Langhe Nebbiolo 2006 Malvira'
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ランゲ・ネッビオーロ 2006 マルヴィラ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》
バローロ村やラ・モッラ村よりも北東に位置するのが、バルバレスコ村やネイヴェ村ですが、あの間‥アルバ村を北上するとロエロ地区となります。そんなロエロ地区の中でもカナーレ村にあるのが、このマルヴィラ。ロエロ地区も歴史は古く、1600年代からネッビオーロの栽培が始まっていたそうですが、ロエロ‥と聞けば思い出す‥白の土着品種であるアルネイスに至っては、1478年から栽培されていた‥なんて文献もあるそうです。
1950年にダモンテ家が創業したマルヴィラは、今やロエロ地区トップの生産者のひとつ。現在では、ロベルトとマッシモ・ダモンテ(マッシモがエノロゴのようです)兄弟が取り仕切り、ロエロ地区の伝統的な醸造法と、その土地の個性の具現化のためにワインを造り続けています。
そんなマルヴィラのスタンダードなネッビオーロは、あえてロエロを名乗らない。ランゲ・ネッビオーロとなります。前回、2004年をご紹介させて頂きましたが、今回は2006年‥2005年を飛び越えての素晴らしいビンテージなのも嬉しいですね。
ランゲ地区に所有する海抜320m、南東向きの粘土質と石灰質白土な土壌で栽培されるネッビオーロは樹齢約20年。haあたり4000本の株密度で、1本あたりの収量は1.0kgとのこと。450Lのフランス産のオーク樽での20日間の発酵とマロラクティック発酵後、18ヶ月の樽熟成と6ヶ月の瓶熟成を経ます。
2006年‥かなりイイですっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
マルヴィラお馴染みの肩が角張ったボルドー型瓶。ラベルもお馴染みのタロットカードがモチーフの愛らしいデザイン。表記のアルコール度数は2004年同様の13.5度。コルクは‥おっと‥オリジナル刻印のあるシリコン製の4.5cm。2004年がちょっと残念なコルクの質(同じ4.5cm)でしたので、西野嘉高的にはブショネなしなので、シリコンの方が嬉しい。グラスは悩んでブルゴーニュ型でスタートします。
その2004年は2年のイニシアチブがあったかな‥2004年よりも若々しいエッジの色ながら、薄らとネッビオーロらしいレンガ色のフィルターなガーネットは明るめ。透明度があり、底まで見透かすことができます。
ロエロ地区らしいバラの香りが顕著なのがマルヴィラですが、この2006年も存分にバラの香り、赤いベリー、チェリーの果実香も豊富で、香りも開いていますね。そんな果実達に、ちょびっと胡椒なスパイス‥ゼリー寄せ。半生のドライフラワー、軽く鞣し皮のようなニュアンス、スミレ、まだ若々しさも感じられる香りの立ち方でもあります。
口に含みますと、スルリと滑り込むような液質で、主張し過ぎることなく口の中を満たします。重さ‥というか低空飛行‥重心が低い感じの密度があり、大人の落ち着き。とても、心地よいミディアムボディで隙がない。酸味、タンニンの質も極上‥さらにジューシーになりそうですが、すでにしっとりとした風合いがとてもいいですね。
香味に緑色の部分が、結構複雑。旨味も程良い‥この度数だとエキスちっくではなく、純粋に旨味。とてもいい。樽香はほとんど目立たずに果実が一杯。余韻も可憐ながら長い。
二杯目です。鉱物的なミネラルで、注ぎたての香りは若々しかったが、熟れも感じる。華やかさもありますが、半生のドライフラワー達が芳香剤的ではない。飲み口もとてもエレガントで、この2006年‥マルヴィラは大成功なんじゃないかな。
渋味、酸味ともに、ビッチリとキメ細かく満たしてますが、その質が高いですね。伸びも感じ‥とてもエレガントで飲みやすい。非常に高次元でバランスが取れていますね。若い内のネッビオーロの美味しさ‥マルヴィラやるなぁ。
二日目です。グラスは‥とりあえずブルゴーニュ型。いいねぇ‥ほんとにいいねぇ。とてもエレガントに香りが開いています。初日よりもバラなどの花の香りは半生から乾き気味なドライフラワーに‥。ロエロらしさもあるが、アルバ地区のネッビオーロのようなニュアンスも感じる。バラと交差するようにスミレの香り‥とてもイイ。
口に含みますと、とてもまろやか‥深さと‥膨らみは‥137%。初日よりも大きく感じます。輪郭もとても優しく、初日同様の渋味と酸味の質は極上‥引っかかる要素は皆無でとてもスムーズ。中盤からの味わいは、しっかりドライで、余韻も長くなってきましたね。
試しにオヴァチュアグラスで。うん、こっちのグラスもイイ。いや、それほど変わらないかもしれませんね。小さなグラスの方がより酸味は穏やかかも。
三日目です。グラスはブルゴーニュ型。二日目よりもさらに香りがまとまってきましたね。ドライフラワーの香りは、ちょっと甘みを帯びながらも、果実香によく溶け込んでいます。ちょっとアセロラ的な、クールな赤い果実の香りが出てきたかな。
口に含みますと、いいですね。とても輪郭が奇麗‥なめらかで、でもピンと張りがあるんだな。舌に触る酸味や渋みの質は‥ちょっと2006年出来過ぎ!?な、ほど素晴らしい。ストレスなく、次のグラスが待ち遠しい。とても、しっとり‥な、ドライ。余韻もエレガントに続きます。
念のため、オヴァチュアでも飲んでみる。うん、ちょっと濃く感じるのはグラスのサイズ。うーん、甲乙付けがたい。相当、旨いですね。最後の方に、葡萄の皮のような澱が出ていますが、濁るような澱ではありません。
この2006年のバランス感覚は異次元にいい。今飲んでとても美味しいネッビオーロに仕上がっており‥太鼓判ですっ!!
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