Le Cupole 2018 Tenuta di Trinoro
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レ・クーポレ 2018 テヌータ・ディ・トリノーロ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネフラン40%、メルロ37%、カベルネソーヴィニョン13%、プチヴェルド10%/フルボディ》
■1995年/第一世代
カベルネフラン45%、カベルネソーヴィニョン25%、メルロ25%、プチヴェルド5%
■1996年/第一世代
カベルネフラン50%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド5%
■1999年/第二世代
カベルネソーヴィニョン38%、ウーヴァディトロイア25%、カベルベフラン20%、メルロ17%
■2000年/第二世代
カベルネフラン78%、メルロ11%、チェザネーゼ・ダフィーレ6%、ウーヴァディトロイア5%
■2001年/第二世代(赤ラベルに変更)
カベルネフラン43%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン25%、チェザネーゼ・ダフィーレ5%
■2002年/第三世代
カベルネフラン60%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%
■2003年/第三世代
カベルネフラン43%、メルロ36%、カベルネソーヴィニョン12%、、ウーヴァディロトイア6%、チェザネーゼ・ダフィーレ3%
■2004年/第三世代
メルロ55%、カベルネフラン23%、カベルネソーヴィニョン9%、プチヴェルド5%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、ウーヴァディトロイア2%
■2005年/第三世代
カベルネフラン47%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン12%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、プチヴェルド3%、ウーヴァディトロイア2%
■2006年/第四世代
カベルネフラン47%、カベルネソーヴィニョン30%、メルロ13.5%、プチヴェルド9.5%
■2007年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン22%、プチヴェルド8%
■2008年/第四世代
カベルネフラン45%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%、プチヴェルド5%
■2009年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド10%
■2010年/第四世代
カベルネフラン45%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%
■2011年/第四世代
カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%
■2012年/第四世代
カベルネフラン55%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン17%、プチヴェルド1%
■2013年/第四世代
カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%
■2014年/第四世代
メルロ48%、カベルネフラン42%、カベルネソーヴニョン10%
■2015年/第四世代
カベルネフラン58%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン6%、プチヴェルド4%
■2016年/第四世代
カベルネフラン42%、メルロ40%、カベルネソーヴィニョン14%、プティヴェルド4%
■2017年/第四世代
メルロ60%、カベルネソーヴィニョン17%、カベルネフラン16%、プティヴェルド7%
■2018年/第四世代
カベルネフラン40%、メルロ37%、カベルネソーヴィニョン13%、プチヴェルド10%
(俺監修の勝手世代分け)
トリノーロのアジェンダでは小区画(畝単位)・品種ごとに完熟を見極めての収穫、そしいて発酵や熟成が行われており、最終的にブレンドされるわけですね。その区画や品種、樹齢の都合で最初からトリノーロ向けの区画から醸造される樽ももちろんあるでしょう。
基本的に畑は共通です。サルテアーノ地区でhaあたり10,000本という高い密植で栽培されるブドウは、区画、品種ごとに醸造されブレンドされます。平均的な樹齢は23年から25年、海抜は450mから600mという斜面に様々な品種、区画で栽培されています。
発酵は40hlのステンレスタンクで12日間。1年から3年落ちのフランス製のバリックでマロラクティック発酵と8ヶ月の樽熟成の後、セメントタンクに移されて11ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。公式サイト記載の生産本数は69,226本と、2016年の58,100本よりも1万本の増産となりました。
優良年となった2018年。例年のレ・クーポレはたっぷりの果実味が特徴のイメージですが、2018年はそんな果実味のみならず、スパイス感もしっかりと感じられ、厳格なニュアンスが加わった魅力的なワインとなっているようです。例年よりもプチヴェルドの比率が高いのもスパイスの風味に寄与していると思われます。
