Le Cupole 2014 Tenuta di Trinoro
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レ・クーポレ 2014 テヌータ・ディ・トリノーロ
《イタリア/トスカーナ/赤/メルロ48%、カベルネフラン42%、カベルネソーヴニョン10%/フルボディ》
■1995年/第一世代
カベルネフラン45%、カベルネソーヴィニョン25%、メルロ25%、プチヴェルド5%
■1996年/第一世代
カベルネフラン50%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド5%
■1999年/第二世代
カベルネソーヴィニョン38%、ウーヴァディトロイア25%、カベルベフラン20%、メルロ17%
■2000年/第二世代
カベルネフラン78%、メルロ11%、チェザネーゼ・ダフィーレ6%、ウーヴァディトロイア5%
■2001年/第二世代(赤ラベルに変更)
カベルネフラン43%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン25%、チェザネーゼ・ダフィーレ5%
■2002年/第三世代
カベルネフラン60%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%
■2003年/第三世代
カベルネフラン43%、メルロ36%、カベルネソーヴィニョン12%、、ウーヴァディロトイア6%、チェザネーゼ・ダフィーレ3%
■2004年/第三世代
メルロ55%、カベルネフラン23%、カベルネソーヴィニョン9%、プチヴェルド5%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、ウーヴァディトロイア2%
■2005年/第三世代
カベルネフラン47%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン12%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、プチヴェルド3%、ウーヴァディトロイア2%
■2006年/第四世代
カベルネフラン47%、カベルネソーヴィニョン30%、メルロ13.5%、プチヴェルド9.5%
■2007年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン22%、プチヴェルド8%
■2008年/第四世代
カベルネフラン45%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%、プチヴェルド5%
■2009年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド10%
■2010年/第四世代
カベルネフラン45%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%
■2011年/第四世代
カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%
■2012年/第四世代
カベルネフラン55%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン17%、プチヴェルド1%
■2013年/第四世代
カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%
■2014年/第四世代←イマココ
メルロ48%、カベルネフラン42%、カベルネソーヴニョン10%
(俺監修の勝手世代分け)
チェザネーゼ・ダフィーレが混醸されなくなった2006年からカベルネフラン主体の品種構成は安定しております。この2014年はフランが42%まで構成比率を落とし、メルロが倍増、プチヴェルドなし‥というセパージュ比率となりました。テヌータ・ディ・トリノーロの方もカベルネフランは比率を落としていますが、メルロは例年通り、クーポレに混醸されなかったプチヴェルドが増えいます。テヌータ・ディ・トリノーロとレ・クーポレのセパージュ比率を見れば、見えてくるものもありますね。
トリノーロのアジェンダでは小区画(畝単位)・品種ごとに完熟を見極めての収穫、そしいて発酵や熟成が行われており、最終的にブレンドされるわけですね。その区画や品種、樹齢の都合で最初からトリノーロ向けの区画から醸造される樽ももちろんあるでしょう。
基本的に畑は共通ですので、海抜400mから600mのサルテアーノ地区でhaあたり10,000本という高い密植で栽培されるブドウは、区画、品種ごとに醸造されブレンドされます。平均的な樹齢は22年から24年、海抜は450mから600mという斜面に様々な品種、区画で栽培されています。2014年は9月28日から10月28日の一ヶ月を費やして36回に分けられて収穫と醸造。発酵は40hlのステンレスタンクで12日間(日に二度のポンピングオーバーを施すマセラシオン期間が別途3日あるかもしれません)。1年から3年落ちのフランス製のバリックでマロラクティック発酵と8ヶ月の樽熟成の後、セメントタンクに移されて11ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。この2014年は2016年3月の下弦の月に瓶詰めされました。2014年の公式サイトの情報による生産本数は55,000本。ちなみに2016年度のワインスペクテイターTOP100の29位(93点)、ワイン・アドヴォケイト誌は91点とのこと。
2014年ビンテージ情報
通常開花から100日後が収穫と言われますが、2014年は発芽が早く冷涼な気候
だっため、最適な成熟ポイントを待ったために開花から140日という過去最長
となりました。繰り返しての降雨があり、非常に難しい年でしたが標高が高く、
収穫時期を遅らせたことや、フランケッティ氏の真骨頂でもある極めて厳しい
セレクションやキャノピーマネージメントを行った結果、良いブドウのみを収
穫できました。収穫時期はメルロが9月29日から、カベルネソーヴィニョンは
10月28日となり、収穫は信じられないほどに細かに、36回に分けて行われまし
た。ストラクチャーや味わいの深さ、余韻の長さは別次元のレベルに仕上がっ
