Riesling 2007 Falkenstein
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リースリング 2007 ファルケンステイン
《イタリア/アルト・アディジェ/白/リースリング/辛口》
南チロルとも呼ばれるアルト・アディジェの州都‥ボルツァーノの北西、ナトゥルノに位置するアジェンダが、このファルケンステインなんですね。オーナーは元々、この地では、栽培が盛んだったリンゴ栽培農家だったフランツ・プラツネール氏‥。ワインの生産は1995年から‥と若い生産者ですが、栽培も醸造も彼が取り仕切っています。
すぐ北は、オーストリアの国境‥合計約7haという小さな規模…標高630m〜900mという高地で、険しい急斜面に畑があるんですね。その急斜面は、日当りを良くし、寒暖の差をもたらし‥果実に酸を与える‥んでしょうね。もちろん、急斜面がゆえに風通しがよく病気知らず‥なわけです。そんな急斜面での葡萄栽培は困難を極めますが、haあたり9000〜12500本な高密植で、一株あたり5房‥な低収穫量なんだから‥それや凄い葡萄が収穫できるわけですね。
ゲヴェルツトラミネールや、ソーヴィニョンブラン、ピノ・ビアンコに、赤はピノネロを単一で醸造していますが、何と言っても注目したいのは、このリースリングなんですよっ!!フリウリや、アルト・アディジェでリースリングを栽培している生産者は少なからず存在しますが、。
砂質と粘土質が主体で一部、片岩石を含む南向きの約4haの一部に、スパッリエラ方式という仕立てでリースリングが栽培されています。発酵後は、マロラクティック発酵は施されずに、オークではなく、アカシアの大樽で約6〜10週間の樽熟成が施されます。
なお、コルクではなくスクリューキャップ。ファルケンステインを含む、アルト・アディジェの7社と協同での研究の結果、協同で、最新のスクリューキャップを導入しているそうです。それなりの、長期に渡る研究結果のようで、彼らの持論は‥「熟成の原因は、天然コルクによるゆっくりとした酸化ではなく、そのワイン自身に含まれる2000以上の構成要素の相互作用に拠るものと考えられる‥ことが分かったから」とのことです。また「ワインをより良く瓶熟成させるのに大事なことは‥12度〜16度に保つこと。光を遮断すること。そして効果的に閉じ込めること‥」とのことです。つまりは、それは密閉を意味しているのか否か‥は、西野嘉高には判断できないのですが、コルクの代換問題は、まんま熟成に耐えうる、熟成に向く素材や方法か否か‥ですからね。生産者達が、模索しているのは‥いいことだ‥と思います。(いつか結果が出るだろう‥)
ちなみに‥最新の2009年度版のガンベロロッソ誌では、今回ご紹介のリースリング2007と、ピノ・ビアンコ2007がトレビッキエリに輝いております。2009年度版で、アルト・アディジェ州は合計26銘柄でしたから‥その内のふたつも‥も、なかなかヤリよるね!!
