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Capogatto 2010 Podere Poggio Scalette

トスカーナ州の赤 > Poggio Scalette

	更新履歴 2010/07/31 情報 お一人様一本でお願いします。 販売価格 5,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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カポガット 2010 ポデーレ・ポッジョ・スカレッテ
《イタリア／トスカーナ／赤／カベルネソーヴィニョン25%、メルロ25%、カベルネフラン25%、プチヴェルド25%／フルボディ》



イタリアワイン界の重鎮と呼ばれるヴィットリオ・フィオーレ自身が所有するアジェンダと言えば‥ルッフォリに位置するポデーレ・ポッジョ・スカレッテですね。エノロゴや、コンサルティングを始めたのが1964年のこと。これまで、数多くのアジェンダを手掛け、イタリア醸造技術協会理事や、国際醸造家組合執行委員なども勤め、イタリアワイン界での功績は計り知れません。

1972年から、醸造協会の理事の職に就き、世界中を巡っていたヴィットリオ氏でしたが、1978年‥病気がちな妻を想い、トスカーナに移住します。それ以来、自身のアジェンダを求め畑を探し始めました。そして1991年、グレーヴェ・イン・キャンティ地区内のルッフォリの地に、理想の畑を見つけます。それがポッジョ・スカレッテ‥なんですね。

1800年代後半、フィロキセラの害により、イタリアの畑は全滅しますが、その後‥第一次世界大戦後に初めて植えられたサンジョベーゼがある、この畑を、当時の農夫達が「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから名付けられました。

そこに植わるサンジョベーゼは、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレと呼ばれるオリジナルのクローンで、樹齢70年を越える古樹が大事に育てられています。キャンティ・クラッシコエリアではありますが、その土壌は石灰やガレストロではなく、砂岩質や、砂質が主体で、水はけの良く、その標高の高さは、日夜の寒暖の差をもたらし、風が吹き込む独特の山肌に広がる畑は、夜9時になっても、葡萄は太陽の光を浴びながらも、涼しく、病気から葡萄を守るミクロクリマとなります。

そんなポッジョ・スカレッテは、イル・カルボナイオーネだけではないんですよ‥。かつては、エノテカ・ピンキオーリ専売と言われた1999年初ビンテージのメルロ100%のキュベ‥ピアントナイアは超希少なマニア垂涎のワインもリリースしておりますし、ポッジョ・スカレッテが、息子のユーリの代になってからは、さらに新しいワインにも挑戦しています。今回、入荷はありませんでしたが、シャルドネのリキアーリ‥なんてワインがあるんですね。2003年が初ビンテージ（600本）で、2004年（1200本）、2006年（1165本）の極小の生産で、エノテカ・ピンキオーリ専売との噂‥。そして今回‥2007年の初ビンテージの新しい赤が到着しましたよっ!!

その名はカポガット‥現地の方言で挿し木を意味するそうです。ポッジョ・スカレッテが所有する畑の中でも「ヴォルペ」と呼ばれる区画。海抜400mですから、イル・カルボナイオーネの区画よりも200mほど低い位置となります。南向きの斜面な畑は、砂質と砂岩質の水はけのよい土壌。低いスプール・コルドンで、2004年に植樹されたのが、このカベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プチヴェルドの四種類なんですね。とはいえ、各品種ともに1000株程度という実験的なもの。9月の終わりに収穫されますが、その収量は、haあたり35hlと僅かなものです。

ステンレスタンク、セメントタンク‥二種類の情報がありますが、日本の輸入元さん的には、ステンレスタンクで8日間の発酵後は、新樽比率100%のフランス産のバリックに移されマロラクティック発酵が施されます。その後18ヶ月の樽熟成を経て瓶詰め。約8ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされました。この初ビンテージの生産本数は‥‥たったの2519本とのこと。

ユーリの時代‥を感じさせる一本なのかもしれません。

親父と同じ土俵（サンジョベーゼ）での勝負を避けた‥とは思いませんし、国際品種の混醸はユーリの抵抗とも思いませんし、それがマーケティングから生まれた産物とも思いたくもありません‥が、ポッジョ・スカレッテは確実に新しい道を‥まだまだ模索かもしれませんね。

偉大な親父の偉業を継承しつつ、新しい事にチャレンジする‥させる‥素晴らしいことですね。

親父の名前‥どんどん使うがいい。ユーリにとってはプレッシャーになることもあるだろうが‥どこかで開き直るのも必要。

ヴィットリオ・フィオーレという名前‥

「有利」に使いこなして欲しい。（←それが言いたかったんか‥）