はプチヴェルド100%、2007年は醸造されずに、この2008年はチェザネーゼ60%にプチヴェルド40%と、2005年の比率逆転‥つまり、まだまだ安定していない‥と言えます。
しかし、チンチナートの影を追い求める西野嘉高にとって、このフランケッティは重要なワイン。2005年のフランケッティも、年を追うごとに、チェザネーゼが前面に出てきましたし、100%ではなく、プチヴェルドの力強さが‥チェザネーゼ・ダフィーレを延命させるという解釈。この2008年、チェザネーゼ・ダフィーレにとっては、2005年以来‥三年振りのブレンドとなればなおさらの期待。
標高1000m超のグアルディオーラの畑には、haあたり12.300本という尋常ではない株密度で葡萄が栽培されています。収穫された葡萄は、30hlのスチール製のヴァットで約15日間の発酵の後、新樽比率100%のフランス産のバリックで18ヶ月の樽熟成を施され、2010年の4月に瓶詰めされました。
なお、生産本数は2005年が4800本、チェザネーゼ・ダフィーレがブレンドされなかった2006年が2018本、そして、この2008年は4800本となっています。4800本がアベレージなんでしょうね。
ただしっ!!
現在確認中なのですが、パッソピッシャーロの公式サイトのセパージュ比率が‥謎の変更になっております。
変更前:2005年 チェザネーゼ・ダフィーレ40%、プチヴェルド60%
↓
変更後:2005年 チェザネーゼ・ダフィーレ20%、プチヴェルド80%
変更前:2006年 プチヴェルド100%
↓
変更後:2006年 プチヴェルド100%
変更前:2008年 チェザネーゼ・ダフィーレ60%、プチヴェルド40%
↓
変更後:2008年 プチヴェルド100%※
われ!シバくぞっ!
2005年‥何年前の話やねんっ!!今さら、チェザネーゼ・ダフィーレは20%でしたぁ‥ってドッキリか!?2006年もプチヴェルド100%は、変わりない情報ですが、ワインアドヴォケイト誌で、アントニオ・ガッローニ氏は、チェザネーゼも入ってる‥と書いておる。2008年に至っては‥現地で聞いてきた情報とはまったく違う‥まさかのプチヴェルド100%‥^^;しかも、ひょっとすると5%ぐらいは、チェザイネーゼ・ダフィーレが入ってるかも?とのこと‥
どないやねんっ!!
なお、生産本数は、各ビンテージとも4800本に訂正されております。
ボトルはお馴染みのブルゴーニュ型。裏ラベルに記載のアルコール度数は14.5度。今年から(?)IGTの表記と共に、IGPの表記も併記されています。若干、あの白地のラベルに擦れ汚れのあるボトルもありますが‥気にしない、気にしない。
まだまだセパージュ比率が安定しないのか?プチヴェルド100%でイクのか?神(=フランケッティ氏?)のみぞしる‥まさにフランケッティですが、エトナの標高の高い地、火山性土壌で育てられたプチヴェルドは、まさにトリノーロ味‥ぜひご堪能下さいませ!!
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