リースリングなんてドイツワインの品種じゃぁ‥なんてバカに出来ませんよっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
これは梱包が難儀しそうな‥なロングボトル。スらーっとしてて、まぁ確かにリースリングのイメージではりますけどね。ラベルは、シンプルなもので、鷹か鷲か知らんが、何か爪の鋭そうな鳥の絵。ファルケンシュタインという文字面は、どうしても、フランケンシュタインと読んでしまいますね。表示のアルコール度数は13.5度。グラスはオヴァチュア一択です。
さてさて‥ご自慢のキャップシールとやらを‥。ペキ‥って、キャップシールと思ってた部分がスクリューキャップなのね‥^^; 確かにこんなタイプは初めてです。ボトル口周辺や、液体に当たる部分は‥銀紙(←銀紙って言うたんなよ)。しかも、カラカラとキャップの中で音がしますが、これが秘密なのか‥ただ、その程度なのか‥。ネジ切りの部分は樹脂製で、これが最新のスクリューキャップには見えませんが‥まぁ、しゃーないな‥本人らは、これをヨシとしてんだから‥。
グラスに注ぎますと、思ったよりも色は付いてますね。あ…冷蔵庫キンキン温度ですよ。香りは、リースリングの特徴的な石油っぽいオイリーな香り。石油っていうても、決っして揮発な化学臭ではありませんよ。とはいえ、こちらもリースリング特有かも‥な石鹸のような、やや化学‥ケミカルな感じの香りもありますが、フレッシュな杏や、ビワのような橙色の果実の瑞々しい感じ、白く可憐な花びらや、白桃など‥なかなか基本に忠実な感じの果実香もあって、そんなケミカル臭は、気になりません。
口に含みますと‥うおおおおおーっ!!リースリングだねーっ!!あくまでも辛口なのですが、どこか懐かしいリースリングの甘味‥しかもその甘味の部分に厚みがあるんですね。そんな甘味はハチミツっぽいコクのある甘味をフっと感じさせますが‥あくまでも辛口なドライですよ。全体的なボディ感もあって、外骨格なミネラルも厚みがあり、果実味とよくマッチしています。酸味も必要十分で、キメの細かい上質なもの。輪郭は感じますが、クッキリしつつも、どこかに優しさも兼ね備えています。
うん。いい‥上質のリースリングだと思いますよ。モーゼルや、アルザスと比較して‥どーのこーの‥と言える立場でも経験もありませんが、辛口のリースリングとしての個性や、らしさ‥ちゃんとありますから。口の中でも、石油なオイリーさを感じますし、石鹸なケミカルな含み香もふんわりします。もちろん、決してどちらもイヤな感じではないんですよ。あくまでもリースリングの個性としてきちんと描かれているのがいいですね。火打石っぽくも感じるかも‥。
なかなか継ぎ目、段差のないボディ感。まったく抜けはありませんし、かといって、過熟感や、樽のニュアンスに頼る感じ、醸造技術優先‥などは感じさせませんね。素直に品種の個性が出ました‥な感じで非常に好感が持てますね。酸味は柑橘の酸味とか‥酸味が複雑ですね‥いろんな酸があります。
うん、旨いやん。
リースリングなんて久々ですけど‥こんなに美味しいとは思いませんでした。やっぱりキャベツの酢漬けとか、豚肉の煮込んだ感じのとかに合わすんですかね。海か山か‥となると完璧に山の白ワインですから、海の幸って感じじゃないんですよね。案外、春野菜とかいいかもね。王道な豚肉の煮込んだのとか‥普通にコンソメ味とか、塩味とかで。
さて‥二日目に備えて、スクリューキャップを締め直してみます。ここぞという力を込めて、ネジがバカになるぐらい締めてみましたが、大丈夫ですね。ボトルを逆さにして、漏れがないかチェック‥漏れません。大丈夫のようです。
二日目です♪案外、このスクリューキャップは、しっかりしてますね。きっと酸とかにも強い素材なんでしょうね。まぁでも、ネジの部分が樹脂製な時点で、長期熟成には向かないと思うんですけどね。
香りは初日同様、よく出ていまして、石油‥セルロイドな感じのケミカル香もありますが、黄色の果実もなかなか香りは濃いですね。口に含みますと、酸味が素晴らしいですね。甘味もありますが、酸味がちゃんと引き締めてくれるので、ダレません。
美味しいですねー。リースリング‥美味しいやん。西野嘉高は(も)ワインを飲み始めた時は‥ドイツワインばっかりでねぇ。甘口が飲めるようになって、白の辛口‥そして赤ワインに進んだのですが、当時のドイツのリースリングは、まだまだ辛口のワインはなかったんだなぁ。リースリングの辛口‥いいですね‥ちょっと目から鱗でもあります。
二日目は深さありますねぇ。ボディも二割増に感じる‥から不思議です。
一貫としたリースリングらしさ‥石油香なんて書くと、ギョっとするかもしれませんが、これが決して嫌な香りではありません。甘味も、リースリングならではの甘味は懐かしくもあり、個性的な美味しさ‥。ぜひお試し下さいね♪
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