ています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのクーポレの赤いラベルは2001年からですね。少しの変更はあったかもしれませんが、すでにクーポレのアイコン的デザインになっています。トリノーロはコルクもなかなかの質ですが、今回のボトルはまあまあの4,5cm。コルクのお尻が染まり切らないのは2013年リリース時と同じですね。グラスはヴィノムのボルドー型(久々の登場です)、表記のアルコール度数は14度となりますので2012年、2013年の14.5度よりも少し低めになります。
この2014年はプチヴェルドが混醸されず、カベルネフランが現状し、メルロが増えた‥そんなビンテージとなります。さすがにサジョヴェーゼやネッビオーロと比較すると深い(暗い、黒い)色合いですが、決して先を見透かすことができないわけではない。
香りはすでに開いている、または、力み、萎縮感のないもの。プチヴェルド云々というよりもカベルネフランよりもメルロの支配率が高いのが伺えるのは、カベルネフランらしいスパイス感やブラックチェリー感が控えめなことで実感するメルロらしい、ふくよかで、丸い果実味が特徴。とはいえ、40%以上のカベルネフランの特徴でもあるアメリカンチェリーのような光沢ある黒、またはカブトムシ的グラデーションの皮なチェリー香りや、控えめながらフラン特有のスパイス香りや、鉛(鉄分)的香味もある。
樽香はやや重心の低いヴァニラ、黒蜜や黒糖は控えめながら、これこそがトリノーロの真骨頂なわけで、どこかで前に、ひとつづず前に出て来るかもしれない。どこか、乳脂肪分の高さは樽由来のみならず密度の高さかと伺えるが、決して重苦しい濃さではない。
グラスの中でグンとよくなる(相変わらず)。
トリノーロのフルーティーさって、ほんと個性的。赤黒いメロン、セミドライのイチジク、香りからもやはり重苦しくはないが、濃密さ、密度の欠落など微塵もない。
口に含みますと、思った以上に輪郭にミネラルの張りを感じるのはリリース仕立ての2013年同様ですね。まだ飲み込む事なく口の中で対流させますが、飲み口にも密度感は十分で欠落はない。まったく重苦しさはないが濃さはあるという一見、矛盾にも感じる密度感。メルロが多目ながらも、しっとりと濡れた渋味が心地よいですね。もちろん、控えめに感じさせつつも根底に流れる酸味も素晴らしい。
うん、クーポレはクーポレ。いかなるビンテージでも‥。
ほんのりと、ブラッドオレンジまたは濃いピンクグレープフルーツを彷彿とさせる酸もステキ。ふむふむ、メルロのふくよかさをまだ一杯目は、カベルネフランやソーヴィニョンの渋味が勝る感じだな。
香りには、醤油の旨味を感じさせる‥ウスターソースっぽいとも言えるかもしれない。
そういう意味でも、コテコテじゃないデミグラスソースや、甘味が(相当)控えめのテリヤキソースとの相性もいいのではないか?そう、決して「甘くて、濃い」だけのワインではない。
確かに余韻は長い。香りの余韻よりも味‥いや、渋味の余韻が長い。もちろん、これは現時点のものだけれども。難しいビンテージながら、選果、そして選果、未熟さは皆無で、2014年は2014年のバランスの味の構成だけれども、決してクーポレの域を脱しないのがいい。
かねてから、混醸は単一品種よりも端的に複雑になるはず‥は持論ですが、例年4種の品種が混醸されていましたが、この2014年は3品種、ながら複雑さに関しても不足はありませんね。ここにフランケッティのブレンドセンスを感じます。
二杯目はまとまり。心地よいテンポの渋味、さらっとした酸味が、濃密さをサラりと喉越し良く飲ませてくれますね。カベルネフランが減り、メルロが増えた分「鉛」感が控えめ。でも、なめらかなのは2014年、ふくよかさもあるのだけれども、豊富で質の高いタンニンと酸でサラり。14度というアルコールも適切で、嫌味ではない‥飽きせませんね。
二日目もヴィノムのボルドー型。どうやら初日に飲み過ぎたようで(あかんやん)いつもよりも少なめの二日目。残りは三日目まで温存しなければ‥。
メルロの支配率の高さが伺える二日目。フランっぽさがないわけではないが、メルロらしい純(ぴゅあ)な、ベリー系の果実香がとてもいいですね。やわらかでふくよかで‥メルロってどこか女性的‥やっぱりエロいよね、メルロって。
変わらずトリノーロらしい樽香や、どこかオリエンタルな果実香もあるが黒糖感はそれほど強くない。でも、やっぱり樽の効かせ方、果実の香味はトリノーロらしさ全開で満足感がある。旨味も出てきた‥質の高いタンニン、酸味もあって濃過ぎるタイプではないがいわゆるトスカーナのボルドーブレンドとして確固たる個性と品質の高さがありますね。
2014年のフランケッティの答え、上手くまとめてきましたね。過不足のない仕上がり、大事です。混醸ってこういうビンテージの善し悪しによる影響を抑えられるという利点を感じますね。もちろん2015年も楽しみですが、2014年は、2014年の美味しさがあります。
三日目です。毒味の後はすぐにグラスを洗わずに、翌日に洗うようにしているのですが、他のグラスのステムの部分でヴィノムのボルドー型のボウル部を殴打、ヒビがはいったなあ‥‥‥と思ったらガシャンと崩れ落ちました。グラスは消耗品です、新しいヴィノムのボルドー型をおろします(涙)。
三日目もメルロ推し、メルロ好きにはたまんないエロさも妖艶です。香味に閉じ感はありませんね。二日目よりも旨味は倍増、いいまとまりもありますが、こじんまりとまとまったのではなく、ふくよかさも感じ、これぞメルロのいいところですね。
樽香はヴァニラは控えめに、香ばしさが前に。少しクリーミーさもあるのですが、ボルドー系品種らしいタンニンと、イタリアワインらしい酸味がマロマロさせ過ぎません。
いわゆる国際品種からなるトスカーナ産ワインは少なくありませんし、それもトスカーナの名産品のひとつ‥でもありますが、そこに生産者であるトリノーロのテイストがちゃんとあるんですよね。だから、国際品種なんだけれども、イタリアワインだし、トリノーロのワインに仕上がっているのです。
難しいビンテージ‥を、感じさせませんね。ここにマルチセパージュ、混醸の利点をやはり感じます。
実は、駄菓子のソースカツ(わかる?)をワインの肴に飲んでますが、これが案外合うのよね。ソース+油+香ばしさ‥イケてますね。
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