2018年はカベルネフランが主体、メルロもほぼ同量となりますね。収穫は品種、棟ごとに9月16日から10月の末にかけて段階的に行われます。ステンレスタンクでのアルコール発酵は12日間。発酵タンクは非常に小型のものが使用されており(体積に対して表面積の割合が大きい)、放熱により30度以上になることは少ないそうです。冷却する場合はタンク表面に水を流す程度とのこと。マロラクティック発酵は樽で行われ、フランス産の新樽バリックと、1年から3年落ちのバリックの併用で8ヶ月の樽熟成後、セメントタンクに移し替えられ10ヶ月から12ヶ月の追熟成。2020年の3月の満月から新月の下弦時期に瓶詰めされました。2018年の生産音数は70,000本。ちなみにアルコール度数は2015年、2016年が14,5度、2017年とこの2018年は15度の表記となっています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのレ・クーポレらしい真っ赤なラベルですが、毎年、微妙に色合いに違いがあるように見えるのですが老眼でしょうか。昨年はイマイチと書いたコルクですが、今年はなかなかの質の4,5cm。ま、これは当たり外れがあるんだと思います。グラスはザルトのユニバーサルと迷って、ヴィノムのブルネッロ型。表記のアルコール度数は、2015年、2016年は14,5度でしたが、2017年とこの2018年は15度となります。色調はさすがに深く暗い。グラス内壁を垂れる脚はゆっくりとしたもので、このワインの素性が伺えます。鼻を近づけるともうクーポレで間違いありませんね。この濃密な深い赤と黒い果実、トリノーロ特有の黒糖系の甘みを抱えた樽と果実香がなんともクーポレ。やはりどこかオリエンタルな果実の風味があるのが不思議だなあ。今年はフランも多めですが、現時点ではカブトムシっぽさは控えめ、なるほどスパイスは確かに多めに感じるがこれがプチヴェルド由来かどうかはわからない。重厚な果実香があり、もう、なんもいらん‥と決意する。果実香は濃厚、濃密に感じますがとてもピュアなもの、雑味を感じさせない香りだし、どこか唾液を誘発する酸味も香りに感じています。
口に含みますと、ほろ苦甘い果実味の濃さ、密度は決して暴力的ではなく、ギュっとキュっと詰まった感じがあり、輪郭部分のミネラル感が重すぎない。少しローストしたナッツにキャラメルの風味がとてもいいですね。うーん、15度はまったく感じませんね。ボリュームもあるし、濃さを感じるんだけれどもとても飲みやすい。品種構成は毎年変わりますが、出来上がった作品はクーポレはクーポレなんだなあ。その年のブドウの出来不出来や都合で比率は変わるんだけれども、そこをうまいことクーポレをいう枠を外さない。こういうのがブレンドの奥深さだし、おもしろいところですね。
まだ初日の一杯目、ゆっくりと時間をかけて楽しみたいし、楽しめるのがクーポレでもありますね。ほろほろと、苦甘みのある渋味もでてきましたよ。余韻も徐々に長くなっていくから不思議ですね。ほろほろとした部分はやはりカーボンや、鉛筆の芯的乾いた部分でもあるんだけれども、乾きとしっとり濡れ濡れがあるからこういう部分でも複雑があるんですよね、実は。
二杯目、グンと深み、濃さ、複雑さも増しますね。輸入元資料ほどスパイシーな風味は感じませんが、複雑な渋味、複雑な甘みと酸味もあるんですね。そしてやっぱり余韻が長い、余韻に強さもある程度は感じますが、強力な感じではない。ちゃんと初日でもまとまりも感じ、暴れはしない。旨いっすね、そして上手い。クーポレとしてなんの不満もありません。
あー苦渋ぶ旨甘くっておいしい。
二日目はザルトのユニバーサルにしてみましょう。ヴィノムのブルネッロ型に不満があるわけではありません。口径は狭くなり、シュッとしておりますので香りにもよりまとまりや集中があります。カベルネフランの香りが前に出来てましたね。カブトムシ、苦甘味、カーボン粉、ただ、そればっかじゃないのはメルロがあるから、乾き過ぎないんだな。口に含みますと、圧倒的まとまり感は初日よりも旨味甘味を感じさせながらも、酸味の行き届き、おいしい渋味が渾然一体と‥。うーん、クーポレだなあ。もちろん、トリノーロほどの密度の高さや濃さとも感じる濃密さはありませんが、複雑さに関してはそう変わらないレベルを持っているから満足度も高い。
この苦味の深さがいいですね。苦味に層があるし、甘味や渋味、酸味との共演もいい。
ワイン単体で十分。逆にコレを食べたいという料理がない(笑)。あたしがまだ駆け出しの頃(いつやねん)、ダンスロットラムというラム酒の効いた、ナッツ類の乗っかってるチーズでワインを飲んでたことがあるんだが、そういうのもいいと思う。なんならブランデケーキとか、決してアルコール感が強いわけではないが、アルコールとドライフルーツ的なもの、ナッツの香ばしさ、苦味を引き立てるような甘味のあるデザートと合わせてみてもいい。
三日目はザルトのボルドー型です。グラス変更に他意はありません。まあ、一番表面積広いですし、香りの量は多いですね。ベリー系の果実香にグっと深みが出てきました。まとまりもありますしね。口に含みますと、クーポレはクーポレだなあ、決して暴力的な濃さではないですが、イタリア版のフルーツ爆弾ではあるのかもしれません。黒糖やオリエンタルなフルーツの風味はフランケッティらしいですね。しっとりとまとまって‥初日や二日目ほどの迫力も大人しくなるんだけれども、しんみりと深さを味わうなら三日目かなあ。ま、どのタイミングでもおいしいですね。トリノーロの作品らしい、モダンなおいしさ。これもトスカーナのワインを代表するひとつのスタイルですね。
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