Passopisciaro 2011 Passopisciaro
シチリア州の赤 > Passopisciaro (Trinoro)
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パッソピッシャーロ 2011 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ/フルボディ》
エトナではコントラーダと呼ばれるクリュシリーズはあくまでもクリュの個性の違いであり品質差ではない‥としないと市場ではややこしいことになる。次にフランケッティが来日でもすれば、テヌータ・ディ・トリノーロではなく、パッソピッシャーロなメーカーズディナーをやりたいものだ。もちろん個性の違いは、好みの違いに直結するはずだけれども、その標高や、眺めの妄想しながらクリュの違いを感じてこそ‥のコントラーダシリーズでもあるし…。そういう意味でもテッレ・ネレのワイン会はとても面白かった。お客様によって好みのクリュは千差万別だしね。
お客様も我々も全部買えないならどれが良いのか?ついつい、それを考えてしまうからクリュというのは買いにくいし、我々も売りにくい。もちろん、クリュだから高いからおかしなことになるし、単一品種となると、各クリュの混醸であるスタンダードかつ一番価格も安く設定されているクリュじゃないこれの方がお買い得感すらあるから困ったものだ。
ちなみに、ワインアドヴォケイト(205号)では、混醸となるパッソピッシャーロ2010年は94点で、コントラーダのランパンテ2010は93+点、シヤラヌオヴァ、キアッペマチーネは同点の94点、ポルカリアが95+点となっている。個人的には標高が一番高いランパンテあたりが好みなんですけどね。まあ、この点数を見ても誤差の範囲内と思わないと1点や2点の違いなど飲み手の結局は趣味趣向であり、たいした差ではない。このワインのように単一品種なら複数の畑からのブドウが混じる方が複雑な香味があるかもしれませんしね。これをスソモノという烙印を押すのはほんとモッタイナイ。
さて、パッソピッシャーロのパッソピッシャーロ。もうリリースされてから十数年になるんですよね。このワインもレ・クーポレ同様に途中スタイルの変更があったわけだけれども、そこからとても良くなったと実感しているし、移行も済んだと感じている。2003年までの濃厚で樽を効かせたスタイルを否定するわけではない。2008年以降はクリュが個別に詰められていると思うと共通セカンドに成り下がったか?とネガティブになる必要がないのは、アドヴォケイトの評価にも表れている。
2011年の10月24日〜11月5日にかけての収穫。様々なコントラーダ(クリュ)からのブドウが使用されますが、この2011年はアルクリア、マルパッソ、ファヴァッツァ、グアルディオーラ、フェウド・ディ・メッツォのクリュからのブドウが混醸されます。海抜的には500m〜1100mで、樹齢は70年〜100年。収穫したブドウは13,000Lのステンレスタンクで15日間の醸し発酵の後、20hl〜50hlの大樽にてマロラクティック発酵が施され18ヶ月の樽熟成となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
すっかりお馴染みのブルゴーニュ型瓶、表記のアルコール度数は14度。この2011年は2010年よりも赤色は深め。グラスはブルゴーニュ型にしましょう。コルクはまあ並質の4.5cm。
2010年を飲んだ数日後の毒味。フラッシュバックする部分ももちろんあるが、甘味は全面ではないがイチゴキャンディーやマラスキーノチェリーの風味はより強め。フランボワーズような酸を感じる果実が控えに感じるほどなかなか果実の凝縮度も感じる。
凝縮度と言ってもそこはネレッロ・マスカレーゼ‥ですけどね。スミレというよりも赤いバラ。紫ではなく赤が深いんですよね。
口に含みますと、旨味と酸味がいいですね。果実味にも熟したチェリーやイチゴっぽさがある。2010年は一年ながら熟成も感じましたが、2011年には感じません。まだまだフルーツが勝りますね。野生のベリー、木いちごの香味、旨味が溶け込んだミネラルと酸のバランスもいいですね。若いからと言ってチグハグさはない。
アルコール感は程よく、現時点ではミネラルは白い。イチゴとニッキのストローに入ったゼリーはまだ‥かな。2010年よりもしっかりと果実味を感じますね。これはビンテージの差かもしれないし、一年の差‥もあるだろう。甲乙付けれる問題でもなし。
旨いねえ。
地味というのは(派手でないという意味で)地味なわけで、滋味なんだけれども、しみ地味なんですよねえ。
二日目もブルゴーニュ型グラス。しっかりと熟した果実の香りが初日よりも開いて感じますね。乱暴な例えですが、2010年は(現時点では)ブルゴーニュ、2011年は(現時点では)オレゴンのちょい南か、カリフォルニアの涼しいところ‥そんな感じでもあります。ただ、このミネラル感はエトナのネレッロ・マスカレーゼならでは‥と思いますけどね。ピノっぽさはありますが、酸はやっぱりイタリアワインだしね。
また、熟した‥と申しましても決してジャミーではないですよ。アルコールも強く感じさせませんし、樽だって‥ここが2003年までのパッソピッシャーロとの違いですよね。グラスの中でググっと旨味が増しますが、酸味もへこたれません。空気を含ませることで、より濃密さが出てきます。
三日目もブルゴーニュ型グラス。さらに一歩前ではなく引いた感じにまとまり。キレイな酸味、2011年のやや紫な果実味が赤へのグラデーションしてきます。
こんな感じの半年前の毒味。
昔のようにリリース時に購入しないと…な感じでもありませんので、ならば余裕を持って、リリース時のバタバタとした状態よりも、さらに半年落ち着かせたものの方がいいですよね。もちろん、年号による差はあるかと思いますが、エトナの標高の高さはほんと安定しています。もちろん噴火による影響は心配ですけどね。
